プレイレポート
「ICARUS ONLINE」で新クラス「レンジャー」が年内に登場。弓とガントレットを装備してスタイリッシュに戦うレンジャーの性能を紹介
なお,アップデートが先行している韓国では,レンジャーを含めて日本で今後実装予定の内容も導入済みだが,日本ではそうしたほかのアップデートよりも前倒しでレンジャーを導入することになったという。正式な導入日は,2015年11月1日に開催されるICARUS ONLINE初のオフラインイベントとなる「飛翔祭 〜Fly High ICARUS〜」で発表されるとのことだ(関連記事)。
魔気という独自のシステムでスタイリッシュなバトルが行える新クラス「レンジャー」
レンジャーは,専用の「魔気」というゲージ(詳しくは後述)を使用した攻撃が特徴のアタッカータイプのクラスとなっていて,武器はボウ(弓)とガントレットの2つを装備する。レンジャーという名前から,遠距離攻撃を想像する人も多いと思うが,実際は弓を使った遠隔攻撃と,ガントレットによる近接攻撃を使い分けて戦うことになる。黒を基調としてエフェクトも見栄えが良く,豪快かつスタイリッシュなバトルスタイルが持ち味だ。開発元は,カプコンの「デビル メイ クライ」シリーズに登場するダンテの動きを意識したのだとか。
実際のプレイでは,ボウで攻撃すると魔気が減少していくため,この魔気の管理を行いつつ,近接と遠距離のスタイルを切り替えて戦う必要があり,ウィザードやアサシンのように移動キー(W/A/S/D)2回押しによるスキルの発動もできることから,総合的に見て操作難度は高い部類といえる。スキルの中にはジャンプ中に発動できるものもあり,研究次第で変幻自在な動きができそうだ。
ちなみに,既存のクラスは王国の“騎士”という位置づけで冒険に旅立つが,レンジャーはクロウ率いるシャドウクランの団員という設定になっている。
ステータスから見るレンジャーの特徴。魔法クラスに属するが前衛でも戦えるだけのスペックを持つ
レンジャーのステータスに関しては,知能に依存して攻撃力が上昇する魔法クラスとなっている。クラス名のイメージから敏捷への依存を想像してしまうが,そうでない点に注意したい。ステータスの伸びに関しては以下のとおりで,同じ魔法クラスのウィザードとプリーストの中間といったところ。その中で体力が物理職並みに高いので,前線に立って戦うこともできると思われる。
特筆すべきは,オプション補正値が,2つの武器を所持できるにも関わらず両手武器を使用するバーサーカーやウィザードと同等の扱いになっていること。良補正の装備品を集めれば高い火力が期待できそうだ。
●装備を身につけていないときの基礎ステータス(レベル35時点)
●各ステータス1あたりの上昇値
続いて魔気について詳しく解説しよう。魔気は最大100のゲージで表示され,非戦闘時に少しずつ回復していく。特徴としては,「ボウ系のスキルは魔気を消費」することで発動できるが,逆に「ガントレット系のスキルは魔気が回復」できるが「HPが減る」。遠距離攻撃となるボウ系のスキルで先制攻撃をし,接近してくる敵をガントレット系のスキルで迎撃,HPが減ったところで距離を取るという形が理想的だろうか。
また,魔気の残量に応じて,3段階のバフ効果が得られる。魔気がもっとも減少した0〜15の1段階目は,HP+5%/魔法攻撃力+5%/移動速度+5%/魔気回復速度-2秒,15〜45の2段階目は,キャストタイム-5%/魔法攻撃力+10%/移動速度+7%/魔気回復速度-1秒,45〜100の3段階目は,キャストタイム-10%/魔法攻撃力+10%/移動速度+7%となっている。キャラクター全体に掛かっているエフェクト(1段階目はエフェクトなし,2段階目は青い羽根のエフェクト,3段階目は黒い羽根のエフェクト)でも,いま何段階目なのかが分かる。レンジャーはアタッカーに分類されるので,持ち前の攻撃力を活かすためにも,2〜3段階目を維持しつつ戦いたいところだ。
