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Sourceエンジンで開発された「Alien Swarm」が無料リリース。ソースコードも公開したValveは,MODコミュニティの育成を図る
Valveは,見下ろし視点のアクションゲーム「Alien Swarm」の無料配信を,同社が運営するデジタル配信サービス「Steam」において開始した。
Steamの「Alien Swarm」ページ
Alien Swarmは,もともと「Unreal Tournament 2004」のMODとして制作されたもので,Epic Gamesが主催したMODコンテストでは「Red Orchestra: Ostfront 41-45」に次ぐ非常に高い評価を得たゲームだ。その出来に感心したValveは,MODを開発したBlack Cat Gamesのメンバーを雇い入れ,彼らを「Left 4 Dead 2」(PC/Xbox 360)の開発チームに編入したという経緯がある。
今回リリースされたAlien Swarmは,「Unreal Engine 2」向けに作られた本作を「Source」エンジンで制作し直したもので,オリジナル版をプレイした経験があれば,新バージョンが驚くほどの進化を遂げているのが分かるはずだ。
Alien Swarmは,最大4人のプレイヤーがMedic, Tech, OfficerそしてSpecial Weaponsの4つから自分の好きなクラスを選び,40種類の武器を駆使してエイリアンを駆逐していくという協力型のゲームだ。Steamworksにも対応していることで,アチーブメントの導入といった新要素も加えられているほか,プレイヤーのさまざまな統計もデータとして蓄積される。
驚いたことに,Alien Swarmにはソースコードも添付されており,知識を持った人であれば,MOD制作の参考にしたり,あるいはまったく新しいゲームを制作したりできるだろう。今回のリリースには,最近開発者が減っていると言われる欧米MODコミュニティの育成を狙うという側面もありそうだ。
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