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NVIDIA,秋葉原でHybrid SLIのメリットをアピール。「ストリートファイター オンライン」はGeForce 8200でもらくらく動作
「ビジュアルコンピューティング」をキーワードに
ゲーマー以外の層へNVIDIA製品をアピール
最も重要なのは,AM2+パッケージをサポートしたNVIDIAの新世代AMD製CPU向けチップセットはいずれもHybrid SLIをサポートするが,GPU側にはいくつか制限があるとされた点だ。とくに「『GeForce 9600 GT』はHybrid SLIをサポートしない」という事実は,憶えておく必要があるだろう。なお福田氏によれば「Intel製CPUに対応した製品も投入予定」とのことである。
またHybrid SLIはWindows Vistaのみの対応になるが,その理由は「チップセットとGPU間で情報をやりとりし,GPUを無効/有効化するのにSMBusを経由しているが,この仕組み自体がWindows Vistaでなければ動かないため」とのこと。さらに,単体GPUとマザーボードのグラフィックス機能を合わせて最大4画面出力できるが,GeForce BoostやHybridPowerを利用する場合は,マザーボード側のグラフィックスインタフェースを利用する必要があることなども氏の口から語られた。
Hybrid SLI以外では,近々製品販売が始まる見込みとなっている単体の地上デジタルおよびBS/CSデジタルチューナーカードに合わせ,「NVIDIAがビジュアルコンピューティングを実現する」というアピールが行われた。
その例に用いられたのは,2008年4月15日の記事でも紹介した,Elemental TechnologiesとNVIDIAが共同開発中(で,2008年夏発売予定)となっているCUDAベースのトランスコードソフト「RapiHD」だ。CPUマルチスレッディング対応のトランスコードでは,MPEG-2形式からH.264形式へ変換するのに41秒かかる作業が,「GeForce 8800 GT」なら17秒で行えると実演。「CPUのパワー不足をGPUで補うことができる」(福田氏)と,ゲーム以外でもGPUが役に立つというメッセージを来場者に送っていた。
高解像度ビデオからiPod用ビデオへの変換が,GPUならCPUよりも18倍速いと謳う |
実際に実演されたRapiHDのデモ。現実的な価格で,予定どおり登場するなら面白そうだ |
一方,ゲーマー的には興味があるハイエンド製品の紹介については,今回は簡単なものに止まった。GeForce 9シリーズについても今回のイベントでは「PuerVideo HD」に少々力が入ったレベルだ。NVIDIAのブランドはゲーマーにはお馴染みだから,今さら強くアピールする必要はないということかもしれない。
SFOはGeForce 8200はおろか,UMPCでもらくらく動作!?
ファイナルクローズドβテストを24日に開始
SFOについて本稿であらためて説明するまでもないだろうが,簡単にまとめるなら“マウス一つで操作できる,カジュアル方向に振ったストリートファイター”といったところだ。詳細はぜひ4Gamerの過去記事をチェックしてほしい。
セッションで内田氏は,マウスのクリック&ドラッグ,クリック&ドロップで必殺技を簡単に出せるライト感覚の操作性をアピール。また,キャラクターのパーツをガチャガチャで集めて,作り上げたキャラクターを展示したり,コメントを付けたりできるという,ゲーム+αの部分を特徴として説明する。
SFOの推奨動作環境はいまのところ公開されていないようだが,セッションではGeForce 8200グラフィックス機能統合型チップセットで動作すると内田氏が明言した。さらに氏は「UMPCでも動作し,イーモバイルなど(※編注:イーモバイルに代表される携帯通信端末/カードなど)を使えばオンライン対戦もできるから,携帯ゲーム機感覚で遊べる」という。
また,非公式と断ったうえで「内部での動作テストではIntel 945G Expressのグラフィックス機能でも動作した」と氏は続ける。もちろんNVIDIAのイベントということもあり,「HDRレンダリングに対応しているので,ハイエンドのGPUなら美しい画面で楽しめる」と言い添えてはいたが。
- 関連タイトル:
nForce 700
- 関連タイトル:
ストリートファイター オンライン マウスジェネレーション
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