レビュー
20万円以下で買えるゲームノートPCは,どれくらい快適にプレイできるのか
サードウェーブ GALLERIA RL7C-R45-4
物価高と円安のダブルパンチで,ゲーマー向けPCや関連製品の大幅な値上がりが常態化している昨今。比較的,値頃感の高いエントリー〜ミドルクラス市場向けの製品に,注目が集まっている。
今回はそうした製品のひとつとして,ゲーマー向けPCブランド「GALLERIA」から登場した14インチ級ノートPC「GALLERIA RL7C-R45-4」を取り上げたい。
CPUに「Core Ultra 7 155H」を,GPUに「GeForce RTX 4050 Laptop GPU」(以下,ノートPC向けRTX 4050)をそれぞれ搭載して約20万円という価格を実現した本製品は,どれくらいのゲーム性能を有するのだろうか。テストを通じて,その実力に迫ってみたい。
最新世代のCPUとGPUをコンパクトな筐体に詰め込む
Core Ultra 7 155Hは,高性能コア「P-core」を6基と,高効率コア「E-core」を8基,そしてE-coreよりも消費電力の低い「LP E-core」を2基搭載した,16コア22スレッドタイプのCPUだ。P-coreの最大動作クロックは4.8GHzながらも,Base TDP(Thermal Design Power,
また,Core Ultra 7 155Hは,統合型グラフィックス機能「Intel Arc Graphics」も内蔵する。8基の「Xeコア」で構成されており,GPUコアの最大動作クロックは2.25GHz。リアルタイムレイトレーシング機能やハードウェアAV1エンコードといった機能も備えているが,ゲーム用途ではノートPC向けRTX 4050に及ばない。
GALLERIA RL7C-R45-4は,NVIDIA独自のGPU切り替え機能「NVIDIA Optimus テクノロジー」により,アプリケーションに応じてノートPC向けRTX 4050とIntel Arc Graphicsを自動で切り替えることで,消費電力の低減を図っている。
そのノートPC向けRTX 4050は,2024年最新のAda Lovelace世代GPUで,2560基のCUDAコアを備えている。リアルタイムレイトレーシングはもちろん,NVIDIA独自の超解像技術「DLSS 3」にも対応しており,ゲームのフレームレートを効果的に増やす「フレーム生成」も利用可能だ。
なお,グラフィックスメモリは容量6GBであるが,GPUのスペックがエントリー向けであることを考えると,妥当な容量だろう。ちなみに,GALLERIA RL7C-R45-4のノートPC向けRTX 4050の動作状態を「GPU-Z」で確認したところ,ベースクロックは1980MHz,ブーストクロックは2295MHzで,グラフィックスメモリクロックは1.6GHz相当となっていた。
また,GALLERIA RL7C-R45-4は「Control Center」というプリインストールの設定ツールにより,「パフォーマンス」「エンターテイメント」「静音」という3種類の動作モードを利用できる。
工場出荷時設定はエンターテイメントモードで,パフォーマンスモードに変更すると動作クロック設定は変わらないものの,TDPの枠組みが拡張されて,ファンの回転数も引き上げられるようだ。それにより,CPUやGPUは高クロックで動作する時間が増え,結果的に性能が引き上げられるというわけだ。
一方の静音モードは,ノートPC向けRTX 4050が完全にオフとなり,描画はCPUに統合されたIntel Arc Graphicsだけで行う。ノートPC向けRTX 4050への給電が行われないため,その分の消費電力が減って,GPUの冷却も必要なくなるため,結果として静音性が高まるという仕組みだ。
メインメモリ容量は16GBで,DDR5-4800の8GBを2枚搭載している。
内蔵ストレージは,PCI Express 4.0接続で容量1TBのM.2 SSDを1枚備える。ゲーム用途でもとりあえず必要十分な容量と言ったところか。
そのほかには,Wi-Fi 6E対応の無線LANを備えるのに加えて,コンパクトなノートPCでは搭載していないモデルも多い有線LAN(1000BASE-T対応)もしっかりと用意している点は好感が持てる。Bluetooth 5.3も搭載しているので,ヘッドフォンやゲームパッドなど,Bluetooth接続のワイヤレスデバイスをすぐに使える点もありがたい。
コンパクトかつ安価ながら拡張性は高い
それでは実機を見ていこう。
