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ハイファイブと光宇維思が繰り出す二つのMMORPGと,その開発ツールについて
■アリアスストーリー
残念ながら発表会では,同作のストーリー/仕様について詳しく語られなかったものの,スクリーンショットを見る限り,グラフィックスのクオリティはなかなかのもの。
プレイヤーキャラクターとしては,現時点でアスター族,サンディア族,マイン族の3種族が判明しているが,その能力的な違いは不明だ。
■WSW(中国名: 三国鼎立)
タクティカルコンバットでは,地形や敵陣営に応じて,カード(アイコン)を組み合わせて戦うという。「有名武将もカードとして登場する」とのことなので,兵士/武将/陣形などのカードをコレクションする楽しみも味わえそうである。
キャラクターが大胆にデフォルメされているため,三国志ファンからの意見も割れそうではあるが,斬新な戦闘システムやコレクション要素といったゲーム性で,新たな層を虜にするかもしれない。
■両作品で用いた開発ツールはすでにローカライズ済み
アリアスストーリーとWSWは,光宇維思独自の開発ツールによって制作されている。この開発ツールは,主にキャラクターグラフィックス/マップパーツ/エフェクトなどを操作するものだが,ツール上でゲームを動作させることができ,いずれはクエストやレベリングの操作にも対応させるという。
光宇維思の株主でもあるハイファイブは,すでにこの開発ツールをローカライズしており,日本独自のアップデートデータも開発可能な状況とのこと。両作品のローカライズ/独自要素追加もスピーディに行えるはずなので,そういった意味でも,アリアスストーリーおよびWSWの展開が楽しみである。
また同ツールは,3Dオブジェクトを利用するあらゆるゲームに対応可能で,アクションゲームやスポーツゲームの開発にも応用できるそうだ。発表会では,アリアスストーリーの登場人物にテニスをさせているムービーが公開されていたほか,ハイファイブ/スカラベスタジオの共同プロジェクトである「ファンタジースペースサーカス」(仮称)も,この開発ツールによって開発されていると明かされた。
さまざまな企業との業務提携だけでなく,融通の利く開発ツールも入手していたハイファイブ。同社が秘める「創造力」は,すでに新興パブリッシャ/デベロッパの域を超えたものといえるだろう。それが澤紫臣氏の「想像力」と本格的に調和したとき,一体どのようなエンターテインメントが形になるのだろうか。(大路政志)
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