［iPhone］趣の異なるピンボール2作品や，心癒されるアクションなどを紹介

　App Storeでリリースされた新作ゲームのうち，気になるタイトルをピックアップして紹介していく「iPhone/iPod touch向け新作ゲーム情報」。今回はまず，方向性の異なる2作のピンボールゲームを取り上げよう。一つめは，Toy Bot Diariesシリーズなどで知られるIUGO Mobile Entertainmentの新作「Freeballin'」（230円）だ。
　本作には，ジャングルや，エイリアンに襲撃されている街などをテーマとする四つのテーブルが用意されている。テーブルごとに物語が用意されており，ゲームがマルチ画面で展開するのもFreeballin'のウリである。

　ゲームモードは，得点を競う「Score Attack」，100万点を獲得するまでの早さを競う「Time Attack」，そして「Adventure Challenge」の三つが用意されている。Adventure Challengeは，画面に表示される条件を満たすことで，ストーリーが展開していくというもの。このモードを通じて獲得したトークンを使い，さまざまなパワーアップアイテムを獲得するという要素もある。
　見た目の雰囲気や，攻略法が大きく異なるテーブルが用意され，複数のモードがプレイできる本作は，あまりピンボールに馴染みがない人や，より気軽にピンボールに取り組んでみたい人に向いた作品といえるだろう。
　ただし本作は，日本語環境では文字が正しく表示されない。プレイする前に，あらかじめ英語環境に切り替える必要があるので注意してほしい。

「Freeballin'」紹介ページ（iTunesが起動します）

　もう一つは，「Wild West Pinball」（350円）。タイトルからも分かるように，西部劇を題材にデザインされた作品で，テーブルの作り込みだけでなく，ボール，フリッパーの動きから，開発者のこだわりが伝わってくる。
　なんといっても本作の大きなウリとなっているのが，フル3Dで描画される美しいゲーム画面。ボールの動きに合わせてカメラの位置やアングル，表示倍率がダイナミックに変化するので，見た目にも楽しい。ただ，ボールが高速で下に向かっていくと，ボールとフリッパーの位置関係がつかめないときがあり（それはそれでスリリングではあるが），全体を見渡せる固定カメラモードがあればなおよいとも感じた。

　こちらは正統派のピンボールゲームであり，ゲーム展開そのものは比較的地味だが，より高い得点を目指してストイックに取り組みたい人にもってこいの仕上がり。今のところ，私ほどの腕前でもワールドランキングに名を連ねられるチャンスがあり，ついがんばって遊んでいるところだ。

「Wild West Pinball」紹介ページ（iTunesが起動します）

　さて現在，このところ私が最も気に入っているゲームの一つが，先日紹介した「Galaxy On Fire 3D」である（関連記事）。だが，その記事でも触れているように難度がかなり高く，なかなか先に進めないでいる。どうやら，ミッション12以降は広大な宇宙を自由に行き来できるらしいのだが，かなり気合を入れたつもりでも結果が出せず，遊ぶたびにヘコんでしまう私である。そこまで到達するのはいつになることやら……。
　次は，そんな疲れきった私の心を癒してくれる「Race For Home」（115円）というゲームを取り上げたい。

　本作は，傘を持った女の子を操作し，ステージ内にある三つの宝箱を手に入れるという内容。空に漂っているさまざまなオブジェクトをタップすると，そのオブジェクトにゴムのような紐がつながる。すると，ゴムが縮もうとする力で女の子が空へと飛び上がる仕組み。続けざまにオブジェクトをタップしていくと，ものすごい勢いで上昇していくのだ。
　独特の雰囲気が漂うグラフィックスや，なんともいえない浮遊感と，ピアノによるBGMが相まって，心が落ち着くこと請け合い。ゲームの目的を忘れて，この感覚をいつまでも味わっていたくなる。
　無料版にあたる「Race For Home Lite」がリリースされているので，関心を持った人は，まずはこちらでゲームに触れてみよう。

「Race For Home」紹介ページ（iTunesが起動します）

「Race For Home Lite」紹介ページ（iTunesが起動します）

　最後に，4Gamerでもこれまで何度か取り上げてきた音楽シューティング「Radio Flare」（350円）のアップデートについてお伝えする。先日リリースされた最新版（Version 1.2）では，Aurora FeintシリーズのデベロッパAurora Feintが提供する「OpenFeint」に対応した。
　これは，FacebookやTwitterなどと連携したコミュニティ機能を，ゲームに容易に組み込めるようにするもの。OpenFeintをサポートしたことで，Radio Flareのプレイヤーは，友人/知人のFriend Listへの登録や，世界中のプレイヤーとのチャット，スコア競争などが楽しめるようになった。
　そのほか同バージョンでは，新たなゲームモード「Bomb Run」や，チュートリアルの追加なども行われている。



　なお本作は，インデペンデント系モバイルゲームのアワード「Independent Games Festival Mobile」で，「Audio Achievement」部門にノミネートされている。
　無料版にあたる「Radio Flare Lite」もリリースされているので，試してみるといいだろう。

「Radio Flare」紹介ページ（iTunesが起動します）

「Radio Flare Lite」紹介ページ（iTunesが起動します）