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印刷2006/04/24 23:40

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[韓国ゲーム事情#531]水墨画風タッチの独特なグラフィックスで描かれた「破天一剣2」を紹介&特別ムービーもUp

Kimの韓国最新PCゲーム事情#531

水墨画風タッチの独特なグラフィックスで描かれた「破天一剣2」を紹介(2006/4/24)

Text by Kim Dong Wook特派員

 
 武侠MMORPG「破天一剣2」の水墨画を連想させる独特なグラフィックスが,韓国で話題になっている。本作は,その名前から推測できるように「破天一剣」の続編だ。

 この筆で描いたような表現は,通常の方法と比べて2倍以上の作業時間がかかるとのこと。グラフィックスチームの中には,大学で東洋画を専攻したスタッフが複数人いることからも,力の入れ具合が分かるだろう。
 ここまで手間のかかる表現方法をあえて採用したことに関して,本作を開発しているMagicsの社長であるShin Ho Chul氏は「毎年数え切れないくらいのMMORPGが世に登場していますが,どれもが似通ったグラフィックスのゲームばかりで,見分けがつかないくらいです。私達はそういったゲームとは一線を画するものを世に送り出したいと考え,独創的なグラフィックスに挑戦しました。北米やヨーロッパのゲーマーにも,この神秘的な雰囲気がウケると思います」と述べている。



Shin Ho Chul氏
 本作は破天一剣の続編ではあるが,シナリオ的なつながりはない(キャラクターは共通)。「結婚システム」など前作で好評を博したシステムの一部は改良して引き継ぎながら,新しいシステムを採用するとのこと。
 中でも特筆すべきなのがハウジングシステムだ。これはフル3Dで表現されており,いままでのMMORPGに登場した家よりも,より細かい部分までカスタマイズできるようになっているという。プレイヤーは家具だけでなく,壁紙なども自由に変更できるそうだ。
 この家は個人商店も兼ねていて,ここでほかのプレイヤーとゲーム内アイテムの取り引きも可能。また,結婚相手と一緒に暮らすことができ,赤ちゃんも生まれるとのこと。
 この家の様子を収めたムービーを4Gamer読者のために特別に提供してもらったので,細部まで描かれた家を実際に見てもらいたい。ムービーのダウンロードは「こちら」(2分22秒:67.2MB,MPEG-1)。

 本作には,プレイヤーの生年月日によるバイオリズムがゲーム内のキャラクターに反映されるという特徴もある。攻撃力や防御力などもこのバイオリズムの影響を受け,単純なキャラクターというよりはプレイヤーの分身に近い存在といえる。このバイオリズムで,その日の運勢も分かるようになっていて,狩りや取引に関して1日1回占える。



 また本作でプレイヤーは,青竜族と百虎族のどちらかのキャラクターを作成するのだが,相手の種族はプレイヤーキャラクターとしてではなく,モンスターとして表示される。つまり,画面上ではモンスターと戦っているように見えるが,実際にはプレイヤー同士が戦っていることになるわけだ。プレイヤーキャラクターを倒すと名声値を獲得でき,名声値が高くなるとNPCの評判も良くなり,アイテムの取り引きなどが有利になることもあるという。PvPを推奨しながら,プレイヤー同士の仲が険悪にならないシステムといえるだろう。

 ゲームのオマケ的要素も充実していて,プレイヤー同士で五目ならべや将棋といったミニゲームを楽しめる。これは,ただ対戦できるだけでなくランキングも管理されており,ゲーム内マネーを賭けられるシステムも検討しているとのことだ。
 さらに,“釣り”もできる。それも一定の確率で魚が釣れるような単純なシステムではなく,プレイヤーが直接釣り竿を動かして釣るといった凝った作りのもの。





Cho, Pyeong Seok氏
 本作のディレクターであるCho, Pyeong Seok氏は,「MMORPGは単純なレベルアップ的な要素だけでは生き残れなくなってきたので,ミニゲームを用意しました。日本でサービスをするさいには,日本人に人気のある麻雀もミニゲームとして入れようと思っています」と語っている。また海外配給を担当しているSIDUSの海外事業チームPark Byung Gon日本担当課長は,「日本のオンラインゲーム市場でMMORPGが飽和状態にあることは分かっています。ですが,本作の独創的なグラフィックスとシステムをアピールしていきたいです」と意気込みを語った。

 本作は2回目のクローズドβテストがちょうど終了したところで,現在はオープンβテストの準備を行っている。麻雀など日本独自のシステムも組み込まれるということが分かっているので,いま破天一剣をプレイしている人はもちろん,それ以外の人にも注目してもらいたいタイトルだ。


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