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「AMD Software 22.12.2 for Radeon RX 7900 Series」で不具合に対応
本バージョンは,WHQL(Windows Hardware Quality Labs,ウィクル)通過版で,前バージョン「AMD Software Adrenalin Edition 22.12.1 for Radeon RX 7900 Series」で報告されていた不具合の一部を修正したものだ。名称どおり,Radeon RX 7900シリーズ以外のGPUには対応していない。
Radeon RX 6000シリーズを始め既存のRadeon GPU向けのドライバは,Adrenalin 22.11.2を最後に新しいドライバが提供されておらず,置いてきぼりを食らっている格好だ。AMDのドライバ開発チームは,Radeon RX 7900シリーズの安定性向上に注力しているということだろうか。
なお,Adrenalin 22.12.2 for RX 7900においても新たな不具合が確認されているので,安定版になるには,もう少し時間がかるかもしれない。
Radeon RX 7000シリーズを手に入れたゲーマーは,ドライバダウンロードページからRadeon RX 7000シリーズを選択してダウンロードしインストールしていただきたい。
→AMDのドライバダウンロードページ
https://www.amd.com/ja/support
→4Gamerの最新ドライバリンクページ
https://www.4gamer.net/games/999/G999902/FC20110422001/
英文のリリースノートから,新機能を含めたポイントをまとめておこう。
●Adrenalin 22.12.2 for RX 7900の対応GPU
- Radeon RX 7900シリーズ
●Adrenalin 22.12.2 for RX 7900の対応APU
- 対応なし
●Adrenalin 22.12.2 for RX 7900が統合するコンポーネント
- 未確認
●Adrenalin 22.12.2 for RX 7900おける最適化
- 記載なし
●Adrenalin 22.12.2 for RX 7900における新要素
- Radeon RX 7900シリーズに対応
●Adrenalin 22.12.2 for RX 7900で解決した問題
- マルチディスプレイ構成で「Virtual Super Resolution」機能を使用すると,表示が崩れることのあった問題
- ディスプレイを4台接続した構成で表示モードを変更すると,システムがクラッシュすることのあった問題
- 「Marvel's Spider-Man: Miles Morales」でレイトレーシングを有効にすると,ゲームロード中にクラッシュしたり,ドライバのタイムアウトが生じることのあった問題
- ハードウェアアクセラレーションを使用した動画再生時の消費電力を改善。今後のリリースで電力効率をさらに改善することを予定しているとのこと。
●Adrenalin 22.12.2 for RX 7900における既知の問題
- 高解像度・高リフレッシュレートに対応する一部のディスプレイを接続すると,アイドル時の消費電力が高くなることがある
- マルチディスプレイ構成の一部で,拡張ディスプレイに「Radeon Super Resolution」を使用すると,断続的にアプリがクラッシュしたり,ドライバのタイムアウトが発生することがある
- マルチディスプレイ構成の一部でゲームプレイ中に動画を再生すると,拡張ディスプレイの画面にカクつきやフレーム落ちが生じることがある
- 「Uncharted 4: A Thief's End」のオープニングで,カクつくことがある
- 「Valheim」のグラフィック設定で「Vulkan API」を選択すると,プレイ中にゲームがクラッシュしたり,ドライバのタイムアウトが生じることがある。「DirectX API」を選択することで,この問題を一時的に回避できる
- VRゲームやVRアプリの一部で,想定より性能が低いことがある
- 関連タイトル:
AMD Software
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