連載
GTA4連載 ニコの海岸物語 in Liberty City / 第1回:Nikolai Bellic,Liberty Cityに足を踏み入れる
アメリカンドリームを成し遂げ,派手な生活を送っているという従兄弟のRoman Bellicを頼りに,希望を抱いてLiberty Cityへと降り立った主人公Niko(Nikolai Bellic)。だがRomanの話はすべてデタラメであり,借金にまみれながらどうにかタクシー会社を経営しているというのが現実であった。いきなりどん底に叩き落とされたNikoは,果たしてLiberty Cityでどうしていくのか?
というプロローグから始まるのが,Rockstar Gamesがリリースしたシリーズ最新作,「Grand Theft Auto IV」(以下,GTA4)だ。発売初日に北米だけで360万本売って新記録を作ったとか,2008年8月には1000万本を超えたとか,まあなんというか,桁違いの人気を誇るタイトル。やたら細かく作られたLiberty Cityを自由に歩き回り,さまざまな(ちょっといかがわしい)人々から大きな声ではいえないミッションを引き受け,裏の世界を必死にのしあがっていくゲーム……なんてのは今さら説明するまでもないかもしれないが,コンシューマ機版から約半年遅れでようやくPC版が発売されたので,よし,俺たちもやっちゃうぜ,街のヤツら,見てろよというわけである。
そんなGTA4だが,Nikoの前に突き出される裏の仕事は,やはり一筋縄でいかないものが多い。それゆえミッションがうまくクリアできず,いまだLiberty Cityで路頭に迷っている人も多いのではないだろうか。そんな人々を救済し,正しい悪事の道をまっとうできるよう,今回から五回にわたってGTA4の攻略連載をお届けしたいと思う。
2月27日にサイバーフロントから発売される予定の完全日本語版を購入予定の方も,ぜひ予習にどうぞ。をいうわけで,第1回はRoman,Michelle,Vladの三人のミッションを解説していくことにする。
Romanのボロアパートを出て,まずはRomanが経営するタクシー会社へ向かう。
このとき“足”が必要になると思われるが,アパートを出て右手に必ず車が1台停まっているので,これを拝借していくとよいだろう。タクシー会社に着くと,事務をやっているMallorieと,Romanが金を借りているVladと初対面。ここで借金の件についていきなり一悶着あり,RomanとVladがあまりよい関係でないことが分かる。
それから,Romanの頼みでHardware Shopまでタクシーを運転することになるが,実質的にはここからが本ミッションのスタートだ。Hardware Shopでは裏賭博が行われており,Romanがそれに参加している間,アルバニア人の借金取りが来ないか見張りをしなくてはならないという,まあ,ケチな仕事である。
借金取りの車が現れたら,Romanからもらった携帯電話を使ってすかさず呼び出す。Romanが店から飛び出してきて車に乗り込んだら,追っ手をかわしつつタクシー会社まで逃げ切ればオッケーだ。最初の最初なので,ミッションともいえない楽な仕事である。
Romanを送り届けたあと,しばらく街中をうろついていると,再びRomanから電話でお呼びがかかる。
なにかしら? とタクシー会社に顔を出すと,またまた借金取りともめている真っ最中。そんな多忙極まる彼の代わりに,Mallorieとその友達のMichelleを迎えに行かなくてはならないというわけだ。
目的地までタクシーを飛ばし,彼女たちを乗せてMichelleのアパートまで送り届ければひとまず任務は達成だ。車中ではNikoとMichelleがいい雰囲気になり,電話番号まで教えてもらえるという進展を見せるが,とはいえ「服装がダサい」と言われて(同感である)ヘコんでしまうNiko。仕事の報告と同時にそのことを電話でRomanに相談にすると,いますぐ服を買いに行けとショップの場所を指示される。そこで服を買い換えてショップから出れば,ひとまずクリアだ。
