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  • 発表日:2008/03/03
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Intel,グラフィックス機能とメモリコントローラを統合した新世代Atom発表
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印刷2009/12/21 15:59

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Intel,グラフィックス機能とメモリコントローラを統合した新世代Atom発表

新世代Atomのダイショット
画像集#003のサムネイル/Intel,グラフィックス機能とメモリコントローラを統合した新世代Atom発表
 北米時間2009年12月21日,Intelは,グラフィックス機能とメモリコントローラを統合したプロセッサで,開発コードネーム「Pineview」(パインビュー)と呼ばれていた製品を,新世代Atomファミリーとして発表した。

 45nm High-kメタルゲート技術を採用して製造される新製品のラインナップは下記のとおり。グラフィックス機能を統合したIntel製x86 CPUは,これが初ということになる。

  • Atom N450/1.66GHz
    シングルコア,L2キャッシュ容量512KB,TDP 7W,Netbookなどモバイル機器向け
  • Atom D410/1.66GHz
    シングルコア,L2キャッシュ容量512KB,TDP 12W,Nettopなどデスクトップ機器向け
  • Atom D510/1.66GHz
    デュアルコア,L2キャッシュ容量1MB,TDP 15W,Nettopなどデスクトップ機器向け

 組み合わされるチップセットは,1チップ仕様の「Intel NM10 Express」。搭載製品は,2010年1月4日以降,PCメーカーなど各社から発表される見込みだ。

画像集#001のサムネイル/Intel,グラフィックス機能とメモリコントローラを統合した新世代Atom発表
Atom N450
画像集#002のサムネイル/Intel,グラフィックス機能とメモリコントローラを統合した新世代Atom発表
Atom D510

新世代Atomプロセッサの概要紹介ビデオ(英語)



#### 以下,リリースより ####

インテル
次世代のインテルAtomプラットフォームを発表
CPUにグラフィックスとメモリー・コントローラーを統合した
インテル初のチップにより、消費電力の削減、
システムの小型化、性能の向上を実現

ニュース・ハイライト
  • 統合化の促進と45 nm プロセス技術の製造により、大幅な消費電力の削減、性能向上、パッケージの小型化を実現
  • 既存のプラットフォームより平均消費電力を20%低減し、ネットブックのバッテリー駆動時間を拡大
  • 主要なシステム・メーカーから80以上のネットブックのデザイン・ウィンを獲得
  • 本製品を採用した新システムは2010年1月4日以降に提供開始される予定

インテル株式会社(東京本社:東京都千代田区丸の内 3-1-1、代表取締役社長 吉田和正)は、本日、新世代のネットブックおよびエントリー・デスクトップPC向けに、統合型グラフィックス機能をCPU内に組み込み、性能の向上と小型化、かつ優れた電力効率を実現する新しいインテル Atom プロセッサーを発表しました。主要システム・メーカーは、新しいAtomプロセッサーおよび対応するチップセットを採用したシステムを、今後数週間以内に提供し始める予定です。

ネットブック向け最新のインテル Atomプラットフォーム
(開発コード名:Pine Trail)は、新しい「インテル AtomプロセッサーN450」と新しい低電力型チップセット「インテル NM10 Expressチップセット」により構成されます。
エントリー・デスクトップPC向けには、シングルコアの「インテル AtomプロセッサーD410」およびデュアルコアの「インテル AtomプロセッサーD510」と、「インテル NM10 Express チップセット」を提供します。

今回のAtomプロセッサーは、小型機器向けおよび低消費電力用に設計されています。45nm High-Kメタルゲートのプロセス技術で製造されており、インテルが提供する最小のチップ製品となります。強化されたグラフィックス機能の統合化と45nmプロセス技術により、さらなる性能向上を図るとともに、チップセットを含む全体のパッケージ・サイズはさらに小さくなり、システム・メーカーは、よりコンパクト、かつ低コストのシステムを設計できるようになりました。