スキルの特徴を把握し,状況に合わせてスタイルチェンジをしながら戦おう
レンジャーには,「[ボウ]体制転換」と「[ガントレット]体制転換」(※スキル名は変更される可能性もあるとのこと)という2つのバフスキルがあり,これを切り替える“スタイルチェンジ”を行いながら戦う。このバフスキルはどちらもトグル系のオン/オフを任意に切り替えられるスキルとなっていて,クールタイムなしで自由に変更可能だ。
それぞれのスタイルにおける特徴は以下のとおり。
●[ボウ]体制転換
・魔法攻撃力15%増加
・A→Aコマンドで発動可能
・ダブルアローやストーアローといった特定のスキルの使用時,「ボウ集中」発動
※ボウ集中:7秒間,移動速度10%増加,使用速度5%減少(最大3回重複)
●[ガントレット]体制転換
・物理防御力20%増加
・D→Dコマンドで発動可能
また各スタイル中は,一部のスキル効果が変化する。下記で変更されるスキルについて紹介するが,とくに使いどころを見極めなければならないのが「カラスの目」だ。[ボウ]体制転換では魔法攻撃力が大幅に上昇させることができるし,[ガントレット]体制転換ではHP/魔気を回復し,さらに5秒間の無敵効果が得られるので,体勢を立て直すときに役立つ。ただし,クールタイムが45秒と長いので,いつどんな状況で,どちらの効果を使うのか。そこに,プレイヤーのセンスが問われるだろう。
同じようにスタイルによって性能が変わるチェーン打撃と魔気暴走については,敵を5秒間拘束できるガントレット体制の使い勝手が良さそうな印象だ。
●カラスの目(レベル1)
・[ボウ]体制転換時:魔気を100回復させ,15秒間魔法攻撃力30%,魔法クリティカル率5%,魔法クリティカルダメージ700増加
・[ガントレット]体制転換時:魔気を100回復し,HPを30%回復したあと5秒間無敵状態
●チェーン打撃(レベル3)
・[ボウ]体制転換時:敵にダメージを与え絶望状態(移動速度/防御力/攻撃力10%減少)
・[ガントレット]体制転換時:攻撃命中時,抵抗破壊が発生し5秒間気絶状態にする
●魔気暴走(レベル2)
・[ボウ]体制転換時:5連打する範囲攻撃
・[ガントレット]体制転換時:範囲攻撃でヒットした敵を5秒間ノックダウン状態にする
もうひとつ,ほかのクラスにないスキルの特徴として,PvP専用の効果が付属されたスキルの存在があげられる。キャラクター強化のひとつである「特性」の選択によって発動する効果のため,PvPを視野に入れてキャラクターを育成するときは注意が必要だ。
●ストームアロー
・通常効果:敵の範囲6m以内に範囲攻撃。命中すると恐怖の効果を付与
・PvP専用効果:特性「精密射撃」を装着したとき,PvP対象の相手に対して5秒間ヒール量を20%減少させる
●エイムアロー
・通常効果:スキル「魔気の欠片」後,硬直状態の敵に使用した場合,移動速度を20%減少効果付与
・PvP専用効果:特性「穿通の名手」を装着すると,攻撃命中時に7秒間敵のクリティカル防御を400減少させる
キャラクターレベルに応じて選択して取得できる特性は,ガントレット/魔気/檀弓の3種。
ガントレット系列は体力増加のセット効果があり,主にガントレット系スキルと防御面の強化が行われる。レベル50(現在のレベルキャップは40)で取得できる破壊の一撃は,[ガントレット]体制転換時,敵にクリティカルヒットを与えると5%の確率でHPを150回復できるようだ。
魔気系列は,知能増加のセット効果を持ち,バフ/デバフ系スキルが強化される。レベル35で習得できる闇の囁きでは,特定のスキルを使うことで周囲にいる味方の攻撃/防御力を上昇させたり,味方のHPを回復させるといった支援も行えるようになる。
檀弓系列は精神力増加のセット効果を持っていて,魔気の消耗量を減少させるなど主にボウ系スキルの強化を行う。先に述べたPvP専用の効果は,この檀弓系列に多い。
遠隔と近接どちらもこなせるレンジャー
プレイヤーの個性によって戦い方は千差万別?
