インタビュー
キャラクターそのものと仲良く――「ドラゴンネスト」の新プレイアブルキャラクター“アカデミック”を演じる悠木 碧さんにショートインタビュー
近年では「ポケットモンスター ベストウイッシュ」のアイリスや「GOSICK -ゴシック-」のヴィクトリカ・ブロワ,そして「魔法少女まどか☆マギカ」の鹿目まどかを演じ,その知名度を大きく上昇させた。
そんな彼女が今回,NHN Japanがサービス中のオンラインアクション「ドラゴンネスト」の新プレイアブルキャラクター「アカデミック」のボイスを担当することになった。
ドラゴンネストはカジュアル見た目とそれに反する壮大なエピソード,そして軽快なコンボアクションが人気のオンラインアクションゲームだ。既存のプレイアブルキャラクターのボイスに野中 藍さんや浪川大輔さんが起用されており,その脇をベルスカード役のGACKTさんやロゼ役の豊崎愛生さんが固めるなど,キャラクターボイスに力を入れた作品としても知られている。
今回は,悠木さんがアカデミックの収録を行う現場にお邪魔して,本人から直接ゲームや演技についての話をちょこっと聞いてきた。
――初めて見たドラゴンネストの印象はいかがですか?
悠木 碧さん(以下,悠木さん):
4頭身くらいのキャラクターがいて,周りの物がすべて大きく見えるという童話や絵本のような世界ですよね。頂いた資料も全体的にふんわりとしていて,すごく温かみのあるファンタジーという感じでした。
そういう雰囲気はとても可愛らしいのに,魔法や技の演出はダイナミック。私自身ゲームが好きで,以前オンラインゲームをやっていた時期があるんですが,その頃の2Dだけの世界と比べると「最近のオンラインゲームはすごいな」と思います。
――そんな中で,今回は新キャラクターのアカデミックを演じられています。
アカデミックちゃんはすごく小さい子だと思っていたんですけれど,ただ幼いだけでなく賢さや思いやりを前に出すように演じました。あとは,今回アカデミックちゃんとそのお姉ちゃんの二役をやらせていただいているので,先に収録したお姉ちゃんとの違いを考えつつ,共通点も表現しながら演じています。そのあたりは,演じていて楽しかったです。
……実はそんなことを考えていたせいで,アカデミックちゃんの収録中に「悲壮感が出すぎているのでもう少し可愛く」というような要望を頂くことになったんですけど(笑)。
――アカデミックの見た目やセリフで気に入っているところはありますか?
悠木さん:
自分で作っているメカ? と一緒に,賑やかに戦っている雰囲気がすごくキュートですね。自分でお友達を作ってしまうところがすごく可愛いです。ぜひほかのメカの音声が必要になったときは呼んでください。グェグェ〜とかガオー! とかなんでもやりますので!
――ドラゴンネストはアバターも充実していますが,アカデミックにはどんな洋服が似合うと思いますか。
悠木さん:
アカデミックちゃんは結構優等生キャラっぽいところがあるので,制服とかがいいんじゃないでしょうか。あと,水兵さんみたいな格好は可愛いと思います。セーラー服だと下もスカートになっちゃうんですけど,そうではなくてもうちょっと元気で,アクティブな印象になったら可愛いかなって。
――アカデミックはプレイアブルキャラクターということで,物語を語るようなセリフも少なく,アニメと比べるとキャラクターが掴みにくかったと思います。そういうキャラクターを演じる際のポイントは?
アニメの場合は“私の考え”というものを音響監督さんに提示することもすごく大事なんですけれど,今回のようなたくさんの方に自分の目線で使っていただくキャラクターの場合は,いかに皆さんの中に溶け込めるか,というのを重視してお芝居したいなと思っています。
アカデミックちゃんは非常にイメージのハッキリしたキャラクターで演じやすかったのですが,「ここでこの子の心はこう動く」ということよりも,キュートにとか,楽しい気持ちにとか,スカッとするとか,プレイヤーの皆さんが共感できるポイントに重点を置いたつもりです。
――ではもう少し広げて,キャラクターに声を入れる際の悠木さんなりのこだわりや哲学があったら教えてください。
悠木さん:
キャラクターに声を入れるときの哲学ですか……? どんな作品でも,そのキャラクターが好きなものと嫌いなものを受け止めて,キャラクターそのものと仲良くなることだと思っています。噛み砕いて言うと,その子がどんな子か良く知るということなんですけど,そこからもう1歩仲良くなるためには,その子の好きな部分だけでなく,嫌いな部分も知らなければいけないと思います。
実は最近,心理学の勉強をしていて知ったんですけれど,仲良くなる友達って好きなものではなくて“嫌いなもの”が同じなんですよ。だから,どのキャラクターを演じるときも正義はその子と同じところを目指していたい。作品の雰囲気をよみつつも,そこだけは曲げないで演じられたらいいなと思っています。
――それでは最後に,プレイヤーに向けて一言お願いします。
悠木さん:
今回,この絵本のような愛らしい世界にアカデミックちゃんとそのお姉ちゃんという二役で入らせていただくことになりました。実は秘密もいっぱいある二人ですので,楽しみながら彼女たちの“道”を辿ってみてください。同時に,私の演技も生温かく見守っていただけたら嬉しいです(笑)。可愛がってくださいね!
――ありがとうございました。
「ドラゴンネスト」公式サイト
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