連載
男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第276回「九州巡業ゲイム記録」
先週の金曜日から日曜日までは,熊本→北九州→鹿児島と九州を縦断する形で巡ってきたの。九州までは飛行機で行って,現地ではバス移動。それはいいのよ。私は車酔いするほうだからバスは苦手なんだけど,バスではゲイムするか寝るかしておけば,とりあえず時間は潰せるからね。
そういうこともあって,巡業の前にはバスの中でもプレイできるゲイム,すなわち携帯機用のゲイムを買うことが多いのね。今回もご多分に漏れずに買ったわ。今回は,ニンテンドー3DSの「マリオパーティ アイランドツアー」を。
「マリオパーティ」っていうくらいだから,やはり多人数でプレイするのが一番楽しい遊び方だと思うの。でも,いないよね友達。……こう言うとね,私がコミュニケーションを満足に取れない人みたいな捉え方をされるのよ。でも違うわ。私は悪くないの。悪いのは世の中のほう。
というのも,私に友達がいないのは私の問題じゃないのよ。環境が悪い。もちろんバスの中にはプロレスラーがいっぱいいるわよ。でも,プロレスラーって基本的に野蛮な人が多いわけ。リング上で他人を殴ったり蹴ったり投げ飛ばしたりする仕事をしてる人達なんだから,そりゃそうでしょう。
私の場合,なるべく話し合いで問題を解決したいがためにリングに上がっているプロレスラーなんだけど,やっぱり話し合いは相手あってのものだから。相手が話を聞いてくれなかったら,戦うしかない。言うなれば,私が戦っているのは自衛のため。降りかかる火の粉を振り払っているだけなのよ。
で,話を聞いてくれない人と分かり合えるはずなんてないから,そうなると来たメールも返さなくなるし,相手の目を見て話すのが苦手になる。結果,メールは来なくなって,そもそも話しかけてくれる人もいなくなる=友達ができない。
マリオパーティ アイランドツアーはダウンロードプレイにも対応しているから,ほかのプロレスラーがニンテンドー3DSさえ持っていれば一緒に遊べるの。ただ,バスの中にニンテンドー3DSを持っているプロレスラーがいるからといって,一緒に遊ぶような間柄ではない。……うん。
なにせ私は「桃太郎電鉄」を一人で99年プレイし続けられ,一人で人生ゲイムを4人分プレイし続けられ,一人でドンジャラを楽しむことができる男だからね。ロンするときも,ちっともむなしくなんてないわよ。それに比べたらマリオパーティ アイランドツアーを一人でプレイすることなど児戯に等しいわ。
だって,一人プレイ専用の「クッパタワー」がきっちり用意されてるんだもん。だから,「パーティ」って言葉に惑わされずに,一人で遊んでも全然問題ないの。実際,一人で遊んでも面白いのは確かだから。
ミニゲイム集ということもあって,一つ一つのゲイムは比較的軽いんだけど,その軽さゆえに何度も繰り返し遊びたくなるのね。さっきよりうまくいくと嬉しくてもっと上を目指したくなるし,しくじったらしくじったで,もう一度チャレンジしたくなる。そうやって繰り返し遊んでいるうちに,気付いたらけっこうな時間が経っていたりもするの。それは確か。どのゲイムも遊びやすいから,繰り返しプレイすることにストレスを感じることもないしね。
だから私みたいに友達がいない人にとって,このゲイムは魅力がないのかっていうと,決してそういうわけじゃないということは,断言しておきたいわ。
ご存じのとおりこのシリーズって,ミニゲイム集なのね。だから,マリオパーティの面白さ=ミニゲイムの面白さなわけで。そういう意味で繊細な動きっていうのは,アクション型のミニゲイムにおいて非常に重要なの。単純に動かしていて面白いって感じることができるから。これが,動きが鈍かったりすると思い通りにならないストレスが生まれるんだけど,本作に関してはそれは皆無。それくらい直感的に細かい動きを操作できるの。
ただね,繊細な動きができるってことは,繊細な操作が要求されるっていうこと。つまり,繊細な操作ができない場所でプレイしたら,さんたんたる結果になるわけ。そう。人生に平坦な道はなく,道は曲がりくねっている,故にバスは揺れる。バスの中では,繊細な操作はしづらいの。
「ステージから落ちないようにする」とか「何かに当たらないようにする」っていうミニゲイムの場合,バスがちょっと揺れたらもうダメ。とくに一人用では。ほかのみんなも同じ条件だったらいいわよ。それきっかけで盛り上がれるかもしれない。でも,ゲイムの中にしかいない対戦相手は,ゲイムの外で起きた突発的なアクシデントには動じないからね。
なのでマリオパーティ アイランドツアー自体は面白いけども,巡業バスの中で遊ぶことはオススメしないわ。逆に言うと,バスで巡業しない人にはオススメ。繰り返しになるけど,一人でもきっちり遊べるからね。
基本プレイ料金は無料。でも,いわゆるソーシャルゲイムではない。簡単に言うと,しりとりで相手と戦っていくゲイムなんだけどね。ルールがしっかりしているうえに,ちゃんとゲイムの世界観にノれるように作られている。
まず,絵がいいわ。綺麗だし,ちゃんと動くし,キャラクターも立っている。物語のリアル過ぎない感じもゲイムゲイムしてていい感じ。そして何より,しりとりが楽しい。入力できる文字は限定されているんだけど,長い単語のほうが点数が高いもんだから,適度に頭を使えるのよ。
私のお気に入りコンボは,「アントニオ猪木」からの「北島三郎」からの「ウーパールーパー」。北島三郎の文字が無い場合は「キンキキッズ」。
これをしばらく遊んでいると,ゲイムをヤっていないときでもつながる文字はないかとついつい考えてしまう。それが,このゲイムの面白さを証明してると思うわ。無料だし,ひとまずiOS版が先行リリースされた形だけど,いずれAndroid版も出るらしいし,スマートフォンを持っている人は一度遊んでみてはいかがでしょうか。
課金すれば有利ではあるけど,直接的に強くなるってものでもないのがまた平等感があっていいしね。結局は,プレイヤーのボキャブラリーが豊富なほど有利なところがあるから。これもまた,オススメ。
そんな感じで週末を九州で過ごしたわけですが,九州だからってもう暑いってわけでもなかったのが印象に残ってるわね。まだまだ季節の変わり目って感じ。なので,これから九州に行く予定のある人は暑いと決めつけず,羽織るものも用意して薄着だけで行かないように。
まだそこそこ寒いのにタンクトップで街中をうろつき回るようなプロレスラーどもとは……だから仲良くなんてできないのよ! 皆さんも街で声をかけられてもついていかないように! 分かりましたね? ではまた来週。
今週のハマりゲイム
(文字通りゲイムスロットにハマっているゲイム)
PlayStation 4:「龍が如く 維新!」
PlayStation 3:「魔都紅色幽撃隊」
PlayStation Vita:「Winning Post 8」
PSP:「サモンナイト5」
Wii U:「The Wonderful 101」
Wii:「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン」
ニンテンドー3DS:「マリオパーティ アイランドツアー」
Xbox 360:「Minecraft:Xbox 360 Edition」
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