連載
連載「PCゲームを持ち出そう!」。第52回はアクションアドベンチャー「LEGO Indiana Jones:The Original Adventures」のPSP版を紹介
なお,LEGO Indy PSPは日本国内では正規に販売されていないため,入手するには,海外ゲームを取り扱う販売店で並行輸入品を購入する必要がある。
編集部で試した限りでは,本作は国内版のPSPでも動作したが,4Gamer編集部およびソニー・コンピュータエンタテインメントは国内版PSPでの動作を保証しかねるので,その点はあらかじめご了承を。また本作は海外版のソフトであり,ゲーム画面や各種メッセージ,マニュアルなどはすべて英語なので,その点にも注意してほしい。
あのインディ・ジョーンズがレゴブロックになって大暴れ!
今回紹介するLEGO Indy PSPは,映画シリーズ第1作「レイダース/失われたアーク《聖櫃》」から第3作「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」までをベースとするアクションアドベンチャー。レゴブロックでできた,ジョーンズ博士をはじめとするキャラクター達が,世界各地で大冒険を繰り広げるという作品だ。先日デモ版を紹介した同名のPCゲームをPSPに移植したもので,ゲームのエッセンスがかなり忠実に受け継がれている。
LEGOなんとかといえば,映画スター・ウォーズをベースとするLEGO Star Warsシリーズがハシリだが,原作の世界観とデフォルメされたキャラとのギャップがウケているのか,LEGO Indiana Jones: The Original Adventuresに続き,2008年9月には「LEGO Batman: The Videogame」が発売予定となっている。これからもさまざまな映画が“LEGO化”されそうな気配で,今後の展開にも期待したい。
それでは,LEGO Indy PSPのゲーム内容を紹介していこう。
メインとなる「Story Mode」は,ジョーンズ博士ともう一人のキャラクター(ステージごとに異なる)を切り替えつつ,映画のストーリーに沿って用意された数々のステージを順にクリアしていくというもの。
Story Modeは大きく三つのパートに分かれており,それぞれ映画シリーズ第1作から第3作までをベースとしている。最初のパートをクリアすることで二つめと三つめのパートがアンロックされる仕組み。このモードをひととおり遊ぶだけでも結構なボリュームなのだ。
アクション自体はとてもシンプルで,敵が出てきたら□ボタンで攻撃したり,ジョーンズ博士を操作中なら○ボタンでムチを打ったりしていれば,たいていはどうにかなるはず。万が一ヘルスが0になってもその場ですぐに復活できる親切設計なので,アクションが苦手な人もご安心を。
なお,ジョーンズ博士を操作している場合,□ボタンを押すタイミングによって,羽交い絞めにしたり,投げ飛ばしたりといったアクションが繰り出せる。また,ジョーンズ博士と共に冒険しているキャラクターが女性の場合,そのキャラに向かってムチを打つと,戦闘中だというのにクルクルっと引き寄せてキスしちゃったりするのは,いかにも博士らしくてダンディ(?)だ。
パズルには,ブロックを所定の場所に置いたり,ボタンを順番に押したりといろいろなタイプがあるが,たいていは目指すポイントが光っていたりするので,さほど悩むことなく解き進められるだろう。
また,一人のキャラクターが台の上にいるときに操作するキャラを切り替えて台を動かすことで,通常の方法では渡れない場所に行くといった具合に,二人のコンビネーションがポイントになるパズルもある。
一度ステージをクリアすると,新たなプレイヤーキャラクターのロックを解除できるほか,そのステージを「Free Mode」で選択可能となる。Free Modeは,自分で選んだキャラで好きなステージを攻略できるモードだ。
各ステージには「アーティファクト」のパーツが10個ずつ隠されており,すべて集めることでそのアーティファクトが完成する。とはいえ,その多くはStory Modeに登場するデフォルトキャラクターでは到達できない場所にあり,さまざまな特性や能力を備えるキャラを代えつつ,繰り返しプレイしないとコンプリートできないようになっているのだ。アーティファクトのコレクションに挑んでみよう。
なお,プレイヤーキャラクターの中には,ロックを解除したあと,ゲーム内で獲得した「Stud」を用いて購入しないと使えるようにならないものもある。Studは,ステージ内のオブジェクトを破壊することで手に入るので,壊せそうなものは片っ端から壊すべし,壊すべし,壊すべし! キャラクターは数十種類も用意されており,すべて揃えたときの達成感はかなりのものだろう。
このように,一度Story Modeをクリアしたあとも,キャラクターやアーティファクトのコンプリートなど,やり込み要素がたっぷり用意されているので,全体としてのボリュームは満点だ。
LEGO Indy PSPの見どころはココ!
本作には,レゴブロックでできたジョーンズ博士自身が,散乱しているレゴブロックを組み立ててハシゴや船などを作るなんていうコミカルなシーンが多数ある。
またゲームの序盤で,ジョーンズ博士が宿敵ベロックに黄金の小像を渡そうとするときに,間違ってダース・ベイダー型の像を取り出してしまったり,ロード中,古地図の上を,ジョーンズ博士の行程を示す赤い線が伸びていく,おなじみのシーンが表示されたりと,映画ファンならば思わずクスっとしてしまう要素が散りばめられている。
もちろん,洞窟内で巨大な岩石に追いかけられるシーン(失われたアーク)や,トロッコに乗っての追いかけっこ(魔宮の伝説)をはじめとする,映画シリーズの名場面の数々がしっかりと用意されており(まあ,その岩石もレゴブロックでできているので,見た目はガタガタなんですけどね),割とカジュアルな味付けのゲームながら,実にサービス精神が旺盛だ。
ぜひ,映画インディ・ジョーンズシリーズと併せて楽しんでみてほしい。
LEGO Indiana Jones: The Original Adventures
対応機種:PlayStation Portable
メーカー:LucasArts
発売日:2008年6月3日
価格:39.99ドル
公式サイト:http://www.lucasarts.com/games/legoindianajones/
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LEGO Indiana Jones: The Original Adventures
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