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[COMPUTEX]Arctic Coolingのブースが大変なことになっていた件
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印刷2010/06/07 13:38

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[COMPUTEX]Arctic Coolingのブースが大変なことになっていた件

 冷却能力に定評あるGPUクーラー製品などで4Gamer読者にもおなじみのArctic Cooling(アークティッククーリング)。同社のブースに行ってみたところ,いろいろと大変なことになっていた

鳥(のラジコン)が空を飛び,
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戦車(のラジコン)が鎮座し,
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Wii Fit風(というかファミリートレーナー風)の何かで遊ぶ人がおり,
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以前4Gamerでも紹介したことのあるWii風の48in1ゲーム機や,80in1のポータブルゲーム機が並ぶ
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 スイスの冷却メーカーというイメージを根底から覆しかねない製品ラインナップで,腰が砕けそうになるのだが,ブースで話を聞いた同社のEason Chung(イーズン・チュン)氏は,「2001年の創業以来,我々は冷却ソリューションのメーカーであり続けてきたが,今回,より大きく成長するため,2009年のタイミングで経営方針の大幅な転換を行った」と説明する。
 具体的には,大きな「Arctic」ブランドの下に,下記のとおり,五つのサブブランドが置かれる形で,ビジネスが拡張されたのだそうだ。

  • Cooling:冷却関連製品
  • Power:電源ユニット,充電関連製品
  • Sound:イヤフォン,ヘッドフォン,スピーカー製品
  • Accesories:キーボード,マウス,PCケース,USB扇風機,バッグ,ゲーム機
  • Hobby:ラジコン

Arctic Coolingブース。新しいロゴが躍っている
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 つまり,Arctic Coolingというのは,「企業としてのArctic Coolingが持つブランドの一つにして,一部門」になったことになる。同社は,COMPUTEXのタイミングでコーポレートロゴを変更しているが,今回のCOMPUTEXを,新生Arctic Coolingのアピール機会と捉えているようである。

 で,これらが日本市場にどのような影響をもたらすかだが,少なくとも短中期的に,何かが大きく変わったりはしない模様。まずArctic Hobbyは,2010年秋の立ち上げを目指して,売り込みを始めたタイミングということで,今すぐ何か起こるとは考えにくい。そのほかのブランドはすでに立ち上がっているものの,Arctic Accesoriesのゲーム機は「『WiiやWii Fitなどを買いたいが,買えない子供』の多い市場へ,低コストな解決策として訴求する」(Chung氏)。予想どおりというか何というか,新興市場向けのみにフォーカスすることとなるようだ。

マットとコントロールユニットからなる“ゲーム&フィットネス用マット”,「Arctic Gym」。ジョギングやダンス,ヨガ,筋トレなどを行えるという
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“Wii以外の何か”的ゲーム機として注目を集めた(?)「Arctic GC Pro」。リモコンは赤外線式で,収録されているゲームは,よくいえばシンプル
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筆者はラジコン系に詳しくないので,気の利いたことを言えないのだが,左と中央は冒頭でも紹介した鳥と戦車。戦車は弾を発射できるという。右は,Arctic Hobbyで展開されるラジコン各種。船はもちろん,水上で利用する。このほかヘリコプターのラジコンも用意されるという
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「Arctic Notebook Bag」シリーズと名付けられたノートPCキャリングバッグ。バックパックは夏のリリース予定だそうだ
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こちらはArctic Powerブランドから,ソーラーチャージャー「Arctic C1 Mobile」のデモ。4400mWh仕様でUSBインタフェースを装備

ゲーマー向けと位置づけられるArctic M571(左)とArctic M551(右)。いずれも最大トラッキング解像度2400DPIのレーザーセンサーを搭載し,前者は重量調整機能も用意される。失礼を承知でまとめるなら,非常にありきたりで微妙
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USB接続のリアル5.1サラウンドヘッドセット「Arctic Sound P531」。ゲーマー向けとされる
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スピーカーもいくつか展示されていたが,バリバリのOEM品で,見るべきものはなかった

 気になるArctic Coolingブランドについてだが,Chung氏は,「今後も,OEMビジネス,リテールビジネスの両方で,我が社のメインフォーカスであり続ける」と断言。COMPUTEX TAIPEI 2010では,「GeForce GTX 480」にも対応し,将来的にはアクセサリキットの追加購入により対応GPUを増やせる「Accelero EXTREME Plus」が公開された。対応GPUを拡張できるアクセサリキットの提供方法は明らかになっていないが,Accelero EXTREME Plus自体は世界市場で7月後半の発売が予定されているとのことだった。

Accelero EXTREME Plus。標準でGeForce GTX 480&470,GeForce GTX 200シリーズ,GeForce GTS 250,ATI Radeon HD 5870&5850,ATI Radeon HD 4870&4850をサポートする。回転数900〜2000rpmの92mm角ファン×3を搭載し,250Wクラスまで冷却可能という
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Accelero EXTREME Plusはヒートパイプを5本搭載(左)。右の写真で右は,7月発売予定とされる新作グリス「Arctic MX-4」
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 見た目に大きく変わったArctic Cooling。ただ,拡張されたビジネスの方向性は,多分に日本市場との親和性が低そうだ。国内の自作派PCゲーマー的には“従来どおりのおつきあい”ができそうで,一安心といったところかも。

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