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「パーフェクトワールド」サービス10周年インタビュー。プロデューサーに大型アップデートの概要,そして今後の展望を聞いた
中世ヨーロッパをイメージした新エリア「白帝の都」が登場
4Gamer:
本日はよろしくお願いします。さっそくですが,「パーフェクトワールド」が日本でサービス開始から10周年を迎えますね。
ここまでサービスを続けてこられたのは,何よりもプレイヤーの皆さんが支えてくださったおかげです。心から感謝を申し上げます。
私達はこの10年もの間,日本でサービスを続けられたことを光栄に思っています。大変な思いをしたこともありましたが,開発スタッフ,ローカライズチーム,サポートチームなど皆の努力で乗り越えてきました。
プレイヤーの皆さんにも,この10年間の「パーフェクトワールド」の中に,さまざまな思い出があるかと思います。そこで10周年記念アップデートは,過去に実装したコンテンツをもう一度楽しめるものなども用意しました。
4Gamer:
それでは,アップデートの目玉となる部分について教えてください。
張氏:
「パーフェクトワールド」の世界の中で「五帝名都」と呼ばれる都市の一つ,「白帝の都」エリアを実装します。位置的には,これまでゲームの舞台となっていた「黄帝の都」の西側にあたりますね。
白帝の都の特徴は,デザインにあります。これまでの「パーフェクトワールド」は,中国を中心としたアジア圏のテイストを前面に打ち出してきましたが,長いサービスを経て,今や本作はグローバルに展開しています。そこで,より多くの国や地域の皆さんに楽しんでいただくため,白帝の都は中世ヨーロッパをイメージしたデザインになっているんです。「ロード・オブ・ザ・リング」や「ハリー・ポッター」シリーズなどの映画を思わせる,西洋ファンタジー的な要素もたくさん用意しています。
4Gamer:
白帝の都で楽しめるコンテンツには,どのようなものがあるのでしょうか。
張氏:
新しいマップに加え,新しいストーリーとそれに伴うクエストやモンスターを用意しました。
またNPCの挙動も,これまでとはひと味違ったものになっています。余談ですが,今までのNPCはずっと屋外にいたのに,白帝の都のNPC達は自分の部屋を持っているので,開発チームでは「ずいぶん優遇されているな」という冗談が飛び交っていました。
騎乗ペットも追加され,西洋ファンタジー風の馬などが登場します。……変わったところではトラクターなども用意していますが。
4Gamer:
ファンタジー関係ないじゃないですか(笑)。
張氏:
あと騎乗ペットではないですけれども,パワードスーツのようなものに乗り込んで畑を荒らすモンスターを倒すようなクエストや,列車のようなものに乗って移動するなど,マップに配置された乗り物を使うギミックも取り入れています。
ほかにも,これまでになかった要素をプレイヤーに見せようと,いろんなことに取り組みましたので,ぜひ期待してください。
新ダンジョンの報酬は最強クラスのスキルをさらに強化する「符文」
4Gamer:
新エリアにはダンジョンもあるかと思うのですが,どういった場所になるのでしょうか。
張氏:
従来のように単にモンスターを倒しながら進み,最後にボスモンスターを倒してアイテムドロップを狙う,というものではなく,マップ上に配置されたギミックを攻略しながら進むという作りになっています。
たとえばダンジョン内部は高低差のある構造になっているのですが,その地形の高さを操作可能で,プレイヤー側に有利な状況を作り出せます。また,詳細はぜひ実際のプレイで確認していただきたいのですが,サイコロを振ってボスモンスターを攻略していくというギミックもあります。
4Gamer:
報酬はどういったものになるのでしょうか。
張氏:
目玉となるのは,天魔スキルと神スキルにセットできるアイテム「符文」です。符文をセットすると,おおよそですが天魔スキルと神スキルはそれぞれ1段階ほど強化される──つまり天魔スキルは神スキル並みに,神スキルはさらに強化されます。これは主にPvPで使われることを想定した新システムですね。
4Gamer:
符文は,すべての天魔スキルと神スキルにセットできるんですか?
張氏:
天魔スキルの一部と,神スキル全10種類にセットできます。
さらに神スキルには,3すくみの関係にある属性が追加されます。通常,この属性は無効になっているのですが,神スキルに符文をセットすると有効になり,PvPで有利な属性で攻撃したときにダメージがアップします。
4Gamer:
プレイヤーの属性は何で決まるのでしょうか。
張氏:
符文をセットした神スキルの属性のうち,もっとも多いものがそのプレイヤーの属性となります。神スキルは6種類しか取得できませんから,今後はどの属性にするかを考えて選ぶことになるかと思います。
4Gamer:
まとめると,符文による神スキル強化というメリットを得るためには,属性というメリットにもデメリットにもなる存在が付きまとうことになると。一度決定した属性を変えることはできるんですか?
