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[TGS 2006#59]Cykan Entertainmentのブースレポート(2):話題のFPS「Paper Man」など3タイトルを紹介
■ペラペラのキャラクター達が
■戦いを繰り広げるFPS「Paper Man」
筆者は当初,操作性や難度の面で,よりカジュアルな味付けになっているのではないかと考えていたので,今回初めてプレイしてみて,その中身が「割と普通のFPS」であったことに,やや驚いた。
ただ,やはりキャラクターがペラペラだというだけで,不思議な雰囲気が醸し出されるものだ。
また,(体が薄いため)横からだと敵キャラクターを倒しづらいという,今まで経験したことのない新鮮な感覚も味わった。敵と遭遇したら思い切って横を向いてみるという,これまでのFPSでは考えられなかった動きが,一つのテクニックになりえるかもしれない(もちろん,敵の位置は分からなくなってしまうが……)。
なお4Gamerでは,東京ゲームショウ2006で公開された本作のプロモーションムービーや,プロデューサーを務めるPark Myung Gyu(パク・ミュンギュ)氏の日韓共同記者会見のレポート記事を掲載済み。「なぜFPSのキャラクターを紙にしたのか」「これまでのFPSと何が違うのか」といった質問に答えてくれているので,興味のある人はぜひ読んでみよう。
■MMOゲーム「Battle Boom」
「Battle Boom」は,最大100人対100人での大規模な戦闘に主眼を置いたMMOゲームだ。
時は25世紀,人類はエイリアンの侵略により,絶滅の危機に瀕した。しかし,それよりも前に人類は,絶滅を防ぐために有能な少年少女を宇宙船「Seed」に乗せ,宇宙のはるかかなたに向けて旅立たせていた。ところが不慮の事故により,Seedは惑星「Verre」に不時着してしまう。人類は,Verreの住民達にとって歓迎されない存在だった。……というのがBattle Boomの導入。本作でプレイヤーは,バトルスーツに身を包み,人類の存亡を懸けて戦うのだ。
本作の特徴は,誰でも気軽に多人数での戦闘を楽しめる点とのことで,試遊台で遊んでみたところ,ゲームを開始するとすぐに多数のバトルスーツが戦いを展開しているフィールドに放り込まれた。画面のズームイン/アウトはできるが,周囲の状況をよく把握するにはある程度引いておいたほうがよさそうだ。
その状態のゲーム画面は,まさにRTSのユニットの一つになったかのような感覚で,また展開がめまぐるしく変わっていく様子は,見ていてなかなか楽しかった。
本作には,戦闘を重ねるにつれてバトルスーツの能力が向上する「パワーアップシステム」が採用されている。また,バトルスーツにはアップグレード用のパーツを装着でき,その種類によってさまざまなタイプにできるとのことだ。だが,システム関連の詳細な情報が公開されていなかったためか,そこまで試せなかったのは残念だった。
■カジュアルなフィッシングゲーム「Fishing On」
■韓国で販売中の専用コントローラも展示に
これは,釣りを行いつつ,周りのプレイヤーとのコミュニケーションを楽しめるカジュアルゲームだ。操作は非常にシンプルで,キャストする場所を選択してクリック。しばらくするとアタリが来るので,そこから釣り上げるまでの間は,円を描くようにマウスカーソルをぐるぐる回す。つまり,リールを巻く動作がマウスで再現されているわけだ。
ここからは魚とのバトル。画面上のインジケータが不規則に,右に回ったり左に回ったりするので,その動きをよく見て,常にインジケータと反対方向にマウスカーソルを回す必要がある。
このように聞くと難度が高い印象を持つかもしれないが,筆者がプレイした限りでは,一度もバラすことなく魚を釣り上げられた。シミュレーションというよりは,あくまでも気軽に釣りを楽しむことに主眼を置いた作りになっているのだろう。
試遊台はなかなかの人気で,来場者の注目度の高さがうかがえた。ちなみに,試遊台の一部には,韓国ですでに発売されているというFishing On専用コントローラが接続されており,マウスでプレイするのとは大きく異なる楽しさを味わえた。ブースの係員に聞いた話では,これは日本でも提供される予定があるとのことだ。
Cykan Entertainmentは,Gravityの元会長である,あの金正律(キム・ジョンリュル)氏が率いる会社だ。先日4Gamerに掲載したインタビュー記事の中で語ってくれたように,ゲーム業界に対する熱い思いを持ち続けているとのことで,今後の同社の動向からは目が離せないだろう。
もちろん,今回紹介した新作6タイトルに関する続報も,楽しみにしよう。(山)
- 関連タイトル:
ペーパーマン
- 関連タイトル:
Battle Boom
- 関連タイトル:
釣りパラダイス!
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