広範な業界サポート
インテルは、特にネットブックの手頃な価格、機能、そして7-10.2インチ・ディスプレイ搭載程度の小型サイズが、この景気低迷期においても売行き好調な商品として、Atomプラットフォームは引き続き広範な業界の支持を得られると考えています。さらにインテルは、1リットル以下の筐体容積の超小型設計、ファンレス設計、低コストの一体型設計を含む、Atomプラットフォームの省スペース性を実現したエントリー・デスクトップPCの低価格帯での幅広い普及を見込んでいます。

2008年6月に、インテルが最初のAtomプロセッサーをネットブックおよびエントリー・デスクトップPC向けに発表して以来、市場は急速に拡大しました。2008年の発表以降、インテルは4000万個以上のAtomチップを世界中の主要システム・メーカーに提供してきました。
同時に、ネットブックは勢いを急激に増し、アップルiPhoneや任天堂Wiiより多くの台数を売り上げました。ABIリサーチの調査によると、あらゆる分野におけるAtom チップの出荷は引き続き増加しており、2011年までに、1億個が出荷されると予測されています。インテルはさらに勢いを増すため、革新を推進し、次世代のプラットフォームを提供します。

インテル コーポレーション 副社長 兼 PCクライアント事業本部長の
ムーリー・エデンは「インテル Atomプロセッサーは、過去1年半にわたり、コンピューティング業界における全く新しいカテゴリーを確立してきました。そして、我々は、ネットブックやエントリー・デスクトップPCなど、基本的なコンピューティング機能およびインターネットの利用を中心とした機器に向けて、引き続き成長が続くと考えています。成長の第2段階にあるこの時期に、我々は次世代のAtomプラットフォームを提供し、業界との連携を進め、より優れた性能、省スペース、長時間のバッテリー駆動時間を提供する、革新的な最新のシステム設計を提供できることをうれしく思います」と述べています。

これまでに、主要なシステム・メーカーにおいて、80以上の新しいAtomプラットフォーム・システムが採用されています。これらのシステムの多くは、最新のWindows 7 StarterまたはHome Basicオペレーティング・システムを搭載しています。しかし、ユーザー・インターフェースのカスタマイズや差別化を望むユーザーに向けて、複数のシステム・メーカーが、選択肢の1つとして、‘Moblin Linux v2の提供も行ないます。

プロセッサーおよびグラフィックス性能の向上
新しいプラットフォームの最も重要な機能の一つが、業界で初となるx86チップへのメモリー・コントローラーとグラフィックス機能のCPUへの統合です。CPUとチップセットの2チップ構成は、既存のCPU、チップセット、I/Oコントローラーハブの3チップ構成に比べ、低い熱設計電力、低コスト全体の設置面積の縮小、消費電力の大幅な削減を実現します。
今回のネットブック向けプラットフォームは、前世代のAtom プラットフォームに比べ約20%の平均消費電力向上と小型化を実現します。そして統合化により、さらにコンパクトな設計と長時間バッテリー駆動時間が可能となり、ネットブック向けプラットフォーム全体の実装面積が約60%縮小しました。
エントリー・デスクトップPCにおいては、前世代プラットフォームに比べ、約70%の実装面積の縮小と50%の熱設計電力の削減を実現します。

今回発表された新製品の機能は以下の通りです。

(上段)
マイクロプロセッサー
(下段左から)
動作周波数(GHz)/L2キャッシュ(KB/MB)/TDP(W)※チップセット含む/コア数

  • インテル Atom プロセッサー N450
    1.66GHz 512KB 7W 1
  • インテル Atom プロセッサー D410
    1.66GHz 512KB 12W 1
  • インテル Atom プロセッサー D510
    1.66GHz 1MB 15W 2

新製品の価格については、システム・メーカーより本製品を採用した
新システムが提供される、2010年1月に公表される予定です。
  • 関連タイトル:

    Atom

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