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インディーズゲームの小部屋:Room#539「Moonlighter」
疲れたときは,可愛い犬動画を見て癒されている筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第539回は,Digital Sunが開発した「Moonlighter」を紹介する。本作は,ダンジョンを探索してアイテムを集め,それを自分の店で販売していくという,ショップ経営&ローグライクゲームだ。大きな犬に抱きついて,思う存分もふもふしたい!
はるか古より存在し続ける地に,ある時,計り知れないほどの財宝と凶暴な魔物に満ちた迷宮が突如出現した。富と名声を求める多くの人々がこの「ダンジョン」に挑戦するために集まり,その周囲に自然発生的に作られたのが「リノカ」と呼ばれる集落である。しかし,あまりにも危険なためにダンジョンの入口が封じられてから,村での暮らしは苦しさを増していた。
本作の主人公は,そんなリノカの村でアイテム屋を営む,店主のウィル。彼は,謎多きダンジョンの踏破を諦めておらず,いつかその最奥にある「5つ目の扉」を開くことを夢見ていた……。
というわけで,プレイヤーはそんなウィルとなって,アイテム屋を切り盛りしつつ,ダンジョンの攻略に乗り出すことに。お店に並べる商品はもちろん,ダンジョンから拾い集めてくることになるのだ。
ダンジョンの入口には5つの扉があるが,最初は一番危険度が低い「ゴーレムのダンジョン」にしか入ることができない。各ダンジョンの最深部にいるボスを倒すことで,新たな入口が開放される仕組みだ。ダンジョン探索はローグライクの要素を取り入れたアクションRPGとなっており,入るたびに内部の構造が変化する。
ゲームの基本的な流れは,ダンジョン内で得た素材やアイテムを持ち帰り,それを自分の店で売って収入を得,そのお金で装備を強化して,さらにダンジョンの奥深くを目指すというもの。しかし,欲張りすぎてダンジョン内で倒されると,それまでに集めていたアイテムを失って入口に戻されてしまう。
無事,店に帰りついたら,売りたいものを棚に並べて,価格を設定しよう。開店中はリアルタイムに次々と客が訪れ,商品を物色して,気に入ったものを購入していく。アイテムの相場は,その時の需要などに応じて変動するので,買い物客の反応を見ながら適宜,価格の見直しをしよう。
ある程度の資金が貯まったら,それを村に投資することで寂れた村が復興していき,鍛冶屋やポーション屋といった新たな店がオープンする。鍛冶屋で武器や防具を作るには,当然ながら素材となるアイテムが必要となるので,ダンジョンで拾ったものを片っ端から店で売り払ってしまわないように気をつけたいところだ。
もちろん,自分の店に投資して,店舗を拡張したり,アイテム保管庫を増やしたりといったカスタマイズも可能。店を大きくすると,ときどきお金を払わずに出ていこうとする万引き犯も現れるので,そういう連中は取り押さえて店から叩き出そう。
ローグライクとしての難度は低めで,アイテムを集めて,店で売るというサイクルが楽しく,可愛らしいドット絵と世界観にマッチしたBGMが相まって,肩の力を抜いて楽しめる本作。製品版はSteamにて2050円で発売中なので,興味を持った人はぜひどうぞ。
■「Moonlighter」公式サイト
http://www.moonlighterthegame.com/- 関連タイトル:
Moonlighter
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