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「Radeon Software Adrenalin 2019 Edition 19.4.1」公開。Radeon VIIおよびRadeon RX Vega搭載環境でシステムが不安定になる問題へ対策が入る
WHQL(Windows Hardware Quality Labs,ウィクル)未通過の「Optional」(随意選択)版として登場した今回のリリースは,最近にしては珍しく,純然たるバグフィックス版だ。新作タイトルへの最適化や新要素の追加は一切ない一方,Radeon VIIおよびRadeon RX Vegaシリーズ搭載環境でシステムが不安定になったり,Ryzen Mobile Processor with Radeon Vega Graphics搭載環境で省電力機能がうまく動かなかったりといった重大な問題へ対策した,対象となるユーザーの数が多いものとなっている。
すぐに入手したい人は下に示したリンクを使ってもらえればと思う。
→AMDのドライバダウンロードページ
→4Gamerの最新ドライバリンクページ
「Display Driver Package」のバージョンは18.50.31.01
ドライバのアップデートはあくまでも自己責任となるので,その点は注意してほしい。ただ,AMDはOptional版ドライバの導入をゲーマーに対して推奨していることも踏まえるに,対象のGPUやAPUを使っているのであれば導入を検討する価値があるはずだ。
#### 以下,英文リリースノートまとめ ####
●Adrenalin 2019 19.4.1の対応GPU
- Radeon VII
- Radeon RX Vegaシリーズ
- Radeon RX 500・400シリーズ
- Radeon Pro Duo
- Radeon R9 Furyシリーズ
- Radeon R9 300・200シリーズ
- Radeon R7 300・200シリーズ
- Radeon R5 300・200シリーズ
- Radeon HD 8500以上のRadeon HD 8000シリーズ
- Radeon HD 7700以上のRadeon HD 7000シリーズ
- Radeon R9 M300・M200シリーズ
- Radeon R7 M300・M200シリーズ
- Radeon R5 M300・M200シリーズ
- Radeon HD 8500M以上のRadeon HD 8000Mシリーズ
- Radeon HD 7700M以上のRadeon HD 7000Mシリーズ
●Adrenalin 2019 19.4.1の対応APU
- デスクトップPC向けRyzen 2000Gシリーズ,Athlon 200GEシリーズ(64bit版Windows 10)
- デスクトップPC向けRyzen PRO 2000Gシリーズ,Athlon PRO 200GEシリーズ(64bit版Windows 10)
- デスクトップPC向けA-Series APUs with Radeon Graphics(64bit版Windows 10&7)
- デスクトップPC向けPro A-Series APUs with Radeon Graphics(64bit版Windows 10&7)
- ノートPC向けRyzen Mobile Processors with Radeon Vega Graphics,Athlon Mobile Processors with Radeon Vega Graphics(64bit版Windows 10)
- ノートPC向けRyzen PRO Mobile Processors with Radeon Vega Graphics,Athlon PRO Mobile Processors with Radeon Vega Graphics(64bit版Windows 10)
- ノートPC向けFX-Series APUs with Radeon Graphics,A-Series APUs with Radeon Graphics(64bit版Windows 10&7)
- ノートPC向けA-Series PRO APUs with Radeon Graphics(64bit版Windows 10&7)
- Sempron Series APUs with Radeon R3 Graphics(64bit版Windows 10&7,※リリースノート上はリストから消えているが,ドライバダウンロードページからは入手可能)
- E2-3000シリーズ以降のE-Series APUs with Radeon R2 Graphics(64bit版Windows 10&7)
●Adrenalin 2019 19.4.1が統合するコンポーネント
(※比較対象はRadeon Software Adrenalin Edition 19.3.3)
- Display Driver Package:18.50.31.01
-190326a -340919E -Radeon Software Adrenalin 2019(←18.50.27.09 -190318a -340461E -Radeon Software Adrenalin 2019) - Radeon Settings:2019.0326.2353.42986(←2019.0318.1834.33426)
- 2D Driver:8.1.1.1634
- Direct3D:9.14.10.01377
- OpenGL:25.20.15000.13547
- OpenCL:10.0.2766.5
- Mantle:9.1.10.0295
- Mantle API:102400
- Audio Driver:10.0.1.7
- Vulkan Driver:2.0.78
- Vulkan API:1.1.101
●Adrenalin 2019 19.4.1における最適化
- リリースノートに記載なし
●Adrenalin 2019 19.4.1における新要素
- リリースノートに記載なし
●Adrenalin 2019 19.4.1で解決した問題
- Radeon VIIおよびRadeon RX Vegaシリーズ搭載環境で,システムが不安定になったり,3台以上のディスプレイを接続していずれも有効にしたとき,断続的にシステムがハングすることのある問題
- MSAAが有効になっていると,パッチ8.1.5以降を適用した「World of Warcraft」で断続的にアプリケーションがクラッシュしたりハングしたりすることのある問題
- Ryzen Mobile Processor with Radeon Vega Graphics搭載のノートPCで,マウスカーソルが表示されなくなったり,マウスカーソルがディスプレイの境界からはみ出たりすることのある問題
- Radeon RX Vega搭載環境で,Radeon WattManの自動オーバークロックがGPUの規定クロックを超えて動作クロックを引き上げられないことのある問題
- Ryzen Mobile Processor with Radeon Vega Graphics搭載のノートPCで,液晶パネル側の輝度を抑えることで省電力化を図る機能「Vari-Bright」を適用できないことのある問題
- Radeon RX Vega搭載環境で「World of Tanks」を実行し,ゲーム側のグラフィックス設定を最小に指定すると,画面表示が断続的におかしくなることのある問題
●Adrenalin 2019 19.4.1における既知の問題(※抜粋)
- Radeon VII搭載環境で,マルチディスプレイ構成が有効な場合,デスクトップもしくは実行中のアプリケーションがちらつくことがある
- HDRが有効なディスプレイと接続した環境でWindowsストア版「Netflix」からビデオを再生すると画面がちらつくことがある
- Radeon VII搭載環境でRadeon OverlayのPerformanceメトリックおよびRadeon WattManがGPUの挙動を正しく読み取れないことがある
- Radeon OverlayのPerformanceメトリックを開いた状態で著作権保護付きのコンテンツを再生すると,Radeon Overlayが断続的にちらつく(※ということではないかと思われる。原文は「Performance metrics overlay may experience intermittent flicker when playing back protected content with this feature enabled.」なので,直訳すると「開いた状態」ではなく「この機能が有効な場合」が正しいことになる)
- 関連タイトル:
AMD Software
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