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「スター・ウォーズ 無法者たち」や「FINAL FANTASY XVI」に対応したAMD Software 24.8.1リリース
Adrenalin 24.8.1で対応が謳われているのは,新作ヒーローシューター「CONCORD」,スター・ウォーズシリーズの新作アクションRPG「スター・ウォーズ 無法者たち」(Star Wars Outlaws),9月18日発売予定のPC版「FINAL FANTASY XVI」,そして10月にリリース予定のFPS「Call of Duty: Black Ops 6」のオープンβ版だ。
いずれも性能向上は謳っていないので,AMDが動作を確認したということだろう。
また,AMD独自の低遅延化技術「Anti-Lag 2」の対応タイトルとして,新たに「Ghost of Tsushima Director’s Cut」が追加されている。リリースノートによると,「Radeon RX 7800 XT」を搭載した環境でAnti-Lag 2を有効化すると,4K解像度において遅延が最大28%削減できるとのことだ。
そのほかには,ワンクリック最適化機能「HYPR-RX」に関連して,「FidelityFX Super Resolution 3」(FSR 3)のフレーム生成設定を自動で行えるタイトルに,「Call of Duty: Modern Warfare III」など3タイトルが追加されている。HYPR-RX対応タイトルに関しては,公式Webページを参照してほしい。
なお,Adrenalin 24.8.1は,2024年7月末にテクニカルプレビュー版のドライバ(Adrenalin 24.20.01.02)がリリースされた「AMD Fluid Motion Frames 2」(AFMF 2)には対応していない点に注意してほしい。AFMF 2の利用を継続したいRadeonユーザーは,Adrenalin 24.8.1はインストールしないでおこう。
ただ,「Adrenalin 24.8.1で解決した問題」に該当する不具合に悩まされているRadeonユーザーは,AFMF 2を諦めてAdrenalin 24.8.1をインストールしたいかもしれない。その場合,ドライババージョンの関係でダウングレードインストールの形になる。
筆者が「Ryzen 9 7940HX」(Radeon 780M)で試したところ,正常にダウングレードインストールが可能だったが,使用しているGPUや環境によっては不具合が起きないとは限らない。Adrenalin 24.20.01.02からAdrenalin 24.8.1へのダウングレードに失敗した場合は,Adrenalin 24.8.1を工場出荷時にリセットする設定でインストールするか,「AMD Cleanup Utility」などを使ってドライバをいったんアンインストールしたうえで,Adrenalin 24.8.1をインストールするといいだろう。
●Adrenalin 24.8.1の対応GPU
- Radeon RX 7000シリーズ
- Radeon RX 6000シリーズ
- Radeon RX 5000シリーズ
- Radeon RX 7000M/7000Sシリーズ
- Radeon RX 6000Mシリーズ
- Radeon RX 5000Mシリーズ
●Adrenalin 24.8.1の対応APU
- Ryzen 8000シリーズ
- Ryzen 7000シリーズ
- Ryzen 6000シリーズ
- Ryzen Mobile Processors with Radeon Graphics(※RDNA世代以降)
●Adrenalin 24.8.1が統合するコンポーネント(※比較対象はAdrenalin 24.7.1)
- Display Driver Version:24.10.37.04-240823a-407010C
-AMD -Soft ware -Adre nalin -Edi tion (←24.10 .29.01 -240 714a -405 203C -AMD -Soft ware -Adre nalin -Edi tion) - UI:2024.0823.1152.2026(←2024.0508.1945.2016)
- AMD Windows Driver version:32.0.11037.4004(←32.0.11029.1008)
- 2D Driver:8.1.1.1634
- Direct3D Driver:9.17.11.0267
- OpenGL Driver:24.06.240303_ca9407b
- Audio Driver:10.0.1.38
- Vulkan Driver:2.0.310(←2.0.302)
- Vulkan API:1.3.287(←1.3.280)
●Adrenalin 24.8.1における最適化
- 記載なし
●Adrenalin 24.8.1における新要素
- 「CONCORD」「スター・ウォーズ 無法者たち」「FINAL FANTASY XVI」に対応
- 「Call of Duty: Black Ops 6」のオープンβ版に対応
- 「Ghost of Tsushima Director’s Cut」が「Anti-Lag 2」に対応
●Adrenalin 24.8.1で解決した問題
- 「Black Myth: Wukong」(黒神話: 悟空)プレイ中に断続的にゲームがクラッシュしたり,ドライバのタイムアウトが発生することのあった問題
- Radeon RX 6600/6700シリーズGPUにおいて,「祇:Path of the Goddess」プレイ中にゲームが断続的にクラッシュすることのあった問題
- 「キングダムハーツHD 1.5+2.5 リミックス」および「Pacific Drive」を起動中に,ドライバがクラッシュしたりタイムアウトが生じることのあった問題
- OpenGL対応アプリに対し,「Radeon Settings」のアンチエイリアシング設定,および異方向性フィルタリング設定が正しく反映されないことのあった問題
- 「Marvel’s Spider-Man: Miles Morales」や「Rust」など,特定のゲームをプレイ中にグラフィックスにゴミ(アーティファクト)が見られることのあった問題
- 特定バージョンの「Minecraft Java Edition」をプレイ中にメモリ消費量が増加することのあった問題
- 「Forza Motorsport」初回起動時のシェーダ最適化時間を改善
●Adrenalin 24.8.1における既知の問題
- Black Myth: Wukongにおいて,グローバルイルミネーションを「中」以上に設定すると,ゲームプレイ中に極端に暗い影や彩度の低い薄色が表示されることがある。この問題はグローバルイルミネーション設定を「低」に設定することで一時的に回避できる(※Adrenalin 24.9.1で解決予定)
- スター・ウォーズ 無法者たちにおいて,ゲーム内の特定のグラフィックス設定を変更したあとに,断続的に表示の破損が見られることがある。この問題はゲームを再起動することで一時的に回避できる。AMDはデベロッパと協力して,この問題に対処中とのこと
- AMD Softwareで,AV1コーデックを選択して録画すると,音声と動画が同期しないことがある(※Adrenalin 24.9.1で解決予定)
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