プレイレポート
強敵との死闘が待ち受ける「TERA」の最新アップデート「超越 Phase2.0+3.0」を先行体験。ギルドハウス「天空の城」ではオシャレ装備を試着し放題だ
このアップデートでは,高難度のインスタンスダンジョン「エルカラス号」,その上位ダンジョンとなりTERAでもっとも高難度の「暴風のエルカラス号」,「オルカの神殿」の上位ダンジョン「邪悪なオルカの神殿」が追加されるほか,ギルドメンバーの頑張りによって手に入る(かもしれない),天に浮かぶギルドハウス「天空の城」が登場する。TERAファンが見逃せない内容となっている今回のアップデートを先行体験してきたので,インプレッションをお届けしよう。
と,その前に,今回のアップデートのタイトルが“超越 Phase2.0+3.0”となっている理由についても説明しておこう。このアップデートはそもそも,韓国で“超越”と題されてPhase1.0,2.0,3.0……というように3段階に分けて実装されていたものだ。日本でも,10月22日に1.0が実装されたばかりだが,日本のプレイヤーに早くアップデートをお届けするためということで,2.0と3.0を同時に実装することになったというわけだ。
飛空船エルカラス号では,さまざまなシチュエーションで死闘が展開
今回のアップデートにおける目玉の一つとなるのが,高難度のインスタンスダンジョンである「エルカラス号」だ。内容は,敵に乗っ取られてしまった飛空船エルカラス号を取り戻すために,プレイヤー達が内部で戦うというもの。巨大な飛空艇の中という,一風変わったシチュエーションでの戦いになっている。
今回のテストプレイでは,レベルキャップの65レベルで,「覚醒強化」が施された装備を身につけたキャラクターを使い,ゲームオンのスタッフを交えたパーティでエルカラス号を体験してきた。
ちなみに,「覚醒強化」とは本アップデートで実装される新要素だ。これまでTERAでは装備を+12まで強化できたが,今回のアップデートで“覚醒”させることで+15まで「覚醒強化」が可能になる。性能アップのほか,特殊な武器エフェクトが付くことも特徴となる。ただ,覚醒強化は多くのアイテムを必要とし,失敗のリスクもある。ダンジョンの難度は通常の強化レベルに合わせて調整されているとのことなので,無理に覚醒強化をする必要はなく,その点はひと安心だ。
エルカラス号に突入すると,「指揮所」で巨大なモンスター「ピュトリオン」と対決することになる。戦闘の序盤はピュトリオンが姿を現さず,大量の「SM-31」というモンスターに襲われるのだが,これが実に厄介だ。「SM-31」は,ピュトリオンが出現するまで次々に湧き続け,さらに特定キャラクターを集中攻撃する「アークデヴァ精鋭射手」や,強力な防護魔法を使う「アークデヴァ精鋭僧兵」まで増援として登場する。1体1体を片付けるのに手間取っていると,周りを囲まれて,もう手が付けられない状況になっていくわけだ。
なんとか大量の雑魚を切り抜けたところで,ピュトリオン自身もまた,かなりパワフルなモンスターだ。これでもエルカラス号の戦いは序盤だというのだから,先を考えると怖くなる。
次なる難関となるのが「動力室」だ。ここでは,巨大モンスター「フェリーモス」との勝負になるのだが,雑魚が登場しないからといって油断してはいけない。動力室にはエルカラス号を空に浮かせている「浮遊石」が6つ配置されており,フェリーモスがこれを破壊しにかかるのだ。6つの浮遊石が全て壊されてしまうと,攻略はそこで失敗。その前にフェリーモスを倒さなければならず,事実上のタイムアタックステージになっているわけだ。
浮遊石は,フェリーモスの攻撃に巻き込まれると耐久力が減ってしまう。加えてフェリーモスは,一定の条件で浮遊石自体を狙った,ビームのような攻撃を放つこともある。できるだけ浮遊石から離して戦うなど,とにかく浮遊石を守るための戦術が必要となりそうだが……浮遊石を守りつつどのように倒せばいいのか,実際の攻略方法については,プレイ中に見つけてほしい。浮遊石がすべて壊される前にフェリーモスを倒せれば攻略成功となるので,フェリーモスの胸を借りるつもりで,いろいろと試してみると良いだろう。
浮遊石を守りきり,動力室からワープすると,そこはエルカラス号の甲板だ。舷側の向こうで雲が流れるという,これまでとは異なった雰囲気のこの場所で,いよいよ最後の戦いとなる。
ここで待ち構えるのは,“ラカンの使者”を名乗る「ダルカン」という鎧騎士だ。巨大なモンスターとの死闘が続いたあとだけに,プレイヤーよりもやや大きいくらいのダルカンに拍子抜けするかもしれない。
