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MMORPG「AION」でインスタンスダンジョンが続々と登場予定。Episode 5.0以降,さりげなく導入されている“日本独自仕様”の舞台裏を聞いた
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印刷2016/10/05 00:00

インタビュー

MMORPG「AION」でインスタンスダンジョンが続々と登場予定。Episode 5.0以降,さりげなく導入されている“日本独自仕様”の舞台裏を聞いた

 エヌ・シー・ジャパンのMMORPG「The Tower of AION」(以下,AION)で,「5.0 追加アップデート」が2016年10月5日に実施される。アップデート名を見てのとおり,これは9月7日に実装された「Episode 5.0 再誕 -Re:birth-」に続くものだ。

 今回は,AIONの日本運営プロデューサーを務めるキム・ジョンウク氏に,5.0 追加アップデートを含む,Episode 5.0以降の運営方針について聞いてみた。さりげなく導入されている“日本独自仕様”にも触れているので,AIONの休眠プレイヤーもお見逃しなく。

画像集 No.002のサムネイル画像 / MMORPG「AION」でインスタンスダンジョンが続々と登場予定。Episode 5.0以降,さりげなく導入されている“日本独自仕様”の舞台裏を聞いた


“ハイディーヴァ”のレベル上げは長く厳しいものとなる。日本版では経験値稼ぎがウマいダンジョンを前倒しで導入


今回の取材に応じてくれた,AION日本運営プロデューサーのキム・ジョンウク氏
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 Episode 5.0では,プレイヤーキャラのレベルキャップが従来の65から75へと引き上げられたほか,ディーヴァも上位存在である“ハイディーヴァ”への覚醒が実装された。このハイディーヴァは,新たな成長システム“創造力付与”を獲得するなどの強化が図られている。

 一方で,ハイディーヴァへの道のりは並大抵ではない。端的に言うと,レベル上げに必要な経験値量が飛躍的に増えているからだ。現在,Episode 5.0の実施から約1か月が経過しているが,レベル75に達したプレイヤーは1人もおらず,トップクラスのプレイヤーでも平均レベル69~70に到達したかどうかといった状況なのだという。

創造力付与の目玉となる変身スキルは,レベル75にならないと習得できない。ハイディーヴァの真価が発揮されるのは,しばらく先の話になりそうだ
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 AIONは,2009年7月のサービス開始以来,天族と魔族そして龍族による「PvPvE」をメインコンセプトに据えてきた。レベルキャップに達してPvPvEに身を投じるゲームだったが,現状では“レベル上げそのものが目的のゲーム”になったという見方もある。AIONのメインコンセプトが揺らぎかねないこのアップデートに対し,とくにEpisode 5.0が先行して実装された他国では,コアプレイヤーを中心にネガティブな反応があったそうだ。

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 そこで,上記の問題に対して早急に追加パッチが実施され,レベル上げは比較的行いやすくなっているとのこと。実は,これを受けて日本版AIONのEpisode 5.0では,その追加パッチの一部が“日本独自仕様”として盛り込まれているそうだ。

 プレイヤー視点でもっとも分かりやすい例としては,経験値がおいしいソロプレイ用のインスタンス「忘却の亀裂」が挙げられる。現在多くのハイディーヴァが足しげく通っているであろうこのインスタンスは,もともとEpisode 5.0には含まれないものだった。しかし,日本運営がNCSOFTの開発チームと交渉を続けて,前倒しで実装したのだという。

「忘却の亀裂」では,ハイディーヴァが別のキャラクターに変身して戦うインスタンスで,元のクラスに関係なく同じ難度で挑める。道中を寄り道して中ボスも倒してみると,かなりおいしい経験値が得られる
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10月5日に「Episode 5.0 追加アップデート」を実施。強化に失敗しても壊れない“インモータル”付きのアイテムに注目


 キム氏によると,日本版Episode 5.0における「忘却の亀裂」の実装には大きな手応えを得ているとのことだ。そのため,10月5日に予定される「Episode 5.0 追加アップデート」でも,日本人プレイヤーに向けたバランス調整,すなわち日本独自仕様を盛り込む構えだという。

 順番に見ていくと,「Episode 5.0 追加アップデート」では,新たに4つのインスタンスダンジョンが実装される。

・「知識の書庫」(PvE,6人用,Lv66〜)
・「アークハルのベリトラ神託所」(PvE,6人用,Lv66〜)
・「怪しいヨルムンガンドの進撃路」(PvE,6人用,Lv66〜)
・「ルナトリウム遺跡」(PvP,6人用,Lv66〜)


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「知識の書庫」
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「アークハルのベリトラ神託所」
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「怪しいヨルムンガンドの進撃路」
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「ルナトリウム遺跡」
※知識の書庫はLv66以降のダンジョンだが,難度を考えるとLv70以降がオススメだ