THREE'S A CROWDをクリアしてしばらくすると,またRomanから電話がかかってくる。
例のアルバニア人の借金取りに見つかり,バスケットコートに追い詰められているというので,急いで助けに向かわなければならない。バスケットコートに到着すると,Romanを襲っていた二人の男との格闘戦に突入するが,さほど強くはないのでサクッと倒してしまおう。
すると,金網越しにこちらを窺っていたもう一人の男が車に乗って逃げ出す。見失うとミッション失敗になってしまうため,こちらもすかさずRomanの車に乗り込んで追跡を開始するのだ。しばらく追いかけると,港の倉庫前に車が乗り捨ててあるのを発見できるはずだが,ターゲットはその倉庫の2階で待ち受けている。相手はナイフを所持しているものの,攻撃範囲はこちらとそれほど変わらないので,一気に踏み込んでパンチをお見舞いしてやろう。普通に手数を与えて倒してもよいが,相手を窓側に追い詰めて海に叩き落とすことも可能だ。オレ様達から借金取り立てようなんて10年早いぜ,って,間違ってますかね。
タクシー会社へ顔を出すと,VladがMallorieを口説いているではないか。NikoとRomanが現れたため,その行為はひとまず失敗に終わるが,VladはどうやらRomanが思いを寄せている女性にまで手を出そうとしているらしい。よく分からないが,許せん!
ゴタゴタが一段落するとオフィスの電話が鳴り,Romanに代わってまたまたNikoタクシーの出動となる。Jermaineという常連客を迎えに行き,Masterson Streetまで運ぶという簡単そうな仕事だ。だがその目的地でJermaineが何かを回収した途端,アッという間にパトカーが集まってきてNikoまで一緒に指名手配されるハメに……。
Jermaineが車に戻ったらすぐに発進させ,指名手配が解除されるまでパトカーの追跡をかわさなければならないわけだ。ちなみにこのミッションは,MichelleのFIRST DATEをクリアすると受けられる。
EASY FAREと同様,タクシー会社に顔を出すとRomanからドライバーを頼まれる。またかい。まあ,このあたりは街の地理を覚えるチュートリアルといったところでもあるので,仕方ない。
Little Jacobという客を拾ってSchottlerのDillon Streetまで運ぶのだが,当然それだけで終わるはずがないというのはGTA4のお約束。Little Jacobが客人とのもめごとを片付けている間,護衛をしてほしいといってハンドガンを手渡されるので,所定の場所で射撃体勢をとりつつ成り行きを見守らなくてはならない。いきなり物騒な話だ。
もちろん,話し合いで音便にコトが済むようなら武器を託されるはずもなく,案の定,決裂した相手の懐から銃が抜かれる。
となればこちらも護衛としての役目を果たさねばならず,まずはLittle Jacobの周辺にいる三人を。少しすると左上の建物のドアからもう一人現れるのでこれも始末。計4人を倒せばひとまずは安心だ。
運悪く警官に銃声を聞かれて指名手配マークがついてしまった場合は,取り急ぎ車に乗って退散すべし。車まで移動する際,地面に転がる障害物の状況によってLittle Jacobがやたら遠回りをしてしまうので,自分だけが車にたどり着いたときはレーダーを見ながら拾いにいこう。無事にこのミッションがクリアできればLittle Jacobから携帯番号を教えてもらえる。
Romanミッション,THREE'S A CROWDをクリアしたあと,BREED OUTと重複するようなタイミングでMichelleから電話がかかってくる。いわゆるデートのお誘いなのだが,とくに待ち合わせの時間が決まっているわけではないので,BREED OUTでRomanを救出してからこちらを進めるとよいだろう。
Michelleのアパートまで迎えに行き,彼女の部屋で軽く会話をしてから遊園地へ。しかし残念ながら遊園地は閉鎖されていたため,場所をすぐそばのボーリング場へ移してデート続行となる。ここでは実際に5フレームまでのゲームをプレイすることになるのだが,Michelleは立て続けