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4月1日にゴンゾロッソが正式サービスを開始したMMORPG「ドルアーガの塔〜the Recovery of BABYLIM〜」。本作の原作である「ドルアーガの塔」は,ナムコ(現バンダイナムコゲームス)がリリースしたアクションRPGで,1984年に登場したアーケードゲームを皮切りに,コンシューマ機へ移植され,続編も制作されて高い人気を誇った。一連の作品群は“バビロニアンキャッスルサーガ”と呼ばれており,その世界をMMORPG化したのが本作である。ここでは,本作が,いかにその世界観をMMORPGとして表現しているのかをお伝えしよう。
本作の舞台となるのは,母なるユーフレイト川のほとりにあるバビリムの街だ。この地域は過去に多くの困難に見舞われたが,王子ギルと,女神イシターの巫女カイが混沌の神ドルアーガを討ち取ったことにより,平穏が訪れていた。バビリムの民は,ギルとカイが王座に就き街を治めることを願ったが,二人は「まだ,やるべきことがある」と言い残し,旅立ってしまったのだ。
それからわずか数か月,バビリムにドルアーガの居城だった混沌の塔が復活する。徘徊するモンスター,凶暴化する動物……その影響は塔周辺のみならず,大陸全土に波及していった。果たして,この混乱を引き起こした元凶は何なのか? 混沌の神ドルアーガまでもが復活してしまったのだろうか? 冒険者達は,不在のギルとカイに代わり混沌の塔へ探索に乗り出すのだった。
本作のほかにテレビアニメも,ドルアーガプロジェクトとして,進行している。それが現在放映中の「ドルアーガの塔〜the Aegis of URUK〜」だ。
アニメ版の舞台となるのは原作および本作から80年後の世界で,ギルとカイの物語は伝説となっている。ギルことギルガメス王により建国されたウルク国は,あるとき,北方に「塔」の出現を確認した。以来,5年に一度,魔物が力を失う「アヌの夏」になると塔に侵攻し,上層階を目指して塔内に拠点を作り続けてきたのである。
そして三度目のアヌの夏を迎えた,第一階層に設置された拠点「塔内都市メスキア」は,大賑わいとなった。というのも復活を遂げたといわれるドルアーガ討伐のため,ウルク国軍が三度目の出征に備えていたからだ。一方,それを尻目に,塔最上階に眠るという伝説の秘宝「ブルークリスタルロッド」の噂を聞きつけた冒険者も集まっていた。その中には,主人公であるジル達の姿もあったのだ。
ゲームを開始するにあたってやるべきことは,まずプレイヤーの分身となるキャラクター作成だ。性別のほか,髪型/髪の色/顔立ち/肌の色/瞳の色を選択できるので,好みに合わせて設定しよう。また身長/身幅もスライダーによって調整可能となっており,同じパーツ構成のキャラクターであっても,大きく印象を変えられる。
またゲーム開始直後は,以下の四つの職業の中からいずれか一つを選択する。職業によって使用可能なスキルや身体能力,装備可能な武器/防具などが異なるため,主に戦闘時におけるプレイスタイルに違いが現れる。また,いずれの職業も経験を積むことで,上位職へと転職できるようになる予定だ。
最前線でモンスターと戦う前衛職で,攻撃力/防御力に優れた武器/防具を装備できる。攻撃スキルや自己防御スキルを駆使して戦うのはもちろんのこと,常に敵を挑発し注意を惹きつけ,パーティメンバーに矛先が向かわないようにするのも重要な役目だ。
ソルジャー同様,モンスターと近接して戦う前衛職。重量級の武器/防具は使えないものの,高い回避力で敵の攻撃を避け,クリティカル攻撃/状態異常攻撃を駆使して大ダメージを与える。ソルジャーに引けを取らない活躍が期待できるだろう。敵の注意を逸らすスキルも持っている。
神の力を借りて治癒や守護の魔法を使う後衛職。体力の回復や防御力の上昇などができ,パーティプレイ時に頼りになる。サポート役というと地味なイメージだが,パーティの生存率を格段に高めてくれるため,塔内の探索では必要不可欠な存在といえるだろう。
攻撃魔法に特化した後衛職。遠距離から魔法で敵を攻撃するのはもちろんのこと,パーティメンバーの攻撃力を上昇させられる。しかし防御力が低く,敵に攻撃されるとすぐに戦闘不能状態に陥ってしまう。ソルジャーなどに盾になってもらう必要がある。
原作を知る人なら,ゲーム開始直後は少々戸惑うかもしれない。というのも,スタート地点が塔ではなく,ラジャフと呼ばれる村だからだ。塔は村からさほど遠くない,ラジャフ街道の先にあるのだが,何の準備もなしに乗り込んで攻略できるほど甘くない。そこで一般的なMMORPG同様に,フィールドに点在するモンスターを倒して経験値を稼ぎレベルアップ,ドロップアイテムを売って装備や消費アイテムを充実させる必要がある。
なお,規定のレベルに達するなど特定の条件を満たすと,村にいるNPCがクエストを提供してくれる。頭上に“?”マークが出ているNPCはクエストを持っているので,話しかけてみよう。中には繰り返し何度も挑戦可能で,報酬もそのつどもらえるクエストもあるので,資金稼ぎにはもってこいだ。
さらにクエストの中には,本作のメインストーリーを紡いでいく「エピッククエスト」が存在する。連続するクエストを次々にクリアしていくと,世界の現状や,ギルとカイが何をしているのかといった情報が,少しずつ明らかになるのだ。
