プレイレポート
日本版「TERA」の先行プレイレポートを4Gamerに掲載。次世代MMORPGが誇る“フリーターゲッティング”の実力を図る
なお,本記事に掲載しているスクリーンショットは,開発途中のバージョンである。ローカライズの仕様も暫定的であり,固有名詞やテキストの翻訳,そしてフォントなど,今後調整の入る可能性が大いにある点はご了承を。
「TERA」の“日本語版”がついにプレスに向けて初公開!
動画とスクリーンショットも大量セットでお届けする先行体験会速報
「TERA The Exiled Realm of Arborea」公式サイト
キャラクターメイキング
TERAでは最初に,「7つの種族」+「8つの職業」の組み合わせで,マイキャラクターを作成する。一部の種族には性別の制限があるが,職業に関しては自由。ちなみにポポリが男性のみ,エリーンが女性のみ,バラカについては性別不明(?)となっている。
●種族
ヒューマン | |
キャスタニック | |
アーマン | |
ポポリ(左),エリーン(右) | |
ハイエルフ |
バラカ |
●クラス
ウォーリアー |
ランサー |
スレイヤー |
バーサーカー |
ソーサラー |
アーチャー |
プリースト |
エレメンタリス |
クラスと職業を決めたら,お次は“首から上”の見た目をじっくりカスタマイズできる。こちらについては,前編のキャラメイキングムービーを見てもらうのがいいだろう。TERAはほかのMMORPGと比較して,移動時にマイキャラの姿を正面から見る機会が多いので,こだわって作りこんだマイキャラの手応えを,プレイ中も存分に味わえるはずだ。
ちなみに,首から下のボディに関しては,種族/性別によって均一となっている。日本運営プロデューサーの潮田太一氏によると,各種族のモーションにかなりのこだわりがあり,仮に体型に少しでも手を加えると,デザイナーのイメージからズレてしまう可能性が高いのだそうだ。TERAのゲームプレイ時,マイキャラにコリジョン(衝突)が生じるのだが,それにはこのあたりの仕様も影響しているのかもしれない。まぁ,小柄なバラカや巨大なエリーンがいても,それはそれでちょっと違和感がありそうな気はする。
ヒューマン | |
キャスタニック | |
アーマン | |
ポポリ(左),エリーン(右) | |
ハイエルフ |
キャラメイクにおける見どころとしては,まずグラフィックスクオリティの高さに注目したい。また,指先や腰など“動かせる所は全部動かしてみた”とでも言わんばかりの見事なモーションに,多くの人が目を奪われることだろう。
なお今回のプレイでは,スタート時に「18歳未満のプレイは禁止されています」というメッセージが表示されていたのだが,これは韓国版の年齢制限のメッセージが残っているものであり,日本版では無くなるらしい。
チュートリアルと基本操作
キャラメイクを終えたらゲームスタート。最初のエリア「黎明の島」では,チュートリアル形式のクエストを通じて,プレイ方法を会得していける。操作方法は,“W/A/S/D”キーまたはカーソルキーで移動。“F”キーを押すと,正面にある人物やオブジェクトに対して,会話やアイテム取得などといったアクションが行える。ジャンプはSpaceバーで行う。
通常攻撃やアクティブスキルは,「マウスの左右クリック」「Cキー」「F1〜F6キー」「ナンバーキーの1〜6キー」に割り当てられたスロットへ,自分で好きなように登録できる。つまりマウスクリックが必須ではなく,ゲームパッドへの対応が十分可能だというところに注目しておきたい。潮田氏によると,TERAでは「ハンゲームパッド ユーティリティー」はもちろん,それ以外のゲームパッドへの対応も積極的に検討しているとのことだ。
通常移動や戦闘時は比較的すっきりした画面レイアウトになるが,AltまたはESCキーを押すと,各種メニューへ一時的にアクセスできるようになる。ざっと確認してみたが,現在のMMORPGでスタンダードなシステムは一通り押さえているようだ。
チュートリアルの流れそのものは,従来のMMORPGから大きく外れておらず,ライト層でも戸惑わずに進められるはずだ。付近にいる,頭上に“!”や“?”マークが点灯したNPCを辿るように進めていけば,自然と行動範囲が広がっていく仕組みだ。マークの色が黄色はサブ的なクエスト,橙色はストーリー進行上の必須ミッションとなっており,これらのクエストを通じて初心者用の装備品が揃っていくというあたりも,お馴染みの展開といえよう。
