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RX 7900シリーズ専用の「AMD Software: Adrenalin Edition 22.12.1 for Radeon RX 7900 Series」がリリース
本バージョンは,WHQL(Windows Hardware Quality Labs,ウィクル)未通過の「Optional」(随意選択)版で,その名のとおり,日本では12月16日発売予定の「Radeon RX 7900 XTX」「Radeon RX 7900 XT」に対応するドライバだ。Radeon RX 7000シリーズ以外のGPUには対応していないので,ご注意を。
AMDはAdrenalin 22.12.1 for RX 7000の公開に合わせて,公式ブログでRadeon RX 7000シリーズにおける強化点であるライブストリーミング機能の解説を掲載している。そこで取り上げられた新機能が,本ドライバで利用できるようだ。
ざっくり内容をまとめておくと,Adrenalin 22.12.1 for RX 7000で実現するストリーミングの新機能は,以下の4点だ。
- 最大8K解像度に対応したAV1コーデックによるハードウェアエンコード機能
- フレームを事前分析してストリーミングの画質を向上させる「Pre-Analysis」機能
- エンコード前の映像にフィルタ処理を施して,画質を向上させる「Pre-Filtering」機能
- Deep Leaningの事前学習を使って,ユーザーインタフェース(以下,UI)における文字などのボケを改善する「Content Adaptive Machine Learning」機能
すべての機能がRadeon RX 7000シリーズ専用というわけではなく,AV1のハードウェアエンコードを除く機能は,Radeon RX 6000シリーズなど既存のGPUでも対応の予定とのこと。次バージョン以降のドライバで対応するのだろう。GPUの世代とサポート予定の機能をAMDが公開しているので,詳しくはそちらを参照していただきたい。
また,ゲームのストリーミングに広く利用されているオープンソースソフトウェア「OBS Studio」が,Radeon RX 7000シリーズから利用できるAV1エンコーダーをサポートしたとのこと。AMD製AV1エンコーダは,「OBS Studio 29.0 Beta 2」から利用できるそうである。
新しいGPUが登場した直後には定番であるが,いくつかの不具合が報告されている。Radeon RX 6000シリーズから引き続き,マルチディスプレイ構成時に生じる不具合が多いようで,マルチディスプレイユーザーは注意しよう。
運良くRadeon RX 7000シリーズを手に入れたゲーマーは,ドライバダウンロードページからRadeon RX 7000シリーズを選択してダウンロードしインストールしていただきたい。
→AMDのドライバダウンロードページ
https://www.amd.com/ja/support
→4Gamerの最新ドライバリンクページ
https://www.4gamer.net/games/999/G999902/FC20110422001/
英文のリリースノートから,新機能を含めたポイントをまとめておこう。
●Adrenalin 22.12.1 for RX 7000の対応GPU
- Radeon RX 7000シリーズ
●Adrenalin 22.12.1 for RX 7000の対応APU
- 対応なし
●Adrenalin 22.12.1 for RX 7000が統合するコンポーネント
- 未確認
●Adrenalin 22.12.1 for RX 7000おける最適化
- 記載なし
●Adrenalin 22.12.1 for RX 7000における新要素
- Radeon RX 7000シリーズに対応
●Adrenalin 22.12.1 for RX 7000で解決した問題
- 記載なし
●Adrenalin 22.12.1 for RX 7000における既知の問題
- マルチディスプレイ構成で「Virtual Super Resolution」機能を使用すると,表示が崩れることがある(Adrenalin 2.12.2を目標に解決予定)
- ディスプレイを4台接続した構成で表示モードを変更すると,システムがクラッシュすることがある(Adrenalin 2.12.2を目標に解決予定)
- 高解像度・高リフレッシュレートに対応する一部のディスプレイを接続すると,アイドル時の消費電力が高くなることがある
- マルチディスプレイ構成の一部で,拡張ディスプレイに「Radeon Super Resolution」を使用すると,断続的にアプリがクラッシュしたり,ドライバのタイムアウトが発生することがある
- マルチディスプレイ構成の一部でゲームプレイ中に動画を再生すると,拡張ディスプレイの画面にカクつきやフレーム落ちが生じることがある
- 「Uncharted 4: A Thief's End」のオープニングで,カクつくことがある
- 「Marvel's Spider-Man: Miles Morales」でレイトレーシングを有効にすると,ゲームロード中にクラッシュしたり,ドライバのタイムアウトが生じることがある(Adrenalin 2.12.2を目標に解決予定)
- 関連タイトル:
AMD Software
- 関連タイトル:
Radeon RX 7000
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