また,フィールドで忘れてはならないのが“仲間作り”である。序盤は一人でも十分に戦えるが,レベル10台後半に差し掛かるとモンスター1体を倒すのにも時間がかかるようになってくる。さらに塔の探索は,たとえ1階であったとしても一人では困難だ。そこで早い段階から,一緒に戦ってくれる仲間を作っておこう。
ドロップアイテムを売ったり,クエストで報酬を得たりしてお金を手に入れたら,装備とアイテムを整えよう。回復薬も忘れずに
エピッククエストはゲーム開始直後からスタートする。本作を理解するための重要な要素なので,忘れずに受けておきたい
本作一番の特徴であり,最大の魅力が塔だ。MMO形式のフィールドと異なり,MO形式になっており,パーティで攻略するのがベスト。各階にはエニグマ(謎)が仕掛けられており,それを解明して宝箱と鍵を出現させながら進み,鍵を探し昇っていく。宝箱に入っているアイテムは,フロアを攻略するために必須な場合もある。往年の原作ファンにとっては,最も“ドルアーガの塔”を意識させてくれる部分だろう。なお,現段階では9階までが開放されており,以降は順次実装される予定だ。
塔1階は,いたるところにグリーンスライムがいる。レベルだけ見るとたいしたことがなくても,プレイヤーキャラクターはレベル2に補正されるので,なかなか苦戦する
通路をふさぐグリーンスライム。このまま進むと複数のモンスターを同時に相手をしなければならないので,何とか1匹だけを誘い出したい
塔には以下のルールが設けられている。
- ●階上制限
攻略可能フロアの上限は,「補正前のレベル÷2」。つまり,5階を攻略するにはレベル10,9階ならレベル18になっていなければならない。
- ●レベル補正
プレイヤーキャラクターのレベルが,強制的に「攻略している階数×2」となる。使用できる武器/防具やスキルも,補正されたレベルの制限を受けるので注意しよう。だが,今後のアップデートで実装されるアイテム強化によって,強力になったアイテムは,補正されないらしい。
- ●経験値制限
塔攻略の目的はあくまでも謎を解くことなので,モンスターを倒しても経験値が入らない。したがって上階を攻略するには,フィールドでレベルアップしておく必要がある。
そのほか塔には制限時間が設けられていたり,モンスターを倒すと「混沌の血」という特別なスコアが手に入ったり,5階ごとに中ボスが登場したりと,フィールドとはかなり勝手が違う。またルールとして規定されているわけではないが,塔を攻略する場合は二人以上でパーティを組んだほうがいいだろう。というのはレベルが補正されてしまうため,たとえ低レベルのモンスターであっても脅威となってしまうからだ。欲をいうなら盾役となるソルジャー,回復役のドルイド,アタッカーとなるスカウトとメイジといったような,バランスのよい伝統的なパーティ編成が望ましい。こういった役割分担が必要になるのも塔の特徴だ。
ゲームの基本的な概要は上記の通りだが,ほかにも細かい部分が作り込まれている。その代表的なものが「エモート」だ。エモートは標準で28種類も用意されており,泣いたり笑ったり飛び跳ねたり,中には戦隊もののようなポーズを決められるものもある。チャットの合間に挟み込むだけで,プレイヤー同士のコミュニケーションをより楽しくしてくれるだろう。エモートは,今後もクエストや有料ミニゲームの報酬などとして追加されていく予定だ。
さらに豊富なアバターアイテムも見逃せない。すでに「ギルなりきりセット」やスターターパッケージ特典の「カイなりきりセット」が存在するが,アニメに登場するキャラクターの装備が順次リリースされていく予定だ。第1弾は主人公であるジルのもので,特別なクエストをクリアした報酬として手に入るかもしれない,とのこと。ほかにも「格好いい」「可愛い」装備が追加されていく予定なので期待しよう。
またアニメ放映と連動したゲーム内イベントも実施される。本作のGMチームは,公式サイトで公開されているパンフレット「週刊少年バビリム」に見られるように非常に遊び心にあふれているので,イベントの内容にも期待できそうだ。もちろんアニメを見てから参加するとより楽しめるだろう。
多彩なエモートからいくつか抜粋した。使うと動きとともに「えいっ」といったボイスが入る。ダラダラ踊ったり奇妙な動きをしたりするものもあって,どこで使えばいいのか分からないが,とりあえず見ているだけでも楽しい
本作は往年の名作を継承しているとはいっても,一つのオンラインゲームとして独立している。原作を知っていれば楽しめるポイントは増えるが,あくまでも付加価値であり,本作の基盤となるゲーム部分やプレイヤー間のコミュニケーションを楽し
むのに,絶対必要なものではない。
したがって原作を知らない人,あるいはアニメ版を見て初めてドルアーガの塔を知ったという人が今から遊び始めても,何ら問題なく楽しめるはずだ。ギルとカイの後継者を目指して,あるいはアニメ版のジルのように一介の冒険者として,一攫千金を狙ってそびえ立つ塔の謎を解き明かそう。
- 関連タイトル:
ドルアーガの塔〜the Phantom of GILGAMESH〜
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