Activision Blizzardが，「プロジェクト ゴッサム　レーシング」などで知られる傘下のデベロッパ，Bizarre Creationsを閉鎖する方向

　「PGR 4 ―プロジェクト ゴッサム　レーシング 4―」（Xbox 360）や「ブラーレーサーズ」（PlayStation 3/Xbox 360）を開発したイギリスのデベロッパ，Bizarre Creationsが閉鎖される可能性が高いことが明らかになった。これは，同社を傘下に持つActivision BlizzardのCOO（チーフオペレーティングオフィサー）である，Coddy Johnson氏が，イギリスのゲーム専門誌 Developのインタビューに答えたもので，「Bizarre Creationsを存続させるためのオプションを検討したが，売却先との交渉も不調に終わり，残された道はなくなった。Bizarre Creationsは閉鎖の提案を受け入れると思われる」としている。いつ閉鎖になるのかは，明らかにされていない。

　1988年に，Raising Hell Studiosという名前でイギリスのリバプールに誕生したBizarre Creationsは，1994年にPsygnosisをパブリッシャとして「Formula 1」をリリース。その後，Microsoftが販売を開始したコンシューマ機，Xbox向けに「Project Gotham Racing」シリーズを開発するなど，多くのレーシングゲームを作ってきた。そのため，レースものの専業メーカーというイメージが強いが，実は「Geometry Wars」（2008年）のような，アイデア勝負のゲームもいくつか制作している。

「ブラーレーサーズ」

Bizarre Creations公式サイト

　2007年にActivisionに買収され，2010年には200人を超える開発者を擁する大きなスタジオに成長したが，買収以降ヒット作に恵まれず，2010年末からActivision Blizzardが売却を検討しているというニュースが流れ始めた。

　多くのゲーマーの記憶に残る名作を生み出してきた名門デベロッパの名前が消えてしまうのは，なんともさびしい話だ。多くのヒット作を生み出してきた開発者達だけに，今後の活躍を期待したい。