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Saitek,日本国内本格展開決定。入力デバイスの選択肢拡充へ
Saitekという名前を初めて聞いたという人のため,簡単に説明しておくと,Saitekはもともと,「Chess Computer」と呼ばれる電子チェス市場で知られた英国メーカー。PCゲーム向けの周辺機器市場に参入した後は,さまざまな入力デバイスを投入しており,とくにジョイスティックのラインナップの豊富さで知られている。
国内では,以前から代理店が存在していたが,展開の規模はお世辞にも大きいとはいえず,製品はPCゲーム専門店でなんとか購入できるレベルを出なかった。だが,新たに国内総販売代理店契約を締結したというゼネラルオートサービスによれば,2006年内に新製品を含めた全製品の80%を完全日本語化して提供するという。また,2007年の早いタイミングで残る20%も日本語化を完了するほか,さらに公式サイトに日本語ページを用意するとのことで,“本気度”はかなりのものだ。
Saitekは,高級品がマニアの注目を集める一方で,数千円で購入可能な入門用〜ミドルレンジ向け入力デバイスも,世界的に一定の評価を得ている。現在,国内市場ではこのレンジに製品が不足しているだけに,Saitekがこの市場をカバーしてくれると,ゲーマーとしては選択肢がぐっと増えることになるだろう。
また,今回の発表に先立って,先日は同社扱いのゲームパッド「P990」が,「ダンジョンズ&ドラゴンズオンライン “ストームリーチ”」の推奨ゲームパッドとして認定されている。今にして思えば,これが実質的な国内展開の第一報だったわけだが,こういった積極的な活動が続くようなら,量販店の店頭に,Saitekのジョイスティック(など)がズラリと並ぶ日は,そう遠くないかもしれない。
とにもかくにも,国内サポート付き&日本語バージョンで,著名なゲーマー向けブランドの製品が販売されることは,歓迎すべきだろう。2006年7月20日発売予定となっている第1弾製品は下にまとめたが,これらを実際に店頭で触って確認できること,そして残る製品も続々と登場することを期待しつつ,国内におけるSaitekの今後を見守っていきたい。(佐々山薫郁)
※2006年7月20日追記:ゼネラルオートサービスに問い合わせたところ,量販店への展開は秋以降に順次行っていくとのことだった。今すぐ量販店の店頭で購入できないのは残念だが,逆にいえば,近い将来の展開が明言されたわけで,この約束が守られることを信じて待ちたいところだ。なお,発売日時点では,ゼネラルオートサービスの通販サイトか,パソコンショップ アーク,あるいはメッセサンオーカオス館で購入可能。今すぐ入手したい人は,これらを利用するといい。
2006年7月20日発売予定の製品ラインナップ
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Saitek
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