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FPS人気作「Sudden Attack」の日本サービス決定。開発元のGAMEHI キム・ゴンイル会長にショートインタビュー
昨日開かれた記者発表会が終わった後,本作の開発元であるGAMEHIのキム・ゴンイル会長と,同社のマーケティング本部長を務めるイム・オクソヴ氏に話を聞く機会を得た。昨日掲載した記事にもその一部を掲載しているので,本作に関心を持っている人はそちらにも目を通してほしい。
■ファンコミュニティを先導する「OpinionLeader」
それではさらに話を聞かせていただきます。
本日(6月14日)の発表会での質疑応答のときにも話題に出ていた「OpinionLeader」について,もう少し詳しく聞かせていただけますか。コミュニティを活性化させるために,OpinionLeaderの発掘と育成が重要ということですが。
イム・オクソヴ氏:
OpinionLeaderとは,簡単に言ってしまえばSudden Attackの熱狂的なファンです。
4Gamer:
熱狂的なファンなら,誰もがOpinionLeaderになれるのですか?
イム・オクソヴ氏:
もちろんそうではありません。採用条件の詳細は話せませんが,ゲーム内だけでなく,ファンサイトや掲示板,ブログなどで広告塔として活動できるプレイヤーを選んでいます。
4Gamer:
発表会での説明では,OpinionLeaderに対する支援を行っているということでした。どのような支援を行っているのですか?
イム・オクソヴ氏:
それについても具体的には答えられませんが,GAMEHIにはOpinionLeaderの専属担当者がおり,彼らと直接コミュニケーションをとりつつ,さまざまな支援活動を行っています。私達は,OpinionLeaderを中心とする口コミマーケティングに力を注いでいるのです。
4Gamer:
OpinionLeaderは,一般のプレイヤーにとって“カリスマ的存在”なのかもしれませんね。
イム・オクソヴ氏:
広告塔としての役割だけではありません。OpinionLeaderを通して,プレイヤーが感じているストレスや,ゲームに対する要望を吸い上げたりもしています。
4Gamer:
なるほど,よく分かりました。ちなみに,OpinionLeaderのシステムを日本で採用する予定はありますか?
イム・オクソヴ氏:
日本にもぜひ取り入れたいと思っていますが,そのままの形では受け入れられないかもしれません。日本のプレイヤーに合うものにする必要があるでしょう。
■韓国では,登録者全体の30%が女性
日本では,どのような方法でプロモーションを行っていくつもりですか?
キム・ゴンイル氏:
日本でのプロモーション展開については,まだ具体的に話せないことが多いです。韓国での話になりますが,Sudden Attackを用いたリーグ戦を定期的に行っており,女性専用リーグもあります。
ちなみに,Sudden Attackの女性プレイヤーは全体の30%,数でいえば300万人にもなります。
4Gamer:
FPSとしては,なかなか凄い割合ですね。
イム・オクソヴ氏:
ええ,女性プレイヤー層の開拓にも力を入れているんです。韓国では一月ほど前に,女性のプレイヤーキャラクターが実装されており,女性専用のアクセサリも開発中です。
4Gamer:
ミリタリーFPSに女性専用のアクセサリが登場するんですか。ちょっと驚きました。
キム・ゴンイル氏:
FPSというとどうしても,「男くさい」といったイメージを持たれがちなので,Sudden Attackのイメージを崩さない程度に,可愛らしい要素,女性らしい要素も取り入れたいと思っています。
4Gamer:
同じ要素が日本でも実装される予定はありますか?
キム・ゴンイル氏:
もちろん日本でも実装する予定です。なお,現在韓国で実装されている要素については,オープンサービス開始までの間にできるだけ多く実装したいと思います。
また,今後韓国で追加される要素については,ほぼ同じタイミングで日本でも実装していくつもりです。
■9月には北米地域に進出
4Gamer:
韓国では,Sudden AttackはCJ Internetの「Netmarble」を通じてサービスされていますが,日本ではゲームハイがパブリッシングを行いますよね。
イム・オクソヴ氏:
確かにNetmarbleでサービスされていますが,運営自体はほとんどGAMEHI自身が行っていますので,運営のノウハウについては問題ありません。
4Gamer:
それを聞いて安心しました。それでは,ゲームハイの今後の展開について教えてください。
キム・ゴンイル氏:
グローバルパブリッシング企業として,日本やアメリカを含む世界各国でビジネスを進めていく計画を持っています。
4Gamer:
具体的には?
キム・ゴンイル氏:
今後2年の間に,6本の新規タイトルをサービスインするべく準備を進めており,それらのゲームを,日本に留まらずワールドワイドに展開していくつもりです。
4Gamer:
アメリカにはいつ頃進出する計画ですか?
キム・ゴンイル氏:
9月を予定しています。
4Gamer:
では,パブリッシャとして,ゲームポータル事業についてはどのように見ていますか?
キム・ゴンイル氏:
たくさんのゲームを集めただけのゲームポータルは,いろいろなことをしていかなければいけません。しかし私達が行おうとしているのは,もっとシンプルなビジネスです。
4Gamer:
なるほど,どういうものになるのか,期待しています。ところで,キム会長の話しぶりからは,Sudden Attackや,準備中の各タイトルへの自信が伝わってきますね。
キム・ゴンイル氏:
ありがとうございます。もちろん本当に自信があって,とくにSudden Attackは,この一作だけでもハンゲーム以上の登録者を獲得できる可能性,ポテンシャルを秘めていると考えています。
4Gamer:
とても力強い言葉ですね。ゲームハイの,ワールドワイドでの活躍に期待しています。本日はありがとうございました。
キム・ゴンイル氏,イム・オクソヴ氏:
ありがとうございました。
発表会が終了した後の短い時間ではあったが,キム会長の言葉の端々から,Sudden Attackや,自分達のビジネスに対する自信がうかがえた。
今後本作が,日本のゲームファンに広く受け入れられていくか,またゲームハイが日本やアメリカでどのような活躍を遂げるか,注目していきたい。(Text by 山 / Photo by kiki)
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