GALLERIA RL7C-R45-4の公称サイズは,317(W)×235(D)×21(H)mmと,14インチ級だけあってコンパクトだ。厚さも20mmちょっとなので,鞄での収まりもいい。
重量も,実測で約1733gと軽めだ。
外観は黒系のメタリックが入った落ち着いた雰囲気で,天板にあしらわれたGALLERIAのロゴが目を引く。
液晶パネルは14インチサイズで,光沢のないノングレアタイプだ。最大リフレッシュレートは120Hzで,解像度は2880×1800ドット,アスペクト比16:10となっている。視野角は公表されていないが,横30度程度から覗き込んでも,輝度のバラつきや色ムラは確認できなかったので,とくに困ることもないだろう。
ちなみに,先ほどのControl Centerで,ブルーライト軽減フィルターを10段階に設定できる点は,人によっては嬉しいポイントかもしれない。
キーボードは,日本語配列の86キータイプで,キーピッチは実測で約18mmある。キーストロークは,1.4mmほどと浅めだが,キーを押した感じはハッキリと感じられて,打鍵感は上々だ。ただ,ほとんどのキーは横幅が約15mmあるのに対して,右下周辺のいくつかは約12mmしかないので,このあたりは慣れが必要と感じた。
[Windows]キーや[Fn]キー,タッチパッドは,Control Centerから無効化できる。また,キーボードには白色のLEDバックライトが組み込まれているので,暗がりでの視認性は良好だ。発光色は変更できないが,明るさはControl Centerで調節できる。
スピーカーは,底面の左右に1基ずつのステレオスピーカーを内蔵する。サウンド関連ソフトウェアとしては,Creative Labsの「Sound Blaster Studio+」をプリインストールしており,用途に応じて設定を切り替えるサウンドモードの機能を利用可能だ。
サウンドモード設定には,「ゲーム」や「ミュージック」「ムービー」といった用途別プリセットだけでなく,「DOTA 2」や「Overwatch 2」といったのゲームタイトルに合わせた設定を6種類用意している点はユニークである。これらのゲーム別プリセットを選ぶと,バーチャルサラウンドサウンドの強弱や,ディテールの再現具合などが自動で設定される仕組みだ。
インタフェースは,Thunderbolt 4とUSB 3.2 Gen.2 Type-Cをひとつずつと,USB 3.2 Gen.2 Type-AとUSB 3.2 Gen.1 Type-Aをひとつずつ備える。多機能ドッキングステーションや外付けGPUボックスなどでThunderbolt 4を利用したい人には,魅力的な構成ではないだろうか。
また,映像出力としてHDMI 2.1が1基用意されているほか,Thunderbolt 4とUSB 3.2 Gen.2 Type-Cは,どちらもDisplayPort Alternate Modeに対応しているため,本体の液晶パネルを含めて最大4画面の同時出力が可能だ。さらに,Thunderbolt 4は65〜100Wの給電機能(USB Power Delivery)にも対応している。
そのほかに,microSDカードリーダーも備えているので,別売りのカードリーダーを用意することなく,デジタルカメラで撮影した画像をmicroSDカードで読み書きするといった使い方も可能だ。
3つの動作モードでテストを実施,DLSSを活用したゲーム性能を計測
それではテスト環境を確認していこう。
先述したとおりGALLERIA RL7C-R45-4は,Control Centerで3つの動作モードを利用できる。そこで,今回はすべての動作モードでテストを行うことにした。
テスト内容は,4Gamerのベンチマークレギュレーション29に準拠。ただ,「F1 23」に変えて,次期レギュレーションで導入予定の「F1 24」を使用している。また,ノートPC向けRTX 4050の描画性能がそれほど高くないことを考慮して,レギュレーションで規定しているローエンド向けの設定を使用している。
さらに,実際のプレイ時にはNVIDIA独自の超解像技術「DLSS」を利用するであろうことを考慮して,各タイトルで以下の設定変更を行った。
●Call of Duty: Modern Warfare III
「アップスケーリング/シャープニング」の項目を「DLSS」に,「NVIDIA DLSSフレーム生成」も「オン」に設定している。ただし,静音モードではIntel Arc Graphicsを使用するため,アップスケーリング/シャープニングの項目を「XeSS」に変更したうえで,「Intel XESS」の設定を「クオリティ」に設定した。
●バイオハザード RE:4
「FidelityFX Super Resolution 2」の項目を「Quality(画質重視)」に変更。
●Fortnite
「アンチエイリアス&スーパー解像度」の項目を「NVIDIA DLSS」に設定。ただし,FortniteはXeSSをサポートしていないため,静音モードでは「オフ」にした。
●Starfield
「アップスケーリング」の項目を「DLSS」に,「アップスケーリングのプリセット」を「クオリティ」に設定する。さらに,「フレーム生成」を「オン」に切り替える。静音モードでは,アップスケーリングを「XESS」にするが,アップスケーリングのプリセットは変更しない。
●F1 24
「アンチエイリアス」の項目を「NVIDIA DLSS」に,「アンチエイリアシングモード」を「クオリティ」に,「アンチエイリアスシャープネス」を「50」にそれぞれ設定する。また,「フレーム生成」を「オン」に切り替える。一方,静音モードではアンチエイリアスを「インテルXeスーパー・サンプリング(XeSS)」に変更。フレーム生成は使用できないため,自動的にオフになる。
●Cities: Skylines II
「NVIDIA DLSS Super Resolution」を「最高品質」に指定。静音モードでは,同項目を「無効」に設定する。
1920×1080ドットで快適なプレイを実現。パフォーマンスモードで1割程度の性能向上
それでは「3DMark」(Version 2.29.8282)の結果から順に見ていこう。まずは,グラフ1が「Fire Strike」の総合スコアの結果だ。
GALLERIA RL7C-R45-4は,Fire Strike Extremeにおいて,パフォーマンスがエンターテイメントよりもスコアが約44%も高いのは優秀だ。Fire Strike“無印”では,スコア差は約15%に留まるが,それでもパフォーマンスで2万に迫るスコアを発揮している点は評価できよう。一方,Fire Strike Ultraでは,パフォーマンスでもスコアは約3%しか向上していない。
静音は,パフォーマンス比で27〜29%程度のスコアしか発揮できていない。やはり,ノートPC向けRTX 4050とIntel Arc Graphicsとでは,性能差はかなり大きいわけだ。
続いてグラフ2は「Time Spy」の総合スコアをまとめたものとなる。
やはり,パフォーマンスはエンターテイメントからスコアを約14%伸ばしており,モードの差がハッキリと見て取れる。一方,静音はパフォーマンスの79〜80%程度と,Fire Strikeほどではないが差は大きい。差が縮まったのは,Time Spyの総合スコアにおいては,CPU性能の影響も大きいためだろう。
「Steel Nomad」の結果がグラフ3となる。
DirectX 12に対応した負荷が重めのテストであるため,パフォーマンスでもスコアは約600に留まる。しかし,エンターテイメントからは約11%向上し,静音は逆に約77%まで低下するあたりは,Time Spyと似た傾向だ。
もうひとつDirectX 12に対応したテストである「Speed Way」の結果がグラフ4だ。
レイトレーシングのテストも合わせて行われるため,スコアはさらに低いが,意外にも結果はほぼ並んでしまった。動作モードの違いは,あまり表れていない。
リアルタイムレイトレーシングの性能を計るPort Royalの結果が,グラフ5だ。
ここでもパフォーマンスとエンターテイメントに差はあまりなく,スコアも1200台とそれほど高くはない。また,静音ではエンターテイメントと比べて約80%のスコアで,Speed Wayよりも差が広がった。
では,これがゲームではどうなるだろうか。グラフ6〜8は,Call of Duty: Modern Warfare III(以下,CoD:MW3)の結果となる。
DLSSを使用しているとはいえ,GALLERIA RL7C-R45-4はエンターテイメントでも解像度1920×1080ドットで,常時60fps以上のフレームレートを発揮しており,平均フレームレートが150fpsを上回っている点は立派だ。パフォーマンスは,3DMarkほどの伸びは見られないものの,それでも平均フレームレートは2〜3%程度,1パーセンタイルフレームレートは4〜7%程度とそれぞれ伸びており,ゲームの快適性が向上している点は評価できよう。
一方,静音は1パーセンタイルフレームレートが10fpsを切ってしまい,ゲームをプレイするのは難しい。
次に,バイオハザード RE:4の結果がグラフ9〜11だ。
