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東京レトロゲームショウ2015:第27回 「Tomb Raider」で,人生から足を踏み外さないことの大切さを学びたい
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印刷2015/11/12 12:00

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東京レトロゲームショウ2015:第27回 「Tomb Raider」で,人生から足を踏み外さないことの大切さを学びたい

画像集 No.001のサムネイル画像 / 東京レトロゲームショウ2015:第27回 「Tomb Raider」で,人生から足を踏み外さないことの大切さを学びたい

今週のテーマ:どんなララも最高だぜ!

 本日(2015年11月12日),世の中では「Tomb Raider」シリーズの最新作となる「Rise of the Tomb Raider」Xbox One/Xbox 360版がリリースされた。「最も成功したゲームのヒロイン」としてギネスにも認定された(関連記事),主人公ララ・クロフトの若き日の姿が見られるという,ファン待望の新作だ。

 実をいうと,筆者はララにはうるさい。2013年にリリースされた前作「TOMB RAIDER」PC/PlayStation 4/Xbox One)は,実績を750も獲得するほどやり込んだのだ。ちなみに残りの250は,マルチプレイ関連でちょっと面倒そうだったからスルーしている。ともあれ,ララとはもう,ツーカーの間柄といっていいだろう。

 さて,最新作の「Rise of the Tomb Raider」では“ララの最初の遺跡探索”が描かれるとのことだが,筆者としては,そういえば我々のようなララファンの知る初めての遺跡探索,つまり,シリーズ第1弾で体験した遺跡探索って,どんなんだったっけ? という疑問が浮かんだ。というわけで,今回の「東京レトロゲームショウ2015」では,初代「Tomb Raider」を取り上げてみたい。いい流れである。

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Steam「Tomb Raider」紹介ページ


 初代「Tomb Raider」は,1996年にイギリスのEidos Interactiveがリリースしたアクションアドベンチャーだ。対応機種はPC(MS-DOS)およびMacintosh,PlayStation,セガサターンで,日本では「トゥーム レイダース」という名称で,ビクター インタラクティブ ソフトウエアから発売された。

 プレイヤーは,若き女性冒険家ララ・クロフト(当時の日本語版では,レイラ・クロフトと表記)となり,世界各地の遺跡を探索していく。最初の遺跡である「Caves」には,ララと案内人の2人で向かうが,案内のおっさんはオープニングムービーで即,やられてしまう。

(左)リーズを重ねるごとに使用ポリゴン数が増えていったララだが,最初はこんな外見だった。それでも,美人だと思うのは筆者だけではあるまい。(右)オープニングムービーから。サングラスをかけたララと,すぐ死んじゃう案内人
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 プレイしてみると,探索の楽しさがこの一作目からしっかり構築されていることが分かるはずだ。次の目的地が分からなくてウロウロしたり,ジャンプで登れる足場を必死に探したり,水の中に飛び込んだりと,とにかく行ける場所を探るのが面白い。

 探索と密接な関係にあるのが,おなじみの謎解きだ。古代遺跡には,レバーや鍵で開閉する扉,移動できる足場,カギとして使用する古代のお宝など,さまざまなものが登場するので,それをアレしたりコレしたりして,ときには頭を悩ませ,ときにはアクションスキルを活用して,難解な謎を解いていくのだ。
 とはいえ,いかんせん古い作品なので,最近のゲームにありがちな「目標が光って見える」とかのヒントは皆無。当時から難度の高さが知られていた作品だが,そのぶん,自力で解けたときの快感はたまらない。

ドクロいっぱいの壁や壮大な滝など,冒険者の心をくすぐるシチュエーションがてんこ盛りだ
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足場を動かしたり,カギで扉を開けたりと,頭を悩ませる謎解き要素もたっぷりある
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 さらに,クリアには関係ない高難度の謎解き要素「SECRETS」も用意されており,コンプリートを狙い出すと,やり応えは十分すぎる。

 それにしても,なんつーか「古代遺跡」というシチュエーションは熱い。石で作られた巨大な建築物や,よく分からないカラフルな壁画,ボロボロの吊り橋,壮大な仕掛け扉など,古代遺跡はロマンをかき立ててくれる。仕掛けられた数々の危険なトラップも,スリルを増幅させるスパイスとして効いている感じで,本物の古代遺跡も,こんなだったらいいのにと思う。


巨大な刃が揺れ動くトラップ。触るともちろん大ダメージをくらう
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オオカミやクマといった,アグレッシブな野生動物も登場するので,二挺拳銃で倒していこう
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 ララといえば,ダイナミックなアクションを忘れてはいけない。崖から対岸に向かって大ジャンプし,あわや落ちそうなところを間一髪で助かった,といったドキドキ大冒険も,この一作目からたっぷり楽しめる。細い通路や屋根の端など,歩くだけで危険という場所も多く,プレイ中,気を抜くことができない。

 とはいえ,普通に移動していたら足を滑らして落下死など,最近では「理不尽」だとプレイヤーに怒られそうなところも多く,いくら楽しくても,リトライがあまりにも多ければストレスになってしまうだろう。そんなときに活用したいのが「歩く」アクションだ。

 デフォルトでは,ララは↑キーを押すと前方へ走る。ここで同時に[SHIFT]キーを押すと「歩く」アクションに変わり,この状態では落下しなくなる。これを活用することで足を踏み外すリスクは大幅に下がるわけで,知らなかったという人は,ぜひ使ってみてほしい。何かと足を踏み外すことが多い現代社会,我々もララを見習って,慎重に歩みを進めていきたい。

水中を泳いだり,ジャンプして崖の端につかまったりと,ダイナミックなアクションもララの魅力
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 そんな,シリーズ第1作から我々を十分に楽しませてくれる,魅力タップリの初代「Tomb Raider」は,現在「Steam」で購入可能だ。古いタイトルなので,操作性についてはさすがにはちょっと厳しいものがあるが,最新作もリリースされたこのタイミングで,「最初のララ・クロフト」を体験してはいかがだろうか。ちなみに,本作のリメイクとなる「Tomb Raider: Anniversary」(2007年)をはじめ,シリーズ作品も多数ラインナップされているので,お好きなララをあなたもどうぞ。

 以上,ララにうるさい筆者としては,最新作の「Rise of the Tomb Raider」はもちろん,「ララ・サタリン・デビルーク」が登場する「To LOVEる-とらぶる- ダークネス トゥループリンセス」にも注目していきたい。なんつって。ではまた。

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