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[G★2005#002]新たなFPS愛好者の開拓を目指す「Paper Man」はプレイアブル版で展示
その存在自体が世に知られてから,まだ半月と経たない本作だが,展示されていたのはかなりの完成度を誇るプレイアブルバージョン。いくつかの機能はまだ公開していないという話だが,一通りのプレイは支障なく可能という完成度であった。
"JJOK"というゲーム内通貨を使用して,さまざまな武器やキャラクターを飾る服装やアクセサリを購入できるのは以前にもお伝えしたとおりだが,服などの装備品にはレベルによる制限が掛けられているものもあり,それらはキャラクターのレベルを上昇させていくことで,装備可能になっていくのだという。
またKill数やHeadShot数を稼ぐなどゲーム中で活躍するほど経験値が多く手に入り,(上達するほど)レベルが上がりやすくなるという話だが,今回解説してくれたGravity第6開発室のイ・ゼミン氏によると,「まだ最終調整はしてませんが,現在のバランスだと,最高レベルになるには一日10時間遊んでも4ヶ月くらいはかかるかも」とのこと。基本的にはカジュアル指向の本作ではあるが,ゲームシステムの根っこの部分(?)では,やり込み派のコアゲーマー層もかなり意識しているのが窺える。
ちなみに装備できるアイテムは,頭や胴体,ズボン,靴など全8部位。アイテムによってはステータスを強化するものなどもあるらしいが,そういうアイテムは,比較的高レベルにならないと装備できないという話だ。またアイテムとはちょっと違うが,キャラクターのデコレーションという意味では,画像データとして取り込んだ写真などをゲーム中のキャラクターやクランマークに貼り付けられるシステムを考えているという話も。ただこれは,有名人の写真を使う人がいたりすると問題があるかもとのことで,さすがに慎重にならざるを得ないとのコメントであった(至極もっともだが)。
FPSというと,欧米やアジア各国では人気ジャンルの一つに数えられる(アジアの場合はFPSというより,カウンターストライクがだが)が,日本ではマニア以外にはほとんど遊ばれないジャンル。本作が"新たなFPS愛好者層"を開拓できるのか否か,まずは本国韓国での動向に注目していきたいと思う。
最後にプレイアブル版に触れてみての感触だが,まだ開発途中ということもあってか,全体的にやや大味な印象を受けたのも事実。ただこれは,カウンターストライクを模してる割にはダメージ設定が軽めでなかなか死ににくい,というのが大きな理由かもしれない。つまりは,一発必殺というカウンターストライク風の緊張感が無く,左右に動きながら撃ち合うだけ(それでいて,Quakeなどのようなスポーティッシュな感じでもない)という雰囲気なのだが,このあたりは,根本的な問題というよりはゲームバランスのさじ加減の問題だろう。今後,ベータテストを重ねていく仮定でより良い形に調整されていくことを期待したい限りだ。(TAITAI)
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ペーパーマン
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