張氏:
スキルを選び直せば変えられますが,戦っているその場で変更するのは無理ですね。
ちなみに,符文をセットせずに属性が付与されていない場合は,無条件にすべての属性が弱点になってしまいます。ですから,符文でスキルを強化したほうが絶対にお得です。ぜひ新ダンジョンを攻略して手に入れてください。
この10年間を振り返るコンテンツも実装。今後はより遊びやすいMMORPGを目指す
4Gamer:
先ほど,過去のコンテンツをもう一度楽しめるというお話がありましたが,どういったものになるのか教えてください。
張氏:
「パーフェクトワールド」の世界を網羅したデータ集のようなコンテンツ「パーフェクトクロニクル」を実装します。このコンテンツでは,テキストやイラストで世界の歴史や登場人物,出来事などを紹介しています。
さらに,過去10年間のプレイヤーからの人気が高いボスや,開発チームが独断と偏見で選んだボスと連戦していくダンジョンを用意しました。ここではプレイヤーのステータスや装備の性能が一定以下に制限されるため,各ボスが実装された当時のようなバトルを楽しめます。
またこのダンジョンに登場するボスは外見こそ当時のままですが,攻略法が少し変化しています。パーティプレイが重要になることもあれば,騎乗用ギミックを活用して攻略するケースもありますので,ぜひもう一度懐かしいボス達と戦ってみてください。
4Gamer:
このダンジョンは10周年の期間限定になるのでしょうか。
張氏:
いえ,常設コンテンツになります。実装以降,いつでも遊べます。
ほかにも,中国で広く知られている古代の恋愛物語をモチーフにした夫婦クエストがいくつか実装されます。プレイヤーの反響によっては,日本を含めたほかの国や地域の物語をクエスト化していくことも検討しているので,ぜひご意見をお寄せください。
4Gamer:
分かりました。それでは10周年以降の「パーフェクトワールド」の中長期的な展開について教えてください。
張氏:
システム面では,より遊びやすくなるよう,操作やユーザーインタフェースをよりシンプルなものにしようと考えています。
またコンテンツ面では,現在,遊園地をテーマにした新ダンジョンの開発に着手しています。
4Gamer:
ほかの五帝名都についてはいかがでしょう?
張氏:
もちろん,残る五帝名都の「青帝の都」「黒帝の都」「赤帝の都」を順次実装していく予定もあります。
それと目玉のアップデートとして,新たなグラフィックスエンジンの開発も進んでいます。2017年末に,最新のコンシューマゲームレベルまでクオリティを高めた“新生”「パーフェクトワールド」のデモ映像を公開する予定ですので,こちらも楽しみにしていてください。
4Gamer:
それでは最後に,日本の「パーフェクトワールド」プレイヤーにメッセージをお願いします。
張氏:
プレイヤーの皆さんには,10周年を迎えられたことについて,あらためてお礼を申し上げます。今の「パーフェクトワールド」があるのは,皆さんが支えてくださったからこそです。本作は今後もまだまだ続きますので,ぜひ末永く応援してください。
4Gamer:
ありがとうございました。
インタビュー終了後,日本の運営担当である西 諒馬氏より,日本での今後のキャンペーンの詳細を教えてもらった。その内容を掲載して本稿の締めとしよう。
お客様のご愛顧により,「パーフェクトワールド」は10周年を迎えることができました。この瞬間に立ち会えて非常に嬉しいです。
この機会に,運営面でも10周年記念企画を展開しています。まずは要望の多いイベントNPCの実施ですね。経験値などが多めに提供されますので,今回もぜひチャレンジしてみてください。
また2017年初頭に行った「最大7億のチャンス!新年運だめしキャンペーン!」に続き,最大10億コインをプレゼントするキャンペーンを実施します。期間中,アイテムをご購入いただいたお客様を対象に,前後賞合わせて最大10億コインを提供します。そのほか,各種アイテムが当たるくじも用意していますので,こちらもご利用ください。
加えてゴールデンウィークには,お客様とGMが一緒に遊べるイベントの実施も予定しています。そして夏には,皆さんお待ちかねの「精霊石合成キャンペーン」を実施できるよう企画を進めています。高ランクの精霊石を獲得するチャンスですので,ご期待ください。
10周年企画としては,本作で初めてナレーションに日本語ボイスを使った動画を公開していますが,今後こうした動画には,すべて日本の声優を起用する予定です。またアニメやコミックとのコラボレーションも検討していますので,ぜひ今後も「パーフェクトワールド」にご注目ください。
「パーフェクトワールド」公式サイト
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