連載
インディーズゲームの小部屋:Room#581「One Finger Death Punch 2」
連休中はバイクで荒野を駆け回り,愛用の釘バットで感染者共をボコボコにしていた筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第581回は,Silver Dollar Gamesの「One Finger Death Punch 2」を紹介する。本作は左右のマウスボタンのみで遊ぶ,カンフーアクションゲームだ。寝るときも釘バットを背負ったままなのは,さすがにちょっとどうかと思うけど……。
タイトルからもお分かりのとおり,本作は連載の第298回で取り上げた「One Finger Death Punch」の,6年振りとなる続編だ。今回もとくにストーリーなどはなく,あるのはただ血がたぎるカンフーアクションのみ。基本的なゲームシステムはそのままに,新アクションの追加や演出の強化が行われており,連休明けの憂鬱な気分をあっという間に吹き飛ばしてくれる,爽快なゲームに仕上がっている。
そんな本作最大の特徴は,左右のマウスボタンのみを使用するという前作同様のシンプルな操作性。敵は画面の左右から現れ,中央にいる主人公に次々と襲い掛かってくるので,こちらの攻撃範囲に入ってきた瞬間に左右どちらかのマウスボタンで攻撃しよう。タイミングが早すぎたり,遅すぎたりすると敵の反撃を受ける。こちらの体力が尽きる前に一定数の敵を倒せばステージクリアだ。
灰色の敵は一撃で倒せる雑魚だが,緑色の敵は2回攻撃を当てないと倒すことができず,青い敵はこちらの攻撃をひらりとかわして背後に回り込んでくるなど,敵の特徴はさまざま。また,鉢巻をした強敵や王冠をかぶったボスとの戦いでは,リズムゲームのように画面上から落ちてくるバーに合わせて,左右の攻撃を繰り出さなければならない。こうした特徴を見極めて,確実に攻撃を叩き込むことが勝利のカギを握っている。
こちらの攻撃は基本的に素手だが,敵が落とした武器を拾って使うこともでき,一時的に攻撃範囲が広がったり,どんな相手でも一撃で倒せるようになったりする。また,特定のステージをクリアすることで入手できるコインを使ってスキルの習得が可能で,一度に複数の敵を倒したり,ランダムで武器を出現させたりといった能力が使えるようになる。これらのスキルはすべて,時間と共に自動的に発動する仕組みだ。
ゲームを進めると敵の数やスピードが増し,まばたきする暇もないほど大量の敵が一斉に迫ってくる。しかし,ここで焦ってマウスボタンを連打するのは厳禁。ピンチのときこそ落ち着いて,正確な攻撃を心がけたいところだ。ノリのいいBGMとガンガン響き渡る効果音,そしてスピーディで豪快なアクションが心地よく,遊べばたちまちテンションマックスになれること間違いなし。そんな本作はSteamにて820円で発売中なので,元気が欲しい人はぜひプレイしてみてほしい。オススメです。
■「One Finger Death Punch 2」公式サイト
https://www.ofdp2.com/- 関連タイトル:
One Finger Death Punch 2
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