レビュー
龍族と虎族に分かれて戦う大規模PvPが熱い! オープンβテストで分かった武侠MMORPG「龍虎の里」
大規模PvPで味付けされたオーソドックスなMMORPG
キャラクター作成では職業の選択のほか,髪型,髪色,顔つき,服装,生年月日の指定が行える。なお,生年月日はアカウント共通なので,同一アカウント内のキャラクターは同じ生年月日になる |
職業で性別が決まっており,勇士と術士は男性で,武士と召喚士が女性だ。プレイヤーは,キャラクターの髪型,髪色,顔つき,初期の服装デザインを指定できるほか,生年月日も決められる。
最初に選んだ種族によってスタート地点が変わるが,最初の村にいるNPCなどは共通しており,どちらの種族でプレイしても,スタート時に大きな差はない。
剣と槍を使いこなす男性キャラクター。強靭な肉体から繰り出される剣/槍による攻撃が特徴 |
剣と弓を得意とする女性キャラクター。弓による強力な遠隔攻撃が魅力 |
扇子と琴でダメージを与える男性キャラクター。打撃のほか琴を奏でる音で術をかける |
棍棒と杖を使う女性キャラクター「召喚士」。攻撃や防御に使える霊獣を召喚できる |
基本的な操作法は,マウスクリックかW/A/S/Dキーで移動し,ホットキーにスキルや回復アイテムなどを登録して使用するといったオーソドックスなスタイルだ。マウス右ドラッグによって視点を回転させたり上下に動かせたりでき,マウスホイールでズームイン/アウトできるが,一人称視点にはできない。
フィールドにいる敵は龍族,虎族共通の敵である妖魔だ。妖魔はフィールド上に比較的密集しているので,獲物に困ることはないだろう。妖魔の中には,他に比べるとサイズも大きく,中ボス的な扱いのものも存在する。
また,フィールドには「血闘陣」と呼ばれるダンジョンがある。血闘陣は迷路状になっており,奥に進むほど敵のレベルが上がり,妖魔の数が増える。広間には十数体の妖魔を引き連れた中ボスがおり,うっかり足を踏み入れると苦戦する。最奥地にはボスもいるようで,それを倒すクエストもあり,パーティーを募って討伐に出かける人達を見かけた。
2種族は争っているが,基本的にフィールドで出会うことはなく,獲物を取り合うようなことにもならないため,レベル上げを目的とした狩りを存分に楽しめるだろう。では,どうやってほかのプレイヤーとの対戦を楽しむのかというと,4月1日に実装された「戦場の化身」と呼ばれるシステムを利用するのだ。特徴を以下にまとめたので確認してほしい
・決まった時間に毎日開催
毎日,8:00PM,10:00PM,0:00AMの3回,30分間ずつ開催される(現在はサーバチャンネル1のみ)。
・レベル20以上のキャラクターが参加できる
戦場の化身に参加できるのは,レベル20以上のキャラクターだ。村にある黒察庁に金3000を支払えば登録手続きは終了となる。開始時間の10分ほど前に募集が告知されるので,事前に参加費用を払って待機場所にワープしておこう。なお,参加できるのは100人までなので,人が多いと入れないこともある。
・装備は持ち込み。所持品は専用アイテムを利用
戦場の化身には,装備品以外の所持品は持ち込めない。その代わりに,戦場の化身内で使えるお金20万が渡されるので,回復薬や矢,召喚士の触媒などは,専用のNPCから購入して戦いに備える。
・勝利条件
戦場の化身開始時にランダムに定められる目標数の敵を,先に倒した種族が勝ちだ。30分以内に目標数に達しなかった場合は,倒した数が多い種族が勝ちとなり,同じ場合は引き分けだ。
・勝利によるメリット
勝利した種族には,経験値が与えられ,「鋼鉄の倉庫」(4時間限定の大容量倉庫)が使えるようになる。鋼鉄の倉庫は,時間限定とはいえ,かなり大きなスペースがあり,通常の金庫に入りきらないものをしまっておけるので便利だ。
