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男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第287回「起きているとお腹が減る」
で,まだ大会は続いているけど,日本代表が一次リーグで惜しくも敗退したから,このタイミングしかないと思うのよね。「ワールドサッカー ウイニングイレブン 2014 蒼き侍の挑戦」(PlayStation 3 / PSP / ニンテンドー3DS。以下,蒼き侍の挑戦)にかこつけて,サッカーについて語るのは。
イヤ,実際にプレイはしてるのよ毎日。だいたい,その日最初の試合の中継が深夜1:00〜3:00ぐらい。で,ほかの試合が放送されるまでに1〜2時間空くのね。その間を埋めるのが蒼き侍の挑戦なわけ。しかしまあ,面白いもんで,蒼き侍の挑戦のオンラインでも世相は反映されていてね。この時期はクラブチームを選ぶよりも,ナショナルチームを選ぶ人が多いわね。
ちゃんとした統計ではないけど,私の実感ではスペインが多く,その次がブラジル,あとはオランダかアルゼンチンかイタリアってところ。日本代表を選ぶ人は思ったよりも多くない印象。ちなみに私は,相手が選んだ国によって使い分けてるんだけど,だいたいオーストラリアかコスタリカかアメリカってところね。レートはほぼ700前後。もしも私とオンラインで遭遇したら,何とぞよろしくお願いいたします。
そもそも私,小学校から高校までサッカーをヤっていたから,けっこう何の抵抗もなく面白いと思えるんだけどね,そうでもない人はサッカーの何が面白いんだ? と思っているはずなのよ。で,実際に何が面白いんだろうなぁ? と考えてみたところ,面白いと感じられるかどうかを左右する要素が,ゲイムとまったく同じであることに気付いたのね。その要素っていうのは,感情移入。
もちろん,技術論だったり戦術論だったり,そういう面白味もあるのよ。でも,誰もが最初からそういう見方をするわけじゃないし,入り口となるのは「見ていて感情移入できるかどうか」だと思うのね。ホラ,ゲイムと同じでしょう?
で,サッカーの世界大会になると渋谷で騒ぐ人達が話題になるでしょ? 渋谷で騒いでほかの人に迷惑をかけるってこと自体,あまり褒められたものではないわ。でも,何が彼らをそうさせたのかを考えてみると,感情移入したからじゃないかと私は思っていて。コンサートで騒ぐのと同じ感覚で渋谷で騒ぐんでしょうね。
世界で一番人気のあるサッカーというスポーツで,日本が世界にどれだけ通用するか。平和に世界と競えるスポーツで,日本が世界に勝つと日本人である自分も嬉しい。単純にそういうことだと思うのよ。まあ,感情移入のしやすさのポイントとして,足でボールを扱うのがそう簡単じゃないっていう想像がしやすいこととか,点が入るか入らないかが分かりやすいっていうのもあるんじゃないかと思うんだけどね。
一方で,サッカーに興味がないっていう人もいるわけで。きっと彼らは見ていて感情移入ができないから,興味を持てないんだと思うの。あとは,今,このタイミングでサッカーについて触れたら負けだと思ってるか。分かる。分かるよ。私もサッカーに対してではないけど,昔はそういう尖ったところがあったから。ダジャレで笑ったら負けだ,的な。
どうでもいい話だけど,おっさんになったらダジャレが好きになるっていうじゃない。あの現象,私の中では説明がつくのよ。あれはね,若かりし頃のアイデンティティの問題。
ダジャレって,一番分かりやすい面白味なのよ。なぜなら,日本語さえ分かれば誰もが理解できるから。小さい頃は別に気にしていなかったのに,思春期はその理解しやすさが許せない。一番簡単な笑いに逃げてる気がしちゃうのね。それが,時を経ておっさんになったら平気でダジャレを言うようになってくる。
なぜか。それは,どうでもいいこだわりだってことに気付くから。小さい頃はポリシーなんてないからね。ダジャレも面白いと思える。それが,だんだん知恵がついてきていっちょまえにアイデンティティが芽生えてきたくらいの年代になってみると,他人と同じであることを認めたくなくなってくる。個性って何だ? っていう悩みを持っちゃう。そして自分はもっと特別な存在のはずなんだと思い込んじゃう。で,簡単な笑いを認めたくなくなる。
でも,もっと大人になって世の中に出てみれば,気付いちゃうのよね。生きていてダジャレを言おうが言うまいが,さほど自己存在感には影響がないってことに。笑いが世の中を彩りはするけども,すべてではないってことに。