 それぞれの詳細はAIONの「Episode 5.0 追加アップデート」特設ページを見ていただきたいが,アップデート全体として見ると,レアドロップで得られるミシックグレードの装備品が,主な見どころとなるそうだ。

 具体的には,「悪霊の廃墟」や「エレメントデュークの実験室」などでプレッジ装備が,「知識の書庫」でラビリンス装備がドロップする。いずれも強化次第で,最強装備の一角を担える逸品だ。
 以下に,両シリーズのローブ系を例にスクリーンショットを紹介するので,“プレッジ”シリーズにはPvP系のオプションが付いている点も含め,注目してほしい。

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“インモータル ラビリンス”シリーズ装備(ローブ系)
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“インモータル プレッジ”シリーズ装備(ローブ系)
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 しかし,ここで悩ましいのは,ハイディーヴァ用の装備品は強化に失敗すると,アイテムそのものを失ってしまうという点だ。昔のMMORPGを彷彿とさせるシステムだが,レベルを上げるだけでも大変なのに,苦労して手に入れたレアアイテムを失ってしまう可能性があるのでは,インスタンスから足が遠のくばかりだろう。

 そこで,今回の「Episode 5.0 追加アップデート」では,たとえ強化に失敗しても消失しない装備シリーズが,別途追加されることになった()。これらのアイテムは名前に“インモータル”と冠されており,例えば「プレッジ ハルバード」(強化に失敗すると壊れる)に対して,「インモータル プレッジ ハルバード」(壊れない)などといった感じだ。

※ただ,強化に失敗した場合,アイテムは消えないものの,強化値は初期化される(例:+3が+0になる)

 ちなみに“インモータル”が冠されたアイテムは,Episode 5.0の段階で一部実装されているが,それらが“強化に失敗しても壊れない”仕様であることは伝えられておらず,今回の取材で初めて公にするのだという。インモータルのドロップ率は相応に低くなっていると思われるが,もし運良く手に入れられたら,存分に強化を狙ってみたいところだ。


 なおAIONでは10月以降も,インスタンスの追加を計画しているとのこと。もちろん,ただ単に海外から持ってくるのではなく,日本のプレイヤーにとって遊びやすくバランス調整が行われるという。
 現在はレベル上げに熱心なプレイヤーが多いと思うが,インスタンスの攻略も並行して行うのが,これからのAIONを最大限に楽しむためのコツと言えるかもしれない。

「Episode 5.0 追加アップデート」特設ページ



Episode 5.0の“新規&復帰応援キャンペーン”が継続中。復帰プレイヤーはレベル67を目標にプレイしよう


 AIONではEpisode 5.0の実装時に,新規・復帰プレイヤー向けに大々的なイベントやキャンペーンが行われている。一部のキャンペーンは現在も継続されており,筆者が実際に復帰プレイヤーの視点で試したところ,思いのほか充実した内容だった。最後に軽く紹介しよう。

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「新規&復帰応援キャンペーン」(10月26日まで開催)


 これは規定レベルに到達すると,さまざまなアイテムがもらえるキャンペーンだ。最大の見どころは,レベル65でもらえるミシックグレードの装備品“ダズリング オーロラル”シリーズだろう。武器/防具/アクセサリが一式となっており,しかも強化済みなので(魔石を含む),これがあればEpisode 5.0以降のPvE系コンテンツで困ることはない。

 この“ダズリング オーロラル”シリーズは,取得した時点では使用期間に制限が設けられているのだが(約42日間),キャラクターをレベル67まで上げると,制限を解除してずっと使えるようになる。AIONの休眠プレイヤーは,とりあえずレベル67を目標にすることをオススメしたい。

 また,同じく新規・復帰プレイヤー向けのキャンペーンとして,「プクリーの倉庫大放出」も開催中だ(10月26日まで)。報酬には“インサニティ グレンダル”シリーズの装備品などが含まれているので,こちらも合わせてチェックしておこう。

「プクリーの倉庫大放出」(10月26日まで開催)


レベル67に達すると,“ダズリング オーロラル”シリーズの制限を解除するための“鍵”がプレゼントされる。鍵は計14個あり,全部位のアイテムを解除できる
画像集 No.016のサムネイル画像 / MMORPG「AION」でインスタンスダンジョンが続々と登場予定。Episode 5.0以降,さりげなく導入されている“日本独自仕様”の舞台裏を聞いた

レベル上げ目的という意味では,本文で紹介している「忘却の亀裂」のほかにも,やり残した旧エリアのミッションをこなすのも良い。ソロプレイでもひととおりクリアできるはずだ
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