レンジャーの特徴について解説してきたが,実際のバトルでは具体的にどういった戦いを展開することになるのだろうか。
基本的に既存クラスと同様,ソロプレイとパーティプレイどちらもこなせるクラスとなっていて,単体の敵に対しては,後方回避など持ち前の機動性を活かすことで有利に戦っていけるだろう。その半面,範囲攻撃には乏しいので,敵集団への対処はやや苦手としている。現在のICARUS ONLINEでのパーティプレイはインスタンスダンジョンが中心で,敵をまとめて範囲攻撃で一掃するような狩りが主流となっており,純粋な火力の面では同じ魔法クラスアタッカーのウィザードに劣るかもしれない。
しかし,レンジャーはスキルでパーティへの支援が行えるうえ,アタッカー枠としても一角を担うだけの実力は備えている。プレイヤーの腕次第でいろいろな場面で活躍できるクラスになるのではないだろうか。
ただし,レンジャーが韓国で実装されたのは,レベルキャップが50を超えたあとであり,開発時はこのレベル50を前提にバランシングされているという。日本でレベルキャップ50の開放前にレンジャーが導入された場合,スキル構成の点でパーティプレイ時に,ほかのクラスとのバランスが取れないかもしれないと日本の運営チームは述べていた。
実際にプレイした感覚としては,スタイルチェンジが左右の移動キーの2度押しに設定されていて,これを切り替えながら戦うのか気持ち良く,状況に合わせてうまく操作できたときの爽快感は,既存クラスにはない独特なものがあった。
プレイ時間が短く,スキルの性質も把握していない状況ではあったが,後退しながらボウで攻撃し,接近されたり魔気が残り少なくなったらガントレットで接近戦を挑むと比較的ソロでも安定して戦えそうだ。
ただ,HPや魔気の残量を気にしながら,敵との距離を把握するのは結構大変で,強敵との戦いではシビアな状況判断が必要になりそう。そういった意味では,プレイヤーのスキルが戦闘力にダイレクトに反映される面白味のあるクラスといえるだろう。
装備のオプションや特性の選択によって,大きく性能が変わるのも特徴となっていて,どういうスキル回しにするのかを含めて,プレイヤーによって戦い方が変わるのも面白いクラスとなりそうだ。魔気の残量が気になるが,敵に接近される前にある程度のダメージを与えられるボウ系。火力が高く,敵を打ち上げたり拘束したりもできるが,被弾の危険があり使用するとHPが減少してしまうガントレット系。この2つの系統のスキル特性をきちんと把握して使えばかなり強い。どちらの攻撃を重要視するのかという面でも,プレイヤーの個性が出るだろう。
なお,年内の実装を目指して現在ローカライズ中のレンジャーだけでなく,今年の末には大型アップデート「不死の砂漠(仮称)」の予定もあるという。このアップデートでは,新MAP「不死の砂漠」が実装され,レベルキャップ50までの開放も行われる。前述のとおり,レンジャーはレベル50以降で真価発揮するということで,今年中にレンジャーの真の姿を見ることができそうだ。
不死の砂漠には新ダンジョンとして古代の寺院/混沌の魔軍の要塞/ペクトラの3種が追加され,さらに地上用のフィールドレイドモンスター「サンドストーム」も登場する。これまでレイドモンスターといえば,空中戦しか存在していなかったので,サンドストームとの地上での戦いが,どのように行われるのか,いまから楽しみだ。また,新ダンジョンのなかには,ボスモンスターばかりが連続で出現する特殊なものも用意されているいう。こちらも手に汗握るバトルが行われるだろう。
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