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Dell,GeForce 8700M GT SLI採用のノートPC「XPS M1730」発表
GeForce 8700M GTのSLIが標準仕様
BTOオプションも超豪華
GeForce 8700M GTは,2007年10月4日時点における,NVIDIAのノートPC向けDirectX 10対応GPU最上位モデル。XPS M1730では,グラフィックスメモリ256MB版のGeForce 8700M GT×2という構成が決め打たれ,仕様の変更は不可という,大変潔い仕様になっている。
このほか,気になる標準構成のスペックは以下のとおり。
- CPU:Core 2 Duo T7500/2.20GHz(L2キャッシュ4MB,FSBクロック800MHz)
- メインメモリ:PC2-5300 DDR2 SDRAM SO-DIMM 1GB×2
- GPU:GeForce 8700M GT(グラフィックスメモリ256MB)×2(SLI)
- HDD容量:120GB(回転数7200rpm,Serial ATA)
- 光学ドライブ:DVD±RW
- 有線LAN:1000BASE-T
- 無線LAN:IEEE 802.11a/g
- ディスプレイ:17インチ(解像度1920×1200ドット,応答速度12ms)
- サウンド:HD Audio+2.1chスピーカー
- キーボード:日本語(10キー付き)
- OS:32bit版Windows Vista Home Premium
- サイズ:406(W)×302.6(D)×50.5(H)mm
- 重量:4.81kg
- 価格:27万4050円(税込)
ストレージに関して続けると,HDDの代わりに容量32/64GBのSSDを搭載したり,それをRAID構成化したりできるほか,DVD±RWドライブの代わりにBlu-rayドライブを選択できるようにもなっている。
また,AGEIA Technologies製のノートPC向けPhysXアクセラレートカード「PhysX 100M」がBTOオプションとして用意されているのも,XPSらしいところといえよう。DellはXPSブランドで,AGEIA Technologiesとの連携を密にしているが,PhysX 100Mを搭載できるノートPCはもちろん国内初だ。Dellは世界初としている。
ちなみに,PhysXベースの物理シミュレーションエンジンを採用したゲームでのみ効果を発揮するこのカード,BTOオプション価格は10月4日時点で2万6250円だった。
「現時点で最強」なのは間違いない
コストパフォーマンスの高い最小構成は“アリ”
XPS M1730は北米で一足早く発表されたが,その標準構成価格は2999ドル。ドル円換算するまでもなく,30万円を確実に超える内容になっていた。それは,日本ではオプションとなるPhysX 100Mが,GeForce 8700M GT SLIと同じく構成決め打ちになっていたり,HDD容量が標準で200GBだったりといった理由によるものだが,そのまま登場していたら,かなり厳しかっただろう。とくに,PhysXアクセラレータは,現時点で国内におけるキラータイトルがない状態。製品発表会でデルの佐々木邦彦氏は「日本においてはこれが適している」と述べたが,確かに絶妙の構成といっていい。
とくに何かをBTOオプションで足したりせずとも,2007年10月4日時点で最速のゲーム用ノートPCとして利用できる点は,高く評価したいところだ。
ところで個人的には,液晶ディスプレイの選択肢拡充を望みたい。応答速度12msクラスのスペックだと,比較的動きのゆったりしたオンラインゲームなどは問題ないが,動きの激しいゲームでは苦しい場合も出てくるからである。“視野角は犠牲になるが,応答速度6ms”といった感じのパネルがBTOオプションに用意されたりすると,より面白い存在になるのではなかろうか。
お詫びと訂正:初出時に,標準構成のCPUスペックがCore 2 Duo T7700となっていましたが,正しくはCore 2 Duo T7500です。お詫びして訂正いたします。
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