GALLERIA RL7C-R45-4は,エンターテイメントの2880×1800ドットでも,1パーセンタイルフレームレートが60fpsを下回ることはなく,プレイに支障はなさそうだ。1920×1080ドットになると,平均フレームレートは110fps程度に達しており,ゲームもかなり快適にプレイできる。パフォーマンスの平均フレームレートは,エンターテイメントから6〜13%程度も伸びており,1パーセンタイルフレームレートも5〜10%程度向上するなど,モードの差が顕著に表れている。
一方,静音の1パーセンタイルフレームレートは,CoD:MW3と同様に大きく落ち込み,1920×1080ドットでも10fps台がやっと。これでは,まともにプレイできまい。
Fortniteの結果をグラフ12〜14に示す。
Fortniteでも,GALLERIA RL7C-R45-4の性能は良好だ。エンターテイメントの平均フレームレートは,2880×1800ドットでも100fpsを超え,1920×1080ドットでは150fps程度にまで伸びている。1パーセンタイルフレームレートを見ても,1920×1080ドットでは約90fpsの性能を発揮しており,この結果であればリフレッシュレート120Hzに対応する液晶パネルの実力を生かせるだろう。さらに,パフォーマンスの平均フレームレートは,エンターテイメントから最大で約15%も向上しており,1パーセンタイルフレームレートも8〜13%程度も伸びるなど,ゲームの快適さは申し分ない。
なお,静音の平均フレームレートは,エンターテイメントも25〜27%程度しかなく,1パーセンタイルフレームレートもエンターテイメントの17〜29%程度と,あまりパッとしない結果だ。
グラフ15〜17はStarfieldの結果だ。
Starfieldは描画負荷が大きいためか,フレームレートは全体的に低調だ。とはいえ,エンターテイメントの1パーセンタイルフレームレートが,1920×1080ドットで60fpsを上回っている点は注目に値する。さらに,レギュレーションで合格点としている平均40fps以上を,2880×1800ドットでも達成しているのも立派で,この結果であればゲームプレイにまったく問題はないだろう。また,パフォーマンスの平均フレームレートは,1920×1080ドットを見ると約26%,1パーセンタイルフレームレートも約17%も向上しており,かなりの伸びを見せた。それ以外の解像度ではそれぞれの差は2〜5%程度に留まっているので,パフォーマンスは1920×1080ドットでその効果が高いと言えそうだ。
なお,静音があまり奮わないのはここでも同じで,1パーセンタイルフレームレートは,1920×1080ドットでも10fpsにまったく届いていない。
グラフ18は「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク」(以下,FFXIV黄金のレガシー ベンチ)の総合スコアをまとめたものだ。
スクウェア・エニックスが示す指標では,スコア1万5000以上で最高評価となるが,GALLERIA RL7C-R45-4は,エンターテイメントでも1920×1080ドットでそれを満たしている点は評価できよう。パフォーマンスの伸びは,エンターテイメント比で3〜10%程度と,解像度が低いほど効果がよく表れる傾向が見て取れる。
一方で静音は,1920×1080ドットでも3000台がやっとで,ゲームをプレイするにはちょっと難しそうだ。
そんなFFXIV黄金のレガシー ベンチにおける平均フレームレートと最小フレームレートをまとめたものが,グラフ19〜21だ。
平均フレームレートは,総合スコアを踏襲しているので,最小フレームレートに着目したい。総合スコアでは最高評価をに達したエンターテイメントの1920×1080ドットだが,最小フレームレートは51fpsしか出ていない。これでは,キャラクターが多い場面では多少カクつくことが懸念される。パフォーマンスではそこから約10%向上しているので,その懸念も多少解消されるのではないだろうか。
グラフ22〜24には,F1 24の結果をまとめた。
F1 24でも,GALLERIA RL7C-R45-4の結果は優秀だ。エンターテイメントの平均フレームレートは,2880×1800ドットでも100fpsを超えてみせており,最小フレームレートも97fpsとかなり高め。パフォーマンスになると,平均フレームレートと最小フレームレートは,ともに最大で約20%も伸びており,かなり快適なゲームプレイを実現している。