戦場の化身は専用フィールドで行われる。ここは起伏に富んだ地形になっており,高所や岩陰から攻撃されることを考慮して進んで行く必要があり,種族全体で判断の速さやチームワークが勝利のカギを握る。
また,専用フィールドでは敵の姿が「化身」となっているため(例えば龍族からは虎族はすべて白虎のように見える),装備からレベルを想像することはできず,参加できる最低のレベル20で参加したからといって,集中的に狙われるということはない。公平さを維持するために,よく考えられたシステムといえるだろう。
覚えておきたいシステムあれこれ
移動牌は,マップの入り口へ一気に飛べるアイテムだ。村の小間物屋で購入できる |
・装備の破損
武器であれば使用し続けることで,防具であれば攻撃を受けることで装備の耐久度が減少する。戦闘で死んでしまうと,ペナルティとして大幅に耐久度が減らされ,武器/防具が破損してしまうこともある。そうなったら,鍛冶屋NPCに修理してもらって耐久度を回復しなければならない。
・体力と気力の最大値が一時的に減少する
本作では,死亡すると体力と気力の最大値が減らされる。もとに戻すには,医院にいるNPCが売っている内服薬(内功治療薬)や軟膏(外功治療薬)が必要だ。なお,これらの薬は使用するキャラクターのレベル帯によって種類が異なる。序盤ではかなり高く感じる価格なので,細心の注意を払おう。
本作では空腹も大敵だ。キャラクターの体力や気力のゲージの下にある,黄色いゲージが満腹度を示し,これが69以下になると,空腹によってキャラクターの攻撃力や防御力などが一定の割合で減少してしまう。食事は茶屋のNPCが売っているので,定期的に購入して満腹度を保つ必要がある。
戦闘には関係ないが,装備品を作ったり強化したりするのに必要な材料や食料になる魚が手に入る「釣り」も用意されている。釣りにもレベルがあり,魚を釣るたびに経験値が入り,一定量が溜まればレベルが上がる。釣りレベルが上がると,より性能が高い竿が使えるようになり,魚を釣れる確率が上がるのだ。
また,キャラクター作成時に決めた生年月日は,キャラクターのバイオリズムに影響し,ゲーム内の時間によって能力値が若干変化する。さらに占い師のNPCから占いを受けると,戦闘で手に入るお金が多くなったり,獲得経験値が多くなったりと,生年月日に応じて何かしらの恩恵がある。別に悪いことは起きないようなので,冒険に出かける前には必ず占ってもらおう。
フィールドにたまに出現している亀(草亀や水晶亀)は生産素材をドロップする。ただし倒すためには素手で攻撃しなければならない |
釣りは釣り具屋で釣り竿,釣り針,エサを購入して行う。釣るには,竿を右クリックし針とエサをセットし,矢印に合わせてカーソルを押す |
このように,いろいろな要素が詰まった本作だが,戦場の化身で気軽にPvPを楽しめるのが最大のポイントだ。種族全体で協力して戦うので,多少自分のレベルが低くても,それほど戦況に影響しない。100人規模の戦いが毎日複数回行われているので,スケジュールも合わせやすいだろう。また,キャラクターのレベルが相手には分からないので,初心者でも気軽に参加できるだろう。
ゲームの序盤は,ほかのMMORPG経験者にとって,新鮮な要素はないかもしれないが,レベル20になれば,戦場の化身に参加できるだけでなく,門派(ギルド)の作成ができるようになったり,移動速度が上がる「飛天」を習得できたりと,楽しみの幅が広がる。
本作は,4月1日のアップデートで,門派作成用の費用やアイテムの価格が大幅に下がったり,アイテム生成の確率が100%になったりしたように,さまざまなところに調整が加えられている最中だ。韓国の会社が開発しているが,日本人プレイヤーに合わせた独自の展開が予定されているとのことなので,まだ荒削りな部分が散見するが,正式サービス開始に合わせた調整に期待したい。
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