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「Radeon HD 2600/2400」の秘密と次期エントリーハイエンドGPU,そして「RV670」新情報
■「DirectX 9ならHD 2600よりX1950 Proのほうが速い」
■R600のシュリンク版「RV670」は,55nmプロセスで登場へ
- ATI Radeon HD 2600(開発コードネーム「RV630」)とATI Radeon HD 2400(開発コードネーム「RV610」)は,順にA12,A13シリコンで,ドライバレベルでは対応できない問題が見つかった。これによりASIC(Application Specific Integrated Circuit)の再設計が必要となったが,これは2007年5月の話。COMPUTEX TAIPEI 2007の翌週に,最終となるA14,A15シリコンが上がってきた
- 以上のようなスケジュールだったので,一部で販売の始まったATI Radeon HD 2600/2400カードに付属するグラフィックスドライバ「ATI Catalyst」は,A14およびA15シリコンでのテストが行えていない
- 最適化できていない以上,当然のことながらパフォーマンスは高くない。とくに,統合型シェーダを振り分ける部分(※筆者注:Setup Engine周りと思われる)の精度に問題があり,大きなボトルネックとなっている
- この問題を解決したドライバはすでに存在する。現在「ATI Catalyst 7.7」スイートに入れるべくテスト中の,バージョン8.38.9がそれ(※筆者注:プレビュー時に用いたバージョンは8.38,「ATI Catalyst 7.6」は8.38.3)
- ATI Radeon HD 2600は,あくまで「UVDを利用できるDirectX 10世代のミドルレンジ」であることがウリのGPU。UVDもDirectX 10も不要で,DirectX 9世代のパフォーマンスのみにフォーカスするのであれば,「ATI Radeon X1950 Pro」のほうがいい。同GPUは,ATI Radeon HD 2600の登場後も併売される
- AGPスロットでの利用を可能にするPCI Express−AGP変換ブリッジ「Rialto」は,ATI Radeon HD 2600/2400に合わせてアップデートされ,消費電力&発熱が下がっている。搭載グラフィックスカードは2007年7月中〜下旬に発売
- “GeForce 8800 GTS対抗”のエントリーハイエンドGPUを,2007年7月に投入する。製品名は「ATI Radeon HD 2900 XL」もしくは「ATI Radeon HD 2900 Pro」で,「ATI Radeon HD 2900 XT」からコア&メモリクロックが下がったモデルになる
- 開発コードネーム「R600」(=ATI Radeon HD 2900)のシュリンク版は,開発コードネーム「RV670」(※2007年7月3日追記:別のAMD関係者から「R670ではなくRV670である」と発言内容訂正の連絡があったため,タイトルおよび本文の表記を変更しました)。(一部では65nmと報道されていたが)製造プロセスルールは55nmで,PCI Express Gen2対応となり,UVDを内蔵する。統合型シェーダユニットはR600と同じ320基。登場は2007年第4四半期〜2008年第1四半期中
- 関連タイトル:
ATI Radeon HD 2600
- 関連タイトル:
ATI Radeon HD 2900
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(C)2007 Advanced Micro Devices, Inc.
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