静音でフレームレートが振るわないのはほかのタイトルと同じで,1920×1080ドットでも最小フレームレートが16fpsでは,快適なプレイは厳しい。
打って変わって,パフォーマンスでも厳しい結果となったのが,グラフ25〜27のCities: Skylines IIだ。
レギュレーションでは,快適なプレイを実現するためには,最低限1パーセンタイルフレームレートが15fps必要で,それを満たす平均フレームレート20fps以上を合格点としている。GALLERIA RL7C-R45-4は,パフォーマンスの1920×1080ドットで,それをクリアしたものの,エンターテイメントでは1パーセンタイルフレームレートが届いていない。Cities: Skylines IIをプレイするのであれば,動作モードをパフォーマンスに変えるほうがよさそうだ。
ほかのタイトルと同様に,静音はゲームプレイに適していないと言えそうだ。
消費電力は120〜160W。CPUとGPUともに十分な冷却性能
さて,ゲーム性能はなかなか優秀な結果が出そろったが,GALLERIA RL7C-R45-4の消費電力は,どの程度なのだろうか。そこで,ログの取得が可能なワットチェッカー「Watts up? PRO」を用いて,最大消費電力を計測した結果も見てみよう。
テストにあたっては,Windowsの電源プランを「バランス」に設定。さらに,ゲーム用途を想定し,無操作時にもディスプレイ出力が無効化されないよう指定したうえで,各アプリケーションベンチマークを実行したとき,最も高い消費電力値を記録した時点をタイトルごとの実行時,OSの起動後30分放置した時点を「アイドル時」としている。
その結果がグラフ28だ。
GALLERIA RL7C-R45-4の消費電力は,エンターテイメント設定での各ゲーム実行時で120〜160Wといったところ。パフォーマンスになると,そこから最大で53Wも消費電力が増加しているので,性能向上の代償は小さくない印象だ。一方,静音は各ゲーム実行時でも消費電力は50W前後に留まっているので,非ゲーム用途であれば,ノートPC向けRTX 4050を利用しないことで消費電力を大きく減らせる。
最後にCPUの温度とGPUの温度も確かめておきたい。温度約24℃の室内で,GALLERIA RL7C-R45-4を机上に置き,3DMarkの30分間連続実行時を「高負荷時」として,アイドル時ともども,Control Centerから温度を取得することにした。
その結果はグラフ29,30のとおり。
まずはCPUの温度だが,エンターテイメントは高負荷時でも87℃に留まっており,GALLERIA RL7C-R45-4の冷却機構は,しっかりとCPUを冷却できていると言えそうだ。さすがにパフォーマンスになると100℃にまで達してしまうが,静音では68℃にまで抑え込めている点も評価できる。
一方,GPUの温度は,エンターテイメントでも高負荷時でも85℃と,十分に冷却できていると言っていい。パフォーマンスでは93℃と多少高めではあるものの,ハード的には問題のないレベルに収まっている。
さて,GALLERIA RL7C-R45-4の動作音だが,エンターテイメントでは負荷がかかると多少の動作音は聞こえてくる。しかし,ヘッドセットを着用していれば聞こえないレベルで,ゲーマー向けノートPCとして十分静かと言っていい。パフォーマンスに変更すると,動作音も多少大きくなるが,静けさを求めるのであればエンターテイメントのまま利用するほうがいいだろう。なお,静音はその名前どおりかなり静かだ。
価格は税込19万9980円。安価で持ち運べるゲームノートPCとして好適
GALLERIA RL7C-R45-4のゲーム性能は,DLSSを使用することが前提になるものの,快適なプレイができるだけの能力を備えていると言ってよさそうだ。さらなる快適さを求めるのであれば,動作モードをパフォーマンスに変更すればいいのだが,静音時はゲームのプレイに適していないので,ゲーム以外の作業を行うときに,バッテリーを長持ちさせたいときに使用するモードと理解しておこう。
そして,GALLERIA RL7C-R45-4の価格は,税込みで19万9980円と20万円を切っているのは,かなり価格対スペック比が高いと言っていい。デイリークエストなどを毎日プレイしたいと考える人にとって,どこでもプレイできる可搬性に優れたノートPCは魅力的で,ゲームパフォーマンスも高いGALLERIA RL7C-R45-4は,一考の価値アリだ。
サードウェーブのGALLERIA RL7C-R45-4製品情報ページ
- 関連タイトル:
GALLERIA
- この記事のURL: