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Dell,GeForce 8700M GT SLI採用のノートPC「XPS M1730」発表
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印刷2007/10/04 15:59

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Dell,GeForce 8700M GT SLI採用のノートPC「XPS M1730」発表

 Dellの日本法人であるデルは,同社がゲーマー&エンスージアスト向けとするPCブランド「XPS」の新モデルとして「XPS M1730」を発表した。2007年10月4日(本日)より受注が始まっており,発売初日の標準構成価格は27万4050円(税込,送料別)。

XPS M1730
画像集#003のサムネイル/Dell,GeForce 8700M GT SLI採用のノートPC「XPS M1730」発表


GeForce 8700M GTのSLIが標準仕様

BTOオプションも超豪華


発表会で示されたスライドより。XPS M1730では,2個のGeForce 8700M GTとCPU用,計3基のファンを内蔵する
画像集#004のサムネイル/Dell,GeForce 8700M GT SLI採用のノートPC「XPS M1730」発表
 XPS M1730が持つ最大の特徴は,標準で「GeForce 8700M GT」関連記事)によるNVIDIA SLI(以下SLI)構成を採用する点だ。
 GeForce 8700M GTは,2007年10月4日時点における,NVIDIAのノートPC向けDirectX 10対応GPU最上位モデル。XPS M1730では,グラフィックスメモリ256MB版のGeForce 8700M GT×2という構成が決め打たれ,仕様の変更は不可という,大変潔い仕様になっている。

発表会では「ゲーミングLCD」と紹介されたGamePanel LCD。近くに用意された4個のボタンを使って,音量調整などを行ったりもできるとのこと
画像集#005のサムネイル/Dell,GeForce 8700M GT SLI採用のノートPC「XPS M1730」発表
 また,Logitech(※日本ではロジクール)のゲーマー向けキーボード「G15 Gaming Keyboard」が採用するのと同じという,「GamePanel LCD」を採用するのも,XPS M1730の特徴だ。GamePanel LCDの詳細についてはG15 Gaming Keyboardのレビュー記事を参照してほしいが,簡単にいうと,エンドユーザーによるカスタマイズが可能な多目的パネル。CPUやメインメモリの負荷状況や時間を表示するといった,この手のパネルでお馴染みの機能はもちろん,SDK(Software Development Tool)を使えば,ゲーム中のパラメータを表示させたりもできる(※SDKの配布は現在中止されている模様)。

 このほか,気になる標準構成のスペックは以下のとおり。

  • CPU:Core 2 Duo T7500/2.20GHz(L2キャッシュ4MB,FSBクロック800MHz)
  • メインメモリ:PC2-5300 DDR2 SDRAM SO-DIMM 1GB×2
  • GPU:GeForce 8700M GT(グラフィックスメモリ256MB)×2(SLI)
  • HDD容量:120GB(回転数7200rpm,Serial ATA)
  • 光学ドライブ:DVD±RW
  • 有線LAN:1000BASE-T
  • 無線LAN:IEEE 802.11a/g
  • ディスプレイ:17インチ(解像度1920×1200ドット,応答速度12ms)
  • サウンド:HD Audio+2.1chスピーカー
  • キーボード:日本語(10キー付き)
  • OS:32bit版Windows Vista Home Premium
  • サイズ:406(W)×302.6(D)×50.5(H)mm
  • 重量:4.81kg
  • 価格:27万4050円(税込)

Core 2 Extreme X7900を選択したときに限り,BIOSから倍率変更機能を利用可能。ソフト的にどんな問題が生じても自己責任だが,ハードウェア的には3.20GHz動作が保証される(※3.20GHzに設定して,万が一CPUが故障しても保証内。ただし,ゲームの動作などは保証されない)。FSBクロックの変更は不可だ
画像集#006のサムネイル/Dell,GeForce 8700M GT SLI採用のノートPC「XPS M1730」発表
 BTOオプションもなかなか豊富で,CPUはCore 2 Extreme X7900/2.80GHz,メインメモリは最大4GB,HDDは容量250GBのモデル2台まで選べる。HDDはRAID 0/1構成も選択可能だ。
 ストレージに関して続けると,HDDの代わりに容量32/64GBのSSDを搭載したり,それをRAID構成化したりできるほか,DVD±RWドライブの代わりにBlu-rayドライブを選択できるようにもなっている。

