ついに登場！　「三國志11 パワーアップキット」が9月8日発売

　コーエーは，3月17日に同社から発売された「三國志11」に，数々の新要素を追加する「三國志11 パワーアップキット」，三國志11本体とパワーアップキットがセットになった「三國志11 with パワーアップキット」，さらに「三國志11 プレミアムBOX」とセットになった「三國志11 with パワーアップキット プレミアムBOX」を9月8日に発売すると発表した。
　価格は「パワーアップキット」が6090円，「with パワーアップキット」が1万3440円，「with パワーアップキット プレミアムBOX」が1万5540円（いずれも税込）。

　これまでも，本体の発売からだいたい半年後にパワーアップキットがリリースされてきたので，今回「11」のパワーアップキットの登場に関しても，ファンには予想どおりといったところだろうか。それでは気になる今回の追加要素を，さっそくリリースの文面と共に紹介していこう。

■内政の選択肢が広がる「吸収合併システム」

新施設はまだ秘密ということで，残念ながらモザイク画像

本作では、内政にさらなる深みを求め、内政施設の「吸収合併システム」を搭載いたします。隣接する同種の内政施設を吸収することで、その施設のレベルが上がり、得られる効果も高まります。これにより、従来の内政に、どのような順序で施設を設置・吸収していくか、新たにパズル的要素が加わります。また、「符節台」「外交府」「闇市場」といった新施設を追加し、内政施設を倍増させることで、人事・外交・計略といった戦略の幅も大きく広がります。

　非常に限定された範囲の中でしか作れなかった内政施設は，本作における頭の痛い問題の一つであった。ここに一石を投じるのが，この吸収合併システムだ。新施設を含むすべての施設が合併可能なのか，合併によるランクアップは1施設につき何回までできるのか，パズル的要素とは……など，まだ気になる部分も多いが，内政でもう少し選択肢が欲しかったという人の助けになることは間違いないだろう。

■武将に能力を習得させられる「能力研究システム」

この鎖状式能力表に従い，次の研究可能な能力が決まっている

勢力ごとに能力研究を行い、配下の武将に習得させることができます。それにより、武将の武力、知力、特技などを上げられます。能力は、「攻撃」「防御」「計略」「内政」の4つに系統化され、研究を進めるほど、高度な能力を取得できます。また、複数の能力を研究すると高度な能力が研究できるなど、「どれを研究するか」を考える楽しさがあります。

　新画面が用意されており，ある程度の推測が可能だ。中央の「研究開始」から四方向に分かれており，研究したい系統の方向性を，あるいは特定の能力取得までのルートを，プレイヤーが任意で決められるのだろう。勢力ごとに能力研究を行うとのことだが，新たな開発した能力を，どのようにして武将に「習得」させるのかが気になるところだ。

まあまあな能力の曹純も，鍛え上げることで一流武将の仲間入り

■遊び甲斐ありそうな新モード「決戦制覇モード」

全20本のシチュエーションバトルが楽しめる。写真では19本しかないように見えるが……

本作で新たに実装される「決戦制覇モード」とは、三国志の有名な戦いと同じシチュエーションを用意し、短いプレイ時間で決められた勝利条件を目指す新モードです。ミッションは「一騎討ちだけで勝利せよ」、「敵の包囲を突破せよ」など、ボリュームたっぷりの20本をご用意いたしました。本作独自の戦闘システムを手軽に楽しく味わうことができます。

　これは特定の条件が設けられたショートシナリオ20本が用意された，新たなゲームモードだ。「赤壁」「帝軍山」などの戦闘を，ピンポイントで楽しめるようである。画面を見る限り，最初から遊べるのは数ミッションで，クリアしていくごとに新たなミッションがアンロックされていく仕組みだろうか。

■やはりメイン要素といったら「追加シナリオ/イベント」

新イベントより。三国志ファンなら，どのシーンか一発で分かるだろう

本作で追加されるシナリオは、プレイヤーに人気の群雄割拠の時代や「IF」も含めた計6本。袁紹没後、跡目争いが巻き起こるシチュエーションなどが楽しめます。ゲームプレイを盛り上げるイベントも、約30種が追加されますので、三国志の世界をこころゆくまで満喫できます。

　追加キットの醍醐味といったら，やはり新シナリオだろう。6本の新シナリオと，おそらくはそれに付随した形で約30のイベントが追加される。新シナリオの画面2点は，それぞれ198年前後の呂布討伐と，217年前後の漢中の戦いのシナリオだろうか。11では本体のほうにすでに群雄割拠シナリオも英雄集結シナリオもあったが，パワーアップキットではどの時代がチョイスされているのか。一刻も早く，さらなる詳細を知りたい要素である。

まだ6本の追加シナリオの詳細は発表されていないが，このオープニング画面から新シナリオを推測してみよう

■各種データを改造できる「エディット機能」

パワーアップキットに欠かせない、エディタももちろん実装されます。「武将」「都市/拠点」「勢力」「部隊」が、任意に変更可能となりますので、プレイヤー独自の三国志を作り出すことができます。

　これは画面写真はないものの，各種データを自由に変更できる機能の追加と考えて間違いないだろう。自分の中で「ここはもう少し違うな」と思っていたデータなどは，どんどん思い通りに変更して自分だけの“より完璧な”三國志の世界を作り上げよう。

　新要素としては，「吸収合併システム」「能力研究システム」など，弱小勢力からの成り上がりを，より可能にしてくれそうなものに期待したい。新シナリオの内容も気になるところだ。
　結局，「信長の野望・革新」のパワーアップキットよりも先に発表されてしまったが，三国志ファンはおひげを伸ばすなどして気分を高めつつ，9月8日の発売日を楽しみに待とう。（Kawamura）