基本システムを一通りチェックし終えて,あらためて周囲を見渡して実感したのは,世界観の素晴らしさである。まあUnreal Engine 3で開発されたTERAにおいて,グラフィックスの基本スペックが高いのは当たり前である。ここで言いたいのはそういう話ではなく,センスがとても良いのだ。ファンタジーと神話世界の狭間に佇んでいるというか,見ている傍から脆く崩れ去ってしまいかねない,一種の危うさ,儚さのようなものが(個人的には)感じられた。TERAがバックグラウンドストーリーにどれだけ凝っているのかは,先日公開されたこちらのムービーでも触れられているので,未読の方は是非こちらも。
「フリーターゲッティング」の実力を細かくチェック
続いては,「フリーターゲッティング」を中心としたバトルシステムについて。本稿では状況によって“ノンターゲッティング”(MMORPGの従来の定番「ターゲッティング」の必要がないスタイル。一般用語として)と“フリーターゲッティング”(ノンターゲッティング+α。TERA独自のスタイル)を使い分けている。
まず,誰もが感じるであろう「ターゲットできないと難しいんじゃないの?」という疑問に対してだが,序盤は難度がかなり易しめに作られている。ボタン連打をしなくても,押しっぱなしで自動的に連続攻撃が繰り出されるので,モンスターの正面で仁王立ちしながら通常攻撃ボタンを押していれば,余裕で倒せてしまうほどだ。潮田氏に理由を聞いてみたが,これは序盤だからだそうなので,後半になれば複雑な動きをしてくる敵も現れるのだろう。
以上の点を踏まえつつ,TERAのフリーターゲッティングの実力を,少し深い所までチェックしていこう。通常攻撃の範囲は職業(装備した武器)によって異なり,近接攻撃職はゲーム内の距離にして3m前後,アーチャーだと最長で15mだ。この距離は目安で,大きく踏み込んだ後に渾身の一撃を繰り出すスキルなど,戦い方によって有効な距離は微妙に違ってくる。
一般的なMMORPGの感覚だと,まず最初にクリックやTABキーなどで敵のターゲットを行うが,TERAではその必要がない。代わりに,敵との間合いを測る必要があり,これがなかなか新鮮だ。レスポンスも良好で,キャラクターを動かすことそのものが,気持ちいいと感じられた。「ランサーだとこれくらいでも当たるのかな?」などと考えながら,モンスターの出鼻をくじくように攻撃をヒットさせた瞬間など,思わずニヤリとしてしまう。
敵の動きを見極めることで,ある程度有利に戦えるのも,フリーターゲッティングならではの醍醐味の一つである。例えばモンスターが強力な攻撃を繰り出す際は,特徴的な事前動作をすることが多い。鹿が突進してくる前には目が赤く光ったり,ヒューマノイドが手に持った両手斧を振り下ろしてくる前には(当たり前だが)大きく振りかぶったりするので,その動作を見て攻撃を避けることが可能なのだ。従来のターゲット式のMMOでは,基本的にはキャラクター性能と,スキルを繰り出すタイミングが戦闘の鍵を握っていた。TERAではそれらに加えて,お互いの位置関係にもウェイトが置かれることになる。
もちろん“アクションゲーム”ほどのシビアさはなく,あくまでも“ノンターゲッティング”になったMMORPGである。アクションとRPGの比率に関しては,例えば同社のアクションRPG「ドラゴンネスト」と比較しても,RPG寄りといえるだろう。言い方を変えるなら,TERAはアクションゲームが苦手な人でも楽しめる作品だ。
逆に,アクションゲームではないため,例えばソーサラーが敵の攻撃をキーテクニックで完全回避しつつ,攻撃魔法を撃ちまくって格上の敵をノーダメージで倒す,といったようなことはさすがに難しい。
また,TERAには“ノンターゲッティング”以外の戦い方もある。一部のスキルが,「ロックオン」に対応しており,例えばアーチャーが“多重射撃”スキルのボタンを1回押すと,一時的にロックオンモードに変化する。この状態でカーソルを動かすと,複数のモンスターを捕捉でき,そこで再度スキルボタンを押すと,それぞれに向かって矢が放たれる,という流れだ。
こういった,ロックオンに対応したスキルは他にもいくつかあり,そのため本作は“ノンターゲッティング”ではなく,“フリーターゲッティング”を標榜しているのだ。
インスタンスでのパーティプレイ
体験会では,ソロプレイでのバトルに一通り慣れた後,同社のGMを含む4名編成のパーティで,インスタンスダンジョンでのマルチプレイに挑戦できた。今回プレイしたのは一般クエストの「ジェナの無謀な挑戦」と,ボス戦ミッション「闇の羽」の2種類。ちなみにパーティ編成可能な人数は今のところ最大5名で,人数の拡張も将来的には検討するとのこと。
