インタビュー
「TARTAROS」オフラインイベント終演直後の佐藤聡美さん&ささきのぞみさんに直撃インタビュー「ファン感謝祭2011」の裏側が明らかに?
4Gamer:
本日はお疲れさまでした。今回初めてのタルタロスのオフラインイベントとなったわけですが,実際にプレイヤーの方々を目の前にした感想はいかがですか?
最初はちょっとプレッシャーを感じていました。オフラインイベントということで,タルタロスが大好きですごく遊んでくださっている方々がいらっしゃっていたと思うのですが,私たちは今回,シークレットゲストで――。
ささきのぞみさん(以下,ささきさん):
そう,ブログで前日に告知とかができない状態だったんです。
佐藤さん:
「私達でいいのかなあ」って。
(佐藤さんが声を担当している)ルコはメインキャラで人気があって,「聡美ちゃんだ!」と盛り上がるだろうなって思ってたんですが,私はメインのプレイヤーキャラクターの担当でもないので「本当に出てきていいのかなあ」って(笑)。聡美ちゃんとは,よく一緒に遊んでいるので,そういう意味では「一緒だー!」ってとても嬉しかったんですけど,違ったところでちょっと不安がありました。二人とも,手汗が……(笑)。
佐藤さん:
そう,「手汗ーズだね!」って話をして(笑)。「わー,湿っている!」って二人で触ったりして。
4Gamer:
とはいえ,お二人の担当されたキャラクターはタルタロス総選挙で1位と2位を獲ったわけですし,来場者の方々も非常に盛り上がっていたと思います。
ええ,ありがたいことに……。私もタルタロスをプレイさせていただいていて,自分でもルコに1票を投じたので(笑),「お,自分の1票が活かされた」みたいな嬉しさもありましたし,自分がとても大好きな愛着のあるキャラクターだったので,そのキャラクターが皆さんに愛されているということと,そのルコが大好きなリアンお姉ちゃんと1位・2位になれたことがとても嬉しかったです。
あとシナリオ部門のほうでも“迷いの森の姉妹”が1位に選ばれていたので,のぞみさんと二人で「わーっ」と喜びました。「皆さんに愛されているな」というのを,あらためて感じることができましたので,ルコ役の私としては嬉しかったです!
ささきさん:
私はルコのお姉さんだから,「おまけで選んでいただけているのかな?」と最初は思っていて。実は,総選挙が行われていたことも知らなかったんですよ。公式ホームページはずっと見ていたんですけど,選挙が行われていた時期にちょうどネット環境の問題で見ることができなくて……(苦)。それで結果が全部出てから知ったので,「あれ!?」と驚きました。当然,メインの魅力的なキャラクターが上位にくるものだと思っていたので,リアンが2位になったのは寝耳に水というか。
でも,それで逆にとても愛情を感じましたね。メインのキャラクター以外にも皆さんがとても愛情を持ってくださっているのが分かるという新鮮な経験だったので,余計に嬉しかったです。
4Gamer:
キャラクターのみならず,「迷いの森の姉妹」のシナリオも1位に輝いたということですが,収録の際にとくに印象的だったシーンや台詞などはありますか?
ルコがリアンのことを大好きで,みんなに「うちのお姉ちゃんは凄いんだよ」って自慢しているシーンが,私の中ではもの凄く好きですね。ルコは,一見,ちょっと背伸びして強がっているように見えるんですけど,「お姉ちゃんのことが大好き」っていう素直な気持ちを表せるよい娘だな,とシナリオを読んでとくに思っていて。
逆にちょっと大変だったのは,リアンが天に召されるシーンが……。シナリオの後半,とても悲しいシーンが出てくるんですけど,収録自体が一人で収録でしたので。
4Gamer:
収録はお一人ずつ,別々に行っているんですね。
佐藤さん:
そうです。ですので,のぞみさんがリアン役だっていうのを知らずに,私は「どんな方がお姉ちゃんを演るんだろうなあ」とか,「どういうお芝居でくるのかなあ」とか,いろいろ想像しながら,お家で練習していたんです。けど,いつも最後には「ポロッ」って泣けてきちゃいました。本番の収録にも「でも,泣かないように頑張らなきゃ」と挑んだんですが,途中からもう,涙が……。
アニメとかドラマCDとか,どんなに泣きわめくシーンの現場でも涙を流したことがなかったんですけど,あのシーンでは堪えられなくって,泣いちゃって……。それくらいグッと胸にくるシーンだったので,やっぱりあのシーンが一番忘れられないです。それに,お姉ちゃんが亡くなってしまったというのを乗り越えて,ルコが「私がみんなを守っていこう」と,精神的にしっかりしてくるエピソードまでの繋がりが,凄く好きなので。苦労したけど,とても良いなと思ったシーンですね。
リアンはルコの回想の中でのお姉ちゃんなので,ルコと話をしているところ全部が私の中で印象的ですが――ルコのため,国を守るために自分の命をかけて,いろんなことを伝えて亡くなっていくという姿がとくに印象に残っています。私は聡美ちゃんがルコを演じていらっしゃるのを知っていましたので,正直,一緒にやれたらどんなによいかと。たぶん二人とも号泣だったと思いますが(笑)。
佐藤さん:
いやもう,ボロボロでしょう……(笑)。
でも聡美さんがルコ役だと知っていたので「聡美ちゃんならきっとこんな風にするのかな」とか,ルコのこと以外に聡美ちゃんのことも考えながら演じられたので,一人での収録でしたけど,より暖かい感情の芝居ができた気がします。
あと,実際に私は4人姉妹の長女で,下に妹が3人ほどいるんですが,そういう意味でもリアンの気持ちが,言わなくても分かるというか。大げさな話ですけど,もし妹達が同じ状況に――まあ,ないですけど(笑)――なったら,あそこまで立派にできるかは分かりませんが,「私が死んで,妹が助かる」ってなったら,多分リアンと同じことをするだろうなと思って。そういう意味では,姉として普段生きているまま,収録もするっとできたんです。心の中では「うわーん,なんで死ぬの! ルコー!」って,だだ泣きでしたけど(笑)。なので演りやすくて,楽しかったですね。寂しくもありましたけど……。
4Gamer:
逆に,今回のイベントの生アテレコでは,お二人のかけ合いとなりましたよね。普段のタルタロスの収録と比べて,やはり感覚が違いましたか?
