プレイレポート
「LEGEND of CHUSEN 2」,新種族「炎華谷」と「バルド」の能力を実際に試してきた。新機軸のダンジョンでは低レベルキャラも大幅強化で大活躍?
今回は,新しく追加される人族の「炎華谷(えんかだに)」と神族の「バルド」の紹介を中心に,一足お先に体験してきた本アップデートのプレイレポートをお届けする。同時に,非常に野心的な新ダンジョン「炎華谷」の内容も紹介していくので,公式サイト内のアップデート特設サイトと併せて読んでいただきたい。
「降臨」アップデート特設サイト
新種族となる炎華谷とバルドの実力は?
青雲門,天音寺とともに聖教三大派閥の1つとして数えられる人族の一つ「炎華谷」。そして,古来より人間と深い関係にあり“光の王”とも呼ばれている神族の「バルド」。どちらも人界,神界では知られた種族ではあるのだが,なぜこれまで姿を見せず,なぜ今になって降臨してきたのか。そのあたりは,炎華を舞台に展開するストーリークエストを追っていくことで明らかになってきそうだ。
●炎華谷
滅業火 |
戦闘のスタイルは,近距離と遠距離の攻撃をスイッチしながら戦うものになるので,既存の種族だと青雲門と似たタイプともいえる。ただし,龍を召喚して戦わせる「八凶玄火」や,ターゲットの周囲に結界を張って閉じ込める「天鎖因怨」といった特徴的なスキルを所持しており,炎華谷にしかできない戦術も数多い。また,炎属性のスキルで攻撃すると相手を“灼熱状態”にし,付近にいる敵にまで炎ダメージが伝わるのも特徴の一つだ。
炎星烈波 |
炎霊化 |
実際にプレイしてみると,召喚系スキルが強力で使いやすい印象を受けた。持続時間は短いが,龍だけでなく明王なども召喚でき,敵モンスターのターゲットを取って攻撃を受けてくれるので自分の被害を少なくできる。
また,攻撃系スキルだけでなく,陣法(結界)系スキルが充実しているのも特徴といえる。結界内に敵を閉じ込めるほか,円陣内の味方のステータスを上昇させることも可能なのだ。
赤道千里 |
天鎖因怨 |
●バルド
もう一方のバルドは,ナックル型の武器を使った近接戦闘を得意とする種族で,とくに1対1での戦いで強さを発揮するタイプだ。半面,強力な範囲攻撃スキルを持たないため,対モンスター戦では経験値効率で厳しい面もある。しかし,単体攻撃が強力なので,敵を一体ずつ駆逐するようにしていけば安全な狩りができそうだ。
バルドの特徴的なスキルには,遠くの相手を自分の目の前に引き寄せる「アンツチェイン」と,ターゲットの動きを止める「レグリケラス」がある。残念ながらモンスターには効果なしだが,対人戦ではアイデア次第でさまざまな戦術が生まれるだろう。
テンペストブロウ |
ケラスナックル |
また,自己のステータスを変化させるスキルも所持している。使用すると自分の身体が大きくなる「イクス・ブラウ」は,攻撃力が上がる半面,スキルのクールタイムが延びるという効果を持っている。一撃必殺の攻撃を行う際に有効となるだろう。
一方,身体が小さくなる「コンプ・ブラウ」は,攻撃力が落ちる代わりにスキルのクールタイムが短くなる。威力よりも手数で押したいときにはこちらを使おう。
ちなみに,バルドの見た目は既存種族のクレイと酷似しているが,タンカーとしての適性はあまりない。単体攻撃を主体としたアタッカーとして活躍させるのが理想だろう。
イクス・ブラウ | |
コンプ・ブラウ |
この2種族がすでに実装済みとなっている中国での評判を聞いてみたところ,炎華谷は多くの人がプレイしているとのこと。確かに,背中で浮遊する剣というビジュアルは目を引くし,スキルもド派手で使いやすい。炎の双剣使いという設定は日本でも人気が出そうだ。遠近どちらの攻撃も安定して行えるので,特徴的なスキルを活用しつつもオーソドックスな戦い方ができることから,これから新規で始める人にもオススメできる。
バルドのほうはというと,「難しい」「どうやって戦ったらいいのか分からない」といった声が多いのだとか。敵を“動かす”ことができる独特なスキルが特徴のバルドだが,それらのスキルの成功率が,最大まで上げても100%にならないことも扱いが難しく感じる一因なのかもしれない。敵を引っ張って強力な近接攻撃を連続で叩き込むという黄金パターンはハマれば強い。しかし,スキルが発動できる距離まで,いかにダメージを受けずに接近するか,またスキルが失敗したあとのフォローをどうするかなど,まだ研究の余地が残されている種族である。非常にテクニカルな種族だが,昨今の対人戦での,円陣を作って守りを固めるような戦法に対しては非常に有効な戦力となることも期待できる。今後の戦術の確立が楽しみな種族と言えるだろう。
新ダンジョン「炎華谷」の内容は?