しかし,ダルカンはHPの1割のダメージを受けると,炎の翼を展開した真の姿を現し,苛烈な攻撃を仕掛けてくるようになるのだ。
ダルカンの武器は剣だが,剣を振るった軌道上の地面が燃え続けるなど,攻撃範囲はかなり広い。これを受けると大ダメージのうえ,「ダルカンの炎」という状態異常がかかるため,回復役は常に仲間のHPに目を配らなければならないだろう。
恐るべきは,ダルカンが空中から仕掛けてくる範囲攻撃だ。いくつかのバリエーションがあり,それぞれに異なった対応を求められる。さらに,避けられないと即死してしまうものもある。それがどのようなものであるのかは,プレイヤー自身の目で確かめほしいのだが,初めて見たときは驚愕させられるだろう。筆者はもちろん,慣れているはずのスタッフでさえ何度かやられていたのが印象的だった。
さて,ここまで述べたエルカラス号よりも,さらに高難度となるのが「暴風のエルカラス号」だ。モンスターの強化や攻撃パターンの追加が行われているという。あまりの高難度で,韓国でのサービスでは難度をマイルド化する方向で調整が行われているという。しかし,日本ではあえてこの高い難度のまま実装されるとのこと。果たして攻略できるのか,腕自慢のプレイヤーはぜひとも挑戦してみよう。
「天空の城」を手に入れてオシャレとカスタマイズを存分に楽しもう
今回のアップデートで,もう一つの目玉となるのが「天空の城」だ。アップデート後は,ヴェリカをはじめとする拠点の上空に浮かぶ,巨岩の上に建てられた城を視認できるようになる。これが天空の城で,優れた力を持つギルドが所有を許される場所なのだ。
天空の城を手に入れるためには,ギルドが「ギルド競争」に参加する必要がある。参加すると約一か月の「シーズン」中に,さまざまなコンテンツをプレイすることで競争ポイントが蓄積され,そのポイントの上位からいくつかのギルドに,天空の城が割り当てられるのだ。
なお,ギルド競争には「虐殺者リーグ」と「挑戦者リーグ」という,2つのリーグが存在しており,参加時にどちらかに属する必要がある。虐殺者リーグは「PvP系コンテンツを中心にプレイするとポイントが入るリーグ」で,挑戦者のリーグは「PvE系コンテンツ中心でポイントが入るリーグ」だ。
各ギルドは,それぞれのリーグ内で競い合い,競争ポイントによるランキングが行われる。なお,競争ポイントが得られる対象となる行動は,シーズンによって変化していくとのこと。中には「レコード」が対象となる場合もあるという。
ちなみに,天空の城にはペガサスなどで向かうことができるのだが,空の向こうから天空の城が姿を現す様は,苦労したあとだけに感動できるのではないだろうか。
そんな天空の城は,約一か月間の所有となるのだが,その間は自由に城がカスタマイズできる。天空の城を所有したギルドメンバーは,さまざまなコンテンツで「競争コイン」が入手でき,貯まった競争コインを使ってカスタマイズパーツが買えるという仕組みだ。
競争コインを使って設置できるもので,とくに大きな反響を呼びそうなのが「特殊商人」だろう。城のカスタマイズで城内に配置したこの商人からは,なんと,ファッションアバターやファッション武器,ファッションアクセサリーなどが無料で入手できるのだ。
と言っても,そんな美味しいだけの話はそうそう転がっているわけもない。実は,ここで入手できるアバターやファッション装備は,天空の城の外に出るか,一定期間が過ぎると消えてしまうのだ。つまり,あくまで城内だけの試着というわけだが,スクール水着やメイド服といった,これまでTERAガチャで登場したアバターが自由に着られるので,自身のキャラクターにいろいろ着せてみたいと思っていた人には,嬉しい内容だろう。
また先述のとおり,天空の城はプレイヤーがカスタマイズできるのだが,これは城の外見にも影響を与えられる。たとえば,城の周囲に橋をかけたり,城壁を豪華にしたり,池を作ったり,石像を建てたり……と,用意されたパーツを組み合わせて,さまざまなパーツが設定できるのだ。もちろん,カスタマイズした姿は地上からも視認できる。
このように「超越 Phase2.0+3.0」は,高難度の「エルカラス号」および「暴風のエルカラス号」,「邪悪なオルカの神殿」といった三つのインスタンスダンジョン,そしてかなり思い切った仕様の「天空の城」など,遊びの幅を広げてくれる。実装後の盛り上がりが,実に楽しみなアップデートと言えるだろう。
「TERA The Exiled Realm of Arborea」公式サイト
- 関連タイトル:
TERA :The Exiled Realm of Arborea
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