佐藤さん:
やっぱり一人でやってるときは,文章の流れだったりとか,もし知っている人ならば相手の方のお芝居のスタイルだったりとか,「こういう流れだったらこうくるだろうな」みたいに,イメージをがっつり持ってお芝居するんです。
けど,今日みたいにのぞみさんと一緒に演じる場合は,相手のお芝居とか感情の動きとかをしっかり感じて,それに自分も合わせて,「同じフィールドでちゃんとお芝居できるように」っていうのをもの凄く心がけているので。多分,いい意味でゲームとはちょっと違う感じの演技をお楽しみいただけたんじゃないか,と思います。
ささきさん:
私も「もっと演りたいな」と思いました。今回のシーンはちょっと短くて。
佐藤さん:
うんうん! そうなんですよー。
ささきさん:
大事なシーンだったので,もっと二人で会話だったり,やり取りをもっとしたいな,っていうのが正直ありました。
あと,あれだけの人数の方に見られながらカラオケのようにマイクを持って演じるというのが,ちょっといつもと違うなと。アニメの現場とかであれば,目の前にマイクがあって,“ボールド”という口パクの映像に合わせて演りますけど,そういうのとも違って……あれは何だか不思議でしたね。
不思議でしたね,自分でこう(マイクを持つジェスチャー)やって(笑)。
ささきさん:
そういう意味では,少し違った芝居になったのではないかと。ちょっと空気感がいつもと違うのかな,という感じで。
4Gamer:
かけ合いのシーンを「もっと演りたい」という意味では,プレイヤーさんからもドラマCDなどを望む声が多いのではないかと思います。
佐藤さん:
ドラマCD,すごくやりたいです!
ささきさん:
普段の二人のやり取りとかはゲーム内になかったですから,“番外編”とかでもいいので。余計に,ゲームの話にホロッとくるのではないかな,と思います。
佐藤さん:
たしかに,いろいろなキャラクターがいますけど,それぞれのスピンオフとかも見てみたいなあと思います。その中の一つで,ルコはお姉ちゃんと一緒の話を。……偉い人,聞いてないかなー?(笑)
ささきさん:
ゲーム上で絡まなかったキャラクター同士の絡むスピンオフとかも。
佐藤さん:
あ,楽しそー!
ささきさん:
偉い方は,どこにいらっしゃるのかしら……(笑)。
4Gamer:
お二人の声や,ユーザーの皆さんの要望が多く集まれば,きっと“偉い人”にも届くかと思います。
では,最後の質問になります。ささきさんはリアン以外にもいろいろなキャラを演じられておられますし,また,佐藤さんは実際にゲームをプレイされてもいますので,読者の方へ“タルタロスの見どころ”をそれぞれ教えていただけますでしょうか。
佐藤さん:
私がタルタロスでいいなと思っているのは,キャラクターデザインがものすっごく綺麗なところなんですよ。いろんなオンラインゲームがあると思うんですけど,タルタロスがトップクラスに綺麗だなと勝手に思っていて(笑)。
あと,ほかのオンラインゲームと違って“エンディングがある”という前提で物語を進めていくっていうところもありますね。それに,オンラインゲームって自分を投影するオリジナルのキャラクターを作ってほかのプレイヤーと一緒に楽しむものが多いと思うんですけど,タルタロスの場合は,もうすでにいる仲間の誰かを動かして物語を進めていくっていうものなので,コンシューマのRPGでできることがオンラインの場所に移ったという感じで,より幅広く楽しめる,というのが,私の中ではタルタロスの面白い部分だなと思います。
私も本当に,「絵の美しさ」ですね。色使いも見ていて飽きないというか,ポストカードやポスターにしてお部屋に貼りたくなるような,可愛らしくて綺麗な絵柄がなにより魅力的です。
それと,私はリアンのほかに,ディオネやユリを演じさせていただいているんですが,ユリのシナリオも,お父さんとの心の通い合いとか,演りながらホロリとするようなお話で。可愛くて綺麗なイラストに対して,凄くお話は深かったり,心が暖かくなるようなお話がたくさんあって。もちろん戦うところも楽しいとは思うんですが,ストーリーの優しいところも,すごく魅力的かなと思っています。
自分のネット環境が昭和の状態から平成水準になったら,本当に遊ぼうと思っていますので(笑)。今日はけっこう,(佐藤さんから)レクチャーを受けました。自分の出ていないシーンだと詳しいところが分からなかったりするので,専門用語とかも「これって何だっけ?」とかたくさん教えていただいて。それから,PCとかについても「最近のやつのほうがいいですよ!」とかアドバイスしてもらいました。
佐藤さん:
前のパソコンではカクカクして,知らない間に死んでたりとかしたので(笑)。
ささきさん:
私もちょっとこれから楽しみたいな,と考えているので,「これからやろう」という方とも,どこかでお会いできればと思います。
4Gamer:
ゲーム内でお二人と一緒にパーティを組めるチャンスもあるかも……? ということですね。本日はありがとうございました。
「TARTAROS-タルタロス-」公式サイト
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