 また,AGEIA Technologies製のノートPC向けPhysXアクセラレートカード「PhysX 100M」がBTOオプションとして用意されているのも,XPSらしいところといえよう。DellはXPSブランドで,AGEIA Technologiesとの連携を密にしているが,PhysX 100Mを搭載できるノートPCはもちろん国内初だ。Dellは世界初としている。
 ちなみに,PhysXベースの物理シミュレーションエンジンを採用したゲームでのみ効果を発揮するこのカード,BTOオプション価格は10月4日時点で2万6250円だった。

左の写真では少々分かりづらいが,キーボードの下に白色LEDが埋め込まれており,電源を入れるとキートップの文字を透過して光る。また,タッチパッド部のロゴとボタン,スピーカー部のLED,天板に埋め込まれたLEDはそれぞれ用意された16色から好きな色に設定できる
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外部インタフェース一覧(左)。デジタル/アナログRGB(DVI-I)を用意し,DVI-I−HDMI変換アダプタも付属する。USBポートがやや少なめか。右は天板で,注文時に4色の中から選択できる
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左は,本体底面のレイアウト。右はXPS M1730のACアダプタで,ちょっと笑ってしまうほどの大きさ
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「現時点で最強」なのは間違いない

コストパフォーマンスの高い最小構成は“アリ”


佐々木邦彦氏(デル クライアント製品マーケティング本部 プロダクトマネージャー)
画像集#014のサムネイル/Dell,GeForce 8700M GT SLI採用のノートPC「XPS M1730」発表
 総じて,「意外と高くない」というのが,率直な感想である。
 XPS M1730は北米で一足早く発表されたが,その標準構成価格は2999ドル。ドル円換算するまでもなく,30万円を確実に超える内容になっていた。それは,日本ではオプションとなるPhysX 100Mが,GeForce 8700M GT SLIと同じく構成決め打ちになっていたり,HDD容量が標準で200GBだったりといった理由によるものだが,そのまま登場していたら,かなり厳しかっただろう。とくに,PhysXアクセラレータは,現時点で国内におけるキラータイトルがない状態。製品発表会でデルの佐々木邦彦氏は「日本においてはこれが適している」と述べたが,確かに絶妙の構成といっていい。
 とくに何かをBTOオプションで足したりせずとも,2007年10月4日時点で最速のゲーム用ノートPCとして利用できる点は,高く評価したいところだ。

キーボードとタッチパッドは,LEDが埋め込まれたのを除くと,基本的に「XPS M1720」の品質を踏襲するという。キーピッチは19mmだ
画像集#015のサムネイル/Dell,GeForce 8700M GT SLI採用のノートPC「XPS M1730」発表
 もちろん,いくらSLI構成といっても,あくまでミドルレンジGPUによるものなので,4Gamerがこれまで行ってきたベンチマークテスト(関連記事1関連記事2)を踏まえるに,絶対的な3D性能はGeForce 8800シリーズに及ばない。3D性能に過度の期待をするのは禁物だ。しかし,「デスクトップPCは邪魔だから絶対に買いたくないが,3Dパフォーマンスは絶対的に重視する」という人にとって,XPS M1730がかなり魅力的な選択肢といえるのも,コストパフォーマンスからして間違いないところである。

 ところで個人的には,液晶ディスプレイの選択肢拡充を望みたい。応答速度12msクラスのスペックだと,比較的動きのゆったりしたオンラインゲームなどは問題ないが,動きの激しいゲームでは苦しい場合も出てくるからである。“視野角は犠牲になるが,応答速度6ms”といった感じのパネルがBTOオプションに用意されたりすると,より面白い存在になるのではなかろうか。


お詫びと訂正:初出時に,標準構成のCPUスペックがCore 2 Duo T7700となっていましたが,正しくはCore 2 Duo T7500です。お詫びして訂正いたします。
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