言い換えると,自分の価値観が定まってくれば,笑いに対して厳しくなくなる。だから,思いついたダジャレを言っても自分の価値観は揺らがない。その部分では,どう思われても構わないからね。要は,自信がつくんでしょうね。
ここまで読んでもピンとこない人には,こう言えば分かるかな。いくらおっさんでも,自信がない人はダジャレ言わないでしょ? そういうことなのよきっと。ダジャレが口から出る出ないは,自信があるかどうか。自己確立が出来てる人は,ダジャレも言うし,言わなくても他人のダジャレを許せる。
かく言う私もダジャレを気にしなくなったばかりか,隙あらば使うようになってきてる。というのも,シンプルだけど奥が深いと思っていて。思いつきを言うだけだったら誰でも言えるのよ。元々そういうもんだからね。でも,間とか言い回しだとか,そこら辺を工夫することで分かりやすく,より面白いものになるんじゃないかと,そう思ってるわけです。
と言いつつも,私はダジャレを全肯定するわけではないの。おっさんのダジャレはダジャレで悪いところがあって,周囲に笑いを強要するような部分があるじゃない。「今面白いこと言いましたけど,君らはどうするの?」っていう。あれは正直どうかと思っている。それって一番小さなパワハラだからね。それさえなければ,ダジャレは世の中にとって取るに足らないものなのよ。
……は! もう,ゲイムはおろかサッカーの話ですらない……。というわけで,無理やり話を戻すとですね。今はやっているものを好きだと表明すること,今だとサッカーを好きだって言うことは,別にそんなに恥ずかしいことではないんですよっていう話ですよ。
これもまったくもって趣味と同じでね。なぜ好きなのかっていう理由さえ自分の中でちゃんと持てていれば,他人に誇れるもんだと私は思っているのよ。
私に置き換えてみれば,ゲイムでもプロレスでもそうなの。ゲイムしてない人やプロレスを見たことない人からすれば「何が面白いの?」っていう感じになるじゃない。で,結果気を遣われて「昔はゲイムよくヤってたんだけどね〜」だとか「よく猪木見てたんだけどね〜」だとか言われるのよ。そんな時に「いや,ちゃんと今のゲイム(プロレス)も面白いんだってば。ヤってみたほうがいいよ」って言えるかどうか。イヤ,別に言わなくてもいいんだけど,そう思えるかどうか。
興味のない人に勧めるのは難しいからね。ただ,興味ないからといって否定するのはやめようとは思う。で,なるべく興味を持ってみようとも思う。
さて,あらためまして蒼き侍の挑戦の話。最近のゲイムはすごいもんでね,オンラインに対応してるから,データが随時更新されるのよ。だから,この世界大会の期間中にも,ある程度は選手データが更新されるのね。惜しむらくは選手が実名じゃなかったりもするんだけど。あとは操作が複雑だってのもある。だけど,それでもやっぱり楽しいことには変わりはない。
この期間ならではの楽しさよ。だって,世界大会の期間中という共通認識の下敷きがある状態だから。それこそ,感情移入度が高いわけで。サッカーが好きという共通点がある人同士のオンライン対戦はやっぱり格別。
今って,ここ4年間でサッカーゲイムが一番楽しい時期かもね。サッカーを見たあと,いつでもオンラインで人と対戦できる。ホント,いい時代になったと思うわ。これが新しいサッカーとサッカーゲイムの楽しみ方なのかもしれない。4年後は,もっと楽しくなっているのかしらね。そう思うと,未来が楽しみで仕方がないわ。
4年後はロシア大会。4年後も夜な夜なお腹を空かせているのかしら。モスクワではお腹もすくわー……おあとがよろしいようで。
また来週来襲します。
今週のハマりゲイム
(文字通りゲイムスロットにハマっているゲイム)
PlayStation 4:「ウルフェンシュタイン:ザ ニューオーダー」
PlayStation 3:「ワールドサッカー ウイニングイレブン 2014 蒼き侍の挑戦」
PlayStation Vita:「Winning Post 8」
PSP:「サモンナイト5」
Wii U:「The Wonderful 101」
Wii:「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン」
ニンテンドー3DS:「ペルソナQ シャドウ オブ ザ ラビリンス」
Xbox 360:「剣の街の異邦人 〜白の王宮〜」
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