一般クエストから見ていこう。「ジェナの無謀な挑戦」は,雑魚モンスターの群れがNPCめがけて絶え間なく襲い掛かってくるので,これを約10分間防ぎきるという内容だ。
多いときには敵味方合わせて画面内に20体近くのキャラクターが表示されたが,この際にも極端なラグといったものは感じられなかった。インスタンス内とはいえ,技術的に結構凄いことを行っているように思われる。
こちらのクエスト遂行中の模様をムービーに撮ったので掲載しよう。全部だらだらと載せても仕方がないので,後半の残り3分ちょっと,猛烈な敵のラッシュをお楽しみいただきたい。ムービーでは画面が時折固まっているが,これはスクリーンショット撮影時の影響によるものだ。
こういったクエスト内容だと,どうしても乱戦になってしまいがちである。繊細な間合いを測りながら戦うといった,ノンターゲッティングならではの醍醐味は若干薄れてしまうが,まぁこれは仕方のないことだろう。逆に,通常攻撃でも武器の一振りで大勢の敵にダメージを与えられる点などは,ノンターゲッティングの醍醐味といえる。
お次に挑戦したミッション用のインスタンス「闇の羽」では,“繊細な間合いを測りながら戦う”という面白さが十分感じられた。細長い小道を抜けた大広間で待ち受ける巨大モンスター“カラスチャ”は,チュートリアルの終盤に待ち構えるボスである。初挑戦かつノーヒントだったので最後はやられてしまったが,注意深く動きを見てみると,どうやらそれなりに規則性があるようだ。
こういったボスを,トライ&エラーを経てスマートに攻略できるようになるまでのプロセスは,TERAで最も面白い瞬間になるかもしれない。今回はレベル10未満のキャラということで,敵味方ともにベーシックな能力しか持ち合わせていなかったが,中レベル帯以降のボス戦がどのようなプレイフィールになるのか,今から本当に楽しみだ。
このボス戦については前編の記事にムービーを掲載しているので,併せて参照してほしい。
その他あれこれをスクリーンショットで
膨大に撮り溜めたスクリーンショットを見ていくと,その他にも気になる点がいくつも確認できる。主だった要素を,スクリーンショットでいくつか補足していきたい。
最後に世界設定とストーリーをちょっぴり紹介
ゲームの舞台となる「アルボレア」の世界について,今回分かった範囲で紹介していきたい。現在この世界には大きく四つの大陸が存在しているが,ワールドマップをよく見ると,南北で不自然に分断されているのが分かるだろう。もともとは二つの大陸だったのが,かつてこの地で繰り広げられた神々の戦いにより,このような凄まじい光景になってしまったのだ。
長きにわたる戦いで世界全体が疲弊するなか,北側に位置する二つの大陸に「アルゴン」なる謎の勢力が出現,侵攻を開始する。世界征服をもくろむアルゴンに対し,種族の垣根を越えて結成されたのが「ヴァルキオン連合軍」だ。
連合軍はアルゴンの侵攻を一度は退けたものの,現在は膠着状態が続いており,一触即発の情勢となっている。プレイヤーキャラクターはヴァルキオンの勇士として,アルボレアを救うために立ち上がるというのが,大まかなあらすじだ。
チュートリアル用エリア「黎明の島」は,ワールドマップ中央に位置する「ヴァルキオン保護領」を指しており,名前からも分かるように島全体が新米兵士育成所の役割を担っている。
黎明の島での訓練はレベル10前後まで続き,その後は南東の大陸にある「ヴェリカ直轄領」へと移動。少し先の話になるが,レベル30近くまでは南東の大陸を冒険し,その後は南西の大陸へと渡ることになりそうだ。北側にある二つの大陸に関しては,アルゴンが支配する敵対勢力であることは確かだが,それ以外はすべて謎となっている。
ちょっと長くなってしまったが,日本版TERAのファーストインプレッションは以上だ。2011年の最有力MMORPGに対する期待の高さを,この記事から少しでも感じ取ってもらえれば幸いである。
最後にこれからの話を少し。2011年の年明けからは,TERAの定期的な情報公開が予定されているようだ。まずは1月から,TERAの最新情報をUstreamでライブ配信する番組がスタート。2月と3月には,TERA LEADERをNHN Japan本社に招いての体験会が予定されている。TERA LEADERに関しては,第2回のメンバー募集が1月4日まで続く見通しだ。我こそはと思った人は,奮って応募してみよう。
「TERA」の“日本語版”がついにプレスに向けて初公開!
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