炎華谷では,これらの初級者プレイヤーと飛翔後のベテランプレイヤーが一緒に楽しむことができるのだ。どうしてレベル差があるキャラクター同士が一緒に楽しめるのか。それは,低レベルキャラクターがこのダンジョンに入ると,自動的にキャラクターが強化され,高レベルキャラクターと同等の力を得ることができるからだ。ステータスの上昇はもちろん,所属する派閥の最高段位のスキルも,炎華谷ダンジョン内でのみ使用することができるようになるのである。これは面白い試みと言えるだろう。
参加人数は最低10名から最高で25名。広大なダンジョン内には数多くの敵モンスターが配置され,さらに各所でボスモンスターが行く手を阻んでくる。90分という時間制限もあるので,できるだけ多くの人を集めて挑みたいところだ。なお,チャンネルや開催時間に制限はないが,1日に1回しかチャレンジできないことには注意しよう。
道中で出現するボスモンスターも強力かつタフだ。ザコ敵を無限に呼び寄せるようなシチュエーションもあり,当然ながら,ボス戦でも仲間との連携をうまく行わないと厳しい戦いを強いられることになるだろう。
なお,このダンジョンの報酬にはかなりよいものが用意されているという。武具の強化素材なども出るので,低レベルのうちから炎華谷ダンジョンに通っておくとお得かもしれない。将来に向けて素材を溜め込んでもいいし,売ってお金に替えてもいい。
炎華谷ダンジョンは,高レベルキャラクターにとってもなかなかエキサイティングな仕様となっているのだが,低レベルキャラクターが足手まといにならずに楽しめる工夫がなされている。人数が多ければ多いほど有利になるので,初級者プレイヤーも気軽に参加してみるといいだろう。
スタートエリア河陽のリニューアルやスキル調整も行われる
LC2は,世界大会が行われるほどPvPが盛んなタイトルである。新種族が追加されて気になるのは,やはり種族間の力のバランス。今回のアップデートでは,新種族の能力を考慮しつつ,ユーザーの意見を取り入れながら,全種族のスキルについても大幅なバランス調整が加えられたという。
アップデート前は,ことPvPでは神族のメルフィスが圧倒的な力を持っていたが,スキル調整が加えられることでパワーバランスが変わってくることが予想される。
以上,3月の大規模アップデートの内容を駆け足で紹介してきたが,いかがだっただろうか。
今回のアップデートで仙人が6種,神族が5種となり,種族のバリエーションも豊富になった。リニューアルされたキャラクター作成画面を見ると,神族のほうに,グレイアウトされたなにやら見慣れない姿も……。ちなみに,今回加わったバルドは,以前「太昊族」として紹介していたものに相当するとのこと。古代中国の王様の名前に由来する種族だったのだが,日本ではなじみが薄いことから,日本版ではまったく新しい名前に改められた。なお,神族では,変身系ぽい「東国族」というのが残っているので,そちらの追加も遠くないのかもしれない。大型アップデートの要として,今後も新種族の追加は行われていきそうだ。
長く運営を続けているMMORPGでは必ず問題になるものとして,LC2でもキャラクターのレベル差があった。大勢で遊べることがMMORPGのウリなのだが,レベル差が大きいと一緒に遊ぶには無理が多いのだ。今回用意された炎華谷ダンジョンは,広いレベル帯のユーザーが一緒に遊ぶことができる注目のコンテンツといえる。新種族が導入されたことで,完全に新規でゲームを始める人もいるだろう。そういった新人ユーザーと既存の高レベルユーザーが一緒に冒険し,そこでコミュニティが築ければ,ゲーム内が活性化されていくことにもつながる。
また,アップデートの時期には数多くのキャンペーンや,GMを通じてゲーム内でもイベントでのフォローを積極的に行いたいとのこと。今回のアップデートは,復帰や新規参入の絶好の機会となるはずなので,LC2のゲーム内がどうなっているのか自分の目で確かめてみてほしい。
「LEGEND of CHUSEN 2 -新世界-」公式サイト
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