iPhoneでアイドルとの「バーチャル撮影会」もできる。「リアゲー」4作品や「FROG MINUTES」などが紹介されたApple Storeイベント

　2011年4月18日，東京都中央区にあるApple Store, Ginzaで「iLove iPhone Vol.15」というイベントが開催された。これは複数の企業などが，iPhone/iPod touch/iPadアプリについてプレゼンテーションを行ったイベントだ。本稿では，ゲーム関連の話題を中心にその内容を紹介していこう。

NHN Japan

　ゲームポータル「ハンゲーム」をサービスしているNHN Japanの金田有浩プロデューサーは，現在同社がiPhone/iPod touch向けに展開しているアプリや，先日開催した発表会「HANGAME SMART DAY 2011」（関連記事）でも触れた今後の展開を紹介した。

NHN JapanがiPhone/iPod touch向けに提供しているアプリ

　金田氏は，HANGAME SMART DAY 2011でも用いたスライドを交えつつ，誰でも知っているゲームを「TEIBAN GAME」としてラインナップし，提供していくという展開を説明した。
　なお，「スマートフォンなら，ハンゲーム」というキャッチコピーを掲げ，スマートフォン向けのサービス展開にも力を注いでいくという話については，先日掲載した発表会レポートを参考にしてほしい。


　次に金田氏は，HANGAME SMART DAY 2011で発表した，今後リリース予定の「リアゲー」4作品のプロモーションビデオを披露した。ちなみにリアゲーとは，そのときの時間，プレイヤーがいる場所などの情報をベースとするゲームのこと。
　今回，これらのタイトルに関する詳細な説明は行われなかったが，先日の発表会の内容や，この映像から読み取れた特徴をまとめておこう。

・ドル撮!!
アイドルとの「バーチャル撮影会」をコンセプトとするアプリ。実在するアイドルをiPhone/iPod touchの画面に呼び出し，好きな場所を背景にして撮影できる



・JANPON
さまざまな賞品を懸けて戦っていくジャンケンアプリ。自分が手に入れたいものを選んでエントリーし，ほかの参加者とジャンケンしていくだけのシンプルな内容だが，アツい戦いが繰り広げられそうだ



・早朝シーソー
朝起きるという日常の行動をゲーム化した作品。といわれてもピンと来ないかもしれないが，仲間と共に，設定した時刻どおりに起きることを目指すという内容だ。自分が起きたあと，まだ眠っている仲間を起こすことが重要になるという



・乗換戦記バトステ
さまざまな駅に出現した怪獣を討伐するという内容。「乗換案内」を駆使し，現在地からの最短ルートを確認することが攻略の鍵になりそうだ

グラスホッパー・マニファクチュア

　続いて，グラスホッパー・マニファクチュアのプロデューサーである結城昌弘氏と，ディレクター/デザイナーを務める能丸督之氏により，iPhone/iPod touch用アプリ「FROG MINUTES」が紹介された


　先日お伝えしたように，本作はバッタやハエ，チョウなどの昆虫を捕獲し，それをエサにさまざまな種類のカエルをつかまえていくというアクションゲームだ。
　自然豊かな景色を眺めたり，川のせせらぎを聞いたりしつつ遊ぶ癒し系の作品で，ナレーションに声優の坂本真綾さんが起用されていることもウリの一つ。


　結城氏は，今回iOS向けタイトルの開発を決めた理由について，デベロッパであるグラスホッパー・マニファクチュアは，新たなプラットフォームへの展開を積極的に進めていく方針にしたためと説明した。

　また能丸氏は，自らが描いたカエルのイラストを紹介。小さなカエルの集まりが大きなカエルになっているこのイラストからインスピレーションを得て，さまざまな条件をクリアしていくことでカエルの絵が出来上がっていく要素を盛り込んだと明かしていた。

　また能丸氏が「弊社のゲームにはバイオレンス表現を含むものが多いんですが，私自身はトガった性格ではないので，FROG MINUTESでは自由にやらせてもらいました」と述べると，結城氏が「みんながみんなトガった性格っていうわけではありませんよ」とすかさず返す場面もあり，来場者達の笑いを誘った。

イベントでは，坂本真綾さんの「こんなにカエルの名前を連呼した収録は初めて。スタッフのカエルに対する愛情を感じました。たくさんの皆さんにFROG MINUTESを楽しんでいただいて嬉しく思います」というメッセージが紹介された

　このほか今回のイベントでは，防災に役立つアプリを特集している「iPhone Magazine」6月号をはじめ，Twitterのタイムラインをコミック風に表示する「Feel on」，そして趣味や嗜好，性格を元に気の合いそうな人などを紹介する「POPCORN」のプレゼンが行われている。
　下に掲載しているスライドの写真やキャプションを見て，「コレは！」と感じるアプリを見つけた人は試してみよう。

iPhone Magazine編集部の阿部大亮氏は，誌面で紹介しているアプリから，ネット電話アプリ，ラジオアプリ，帰宅支援アプリなどを紹介。iOSのフォルダ作成機能を利用し，防災袋ならぬ，「緊急対策アプリフォルダ」を用意しておくことを勧めていた

Feel onは，Twitterに投稿されたツイートに込められている感情を分析し，その感情に合わせてタイムラインをコミック風に表示するアプリだ。開発元であるL is Bの横井太輔氏は，テキストの羅列になりがちなタイムラインが視覚的に確認できる本作について，「左脳で読むTwitterを右脳で感じるTwitterに」することを目指していると述べていた。また，特定人物のタイムラインの直近100ツイートの感情を分析して表示する機能もあり，その人の現在の心境がグラフィカルに確認できる

エムワープがリリースしたPOPCORNは，さまざまな質問に答えていくことで「ぴーこん」と呼ばれるキャラクターを育成していくアプリ。ぴーこんは回答を元にユーザーの趣味や嗜好，性格を分析し，その人にマッチした人や商品を紹介してくれる。同社の椎谷ハレオ氏によれば，今後は，その人に合うクーポンを紹介する機能などを追加していく予定とのこと