「闇の使徒」襲来，「ルーセントハート」で，敵にするととてつもなく強いペット達と戦ってみた

　ガマニアデジタルエンターテインメントがサービス中のMMORPG「ルーセントハート」では，10月21日にアップデート「闇の使徒」を実装する。
　女神カデナの配下として登場するヘカテーが，闇の使徒を召喚し，各地に送り込んできた。プレイヤー達は，協力してこれを撃退せねばならない。闇の使徒に相当する10体のボスモンスターは，これまでに出ていたボスやペット達だ。闇に染まったためか，色づかいは変更されており，いずれもなかなか強そうな見た目の仕上がりになっている。

　闇の使徒は，ほぼ1時間に1回，既存マップのどこかにランダムに出現するとのこと。出現時点ではアクティブではないので，出現メッセージが流れたら見物に行ってみるのもよいだろう。30分間非戦闘状態に置かれると，ボスは消えてしまう。戦闘状態だと1時間以上でも大丈夫らしいのだが，本当にずっと消えないのかどうかは未確認だ。手を出すなら，それなりの覚悟で臨もう。試しに，GMが1パーティでやったところ瞬殺されたとかで，最低でも3パーティくらいは必要ではないかということだった。一応，一般フィールドなので，討伐の参加人数制限などはないのだが……。

闇の使徒登場時は，こんな画面で告知される

　見事，使徒達を倒すことができた暁には，最大ヘイトを稼いでいたパーティ（のギルド）に対して，一人につき1ポイントずつの討伐ポイントが与えられる。このポイントを溜めると，特別なペットが手に入る。……のだが，最大でも1回6ポイントずつしか溜まらないので，ギルドのリーダーは褒賞の配分に悩むことになるかもしれない。現在用意されている交換アイテムは，特別なペット達だ。ミニペットの色違いなどは比較的手軽なようだが，戦闘用騎乗ペットなどでは，かなりのポイントが必要になる。1時間に1回出現するので，確実に倒せるようになったら，ギルド用のコンテンツとしてはそれなりにおいしいのかもしれないが，安定して倒せるようになるには，装備レベルや戦術など多大な努力が必要になりそうだ。
　もちろん，ボスモンスターなので，討伐ポイント以外にもドロップアイテムには専用のものが用意されているほか，レアな素材も入手できるのはいうまでもない。

　この討伐ポイントは，1パーティしか獲得できないのだが，討伐参加者には経験値1.5倍，ドロップ率1.5倍のバフ（効果時間30分）がかかるので，お手伝いにいくのも無駄ではない。
　また，ボスによってはヘイトを減少させるスキルを使うものもいるとかで（こちらが減らすなら分かるのだが，向こうで忘れてくれる……），もしかしたら棚ボタということもありうるのかもしれない？
　

それじゃあ「闇の使徒」達はどれくらい強いのか？

　ということで，GMさんを集めてもらって，闇の使徒の体験討伐に繰り出してみた。

　まずは，今回最もお手軽とされている「イビステミス」さん，レベル58。10体のボスのなかでは最弱とはいえ，通常のアルテミスの2倍の強さに設定されているという。
　スクリーンショットのタイムスタンプを確認してみると，約6分間殴り続けた状態でイビステミスのHPバーは「99％」の表示。つまり，1％未満しか削れていない。GM軍団はレベル75の2パーティ構成だ。装備強化はほとんどされていないものの，最強クラスの装備に身を固めている。決して削れないわけではないので，殴り続ければいつかは倒せる？　ちゃんと強化した武器で，討伐隊の人数を揃えれば，なんとかなるのだろうか。

　
　続いて，黒いオラオラ「暗闇の星」さん，レベル60。こちらも100％と99％という体力バーの数値しか見ることができなかったのだが，イビステミスさんに比べて，格段に強い……感じがする。なにせ画面内を飛び回る鉄拳の数がシャレにならない。
　実際に痛いというのもあるんだろうが，見た目の迫力が段違いだ。討伐隊にかなり死者が出始めている。敵に回すとタロットペットの戦闘力ってとんでもないという雰囲気だ。


　さらに，最強といわれる「破滅の死神」さん，レベル75。もうこれは桁違いといった強さ。範囲攻撃が広く届き，威力が凄まじい。GM達がバタバタと倒される。
　直接攻撃の威力は確認できないのだが，タンクが張り付いていられない状況から察するに，被害は前衛だけでは済まない感じ。タンク用に何人かヒーラーを確保するのは当然として，そのヒーラー用のヒーラーも必要かもしれない？


　最後に，リクエストで出してもらった「殺戮の戦車」さん，レベルは未確認だったのだが，相当強いのは確か。
　見た目にも集中レーザー攻撃は威力が高そうだが，拡散レーザーによる範囲攻撃が痛い。うかつには寄れない感じ。それでもタンクは打ち合っていたので，まだ対処のしようはあるのだろうか。ちなみに，闇に染まっていても，下着の色は同じだった。

　

見事，とどめを刺した人には，画面にダイアログが現れて勝利の叫びを入力できる

　以上，4体を相手にしたわけだが，全体にいい感じで手強く仕上がっている。勝てる気はまったくしない。もとから派手派手な攻撃を行うタロットペットなどは，ボスとしての華もあり，倒し甲斐のある相手といえるだろう。すでに述べた，Hateを減少させる攻撃（特殊攻撃の副作用らしい。10体中1体のボスが仕掛けてくるという）や，戦闘中にヘカテーの術中に陥ると使徒への攻撃ができなくなってしまうこともあるという（仲間への支援などは可能）。


　最近はハイエンドコンテンツを求める声が高まっているとかで，闇の使徒については思い切った強さで出してきている。プレイヤーの総力をあげて叩くくらいのつもりでないと，討伐は難しいかもしれない。
　今回のテストプレイ時に十人ほどで叩いていても1％くらいしか削れなかったので，とにかく人数が重要ではないかと思われる。とはいえ，範囲攻撃が半端ではないので，それなりの装備とバックアップ体制も整えておかないと死屍累々になるのも目に見えている。複数のギルドで共同してというのが現実的だろうか。1時間に1回出現するので，ギルドイベントでお祭り的に玉砕してみるのもよいかもしれない。
　ルーセントハートでは，これまでギルドのメリットは薄かったのだが，今後はギルド単位で楽しめるコンテンツを拡充予定とのこと。今回の闇の使徒を楽しめるギルドがどれくらいあるかは微妙なところだが，討伐ポイントという一つの目標ができたことや，ポイント専用ペットなどが設定されたのは大きな進歩であろう。ポイントと交換できるアイテムは今後拡充されていくとのことなので，そのあたりにも期待したいところだ。


●その他のボスの方々

堕落の魔術師	邪教の法皇
メアデイジャ	プロセリージャ
ブラッディア	アンフィアン

　　

勇者の証？　討伐ポイント専用ペット

　
　さて，一般プレイヤーにはかなり縁遠い話かもしれないが，討伐ポイントで交換できる専用のペットは，ご覧のとおりのグラフィックスとなっている。
　ガングロになったレオの「ガオ」は見た目は単に色違いではあるが，性能は格段に上がっているという。イベントで登場したモンスターの色違い「デルビラ」，今回最高値となっている戦闘用騎乗ペット「闇のアルパカ」，色違いユニコーンといった感じの巨大な二人乗り用の黒馬，騎乗ペット扱いの「泡」さんは，DIVINAからの 使い回し 友情出演となっている。

　
　そのほか，今回の取材で得られた最近の動向についてお伝えしておこう。
　8月くらいから行われているバランス調整は，粛々と続けられている模様。
　人口減少中のレグルスサーバーは，11月中をめどにプレイヤー移動に向けて進行中。移動時に名前がかぶった場合は，名前の再設定が必要となる模様。
　今後の動きとしては，「ほしとも」関係を強化していく方向にあるようだ。ゲームの特徴的な部分として，ほしともがいたほうが格段に楽しめるのは間違いないので，ほしともをもっと作りやすくする施策なども出てきそうだ。
　今回のアップデートは，ユーザーカンファレンスで発表された新職業やペットレースまでのつなぎとなる位置付けのものだが，（勝てるかどうかはともかく）オープンRAID的に楽しめそうなものになっている。それなりに見栄えがするので，出現メッセージが出たら，ぜひ討伐に参加してみよう。

「ルーセントハート」公式サイト