ニュース
[E3 2006#162]ツングースカ大爆発を題材にしたミステリアドベンチャー「Secret Files:Tunguska」
PC勢力の未だ強いヨーロッパだけあって,展示していた作品もPCものが多く,個人的には好きな会社である。あまり日本に輸入されないのがちょっと残念だ。
状況証拠から,隕石の落下によるものと考えられているが,当時のロシアは社会的に混乱しており,化学者による調査が行われたのは13年後のことだった。だが,計4回にわたった調査では,隕石説を裏付けるような決定的な証拠は得られていない。ゲームはそのツングースカ大爆発がメインテーマになっている。
時代は現代。主人公となるのは,25歳のNina Kalenkow。ある日,彼女の父親が失踪し,彼女の家が荒らされる。警察はなぜか彼女の手助けをしてくれないため,Ninaは,ジャーナリストのMax Gruberと共に父親を捜す旅に出るのだ。やがて,KGBや謎めいた人物が彼女達の行く手に現れ,ツングースカ大爆発と,その50年後にソ連によって行われた秘密調査の内容が明らかになっていくのだ。
ゲームシステムは,「シベリア」タイプ。すなわち2Dで描かれた画面を3Dのキャラクターが動き回るスタイルのアドベンチャーで,マウス一つで操作可能。ゲームのロケーションもアイルランド,キューバ,ロシア,そして中国と多彩に移り変わって我々を楽しませてくれる。
果たして,世紀の謎,ツングースカ事件の真実とは? 言われているとおり隕石の落下だったのか,あるいは秘密核実験? それともUFO? 個人的には最後あたりが怪しいかな,と思うのだが,どうでしょうね。小粒な印象はあるが,ミステリ好きには楽しい時間が過ごせそうなこのゲーム。発売は9月だ。(松本隆一)
- 関連タイトル:
Secret Files:Tunguska
- この記事のURL:
キーワード
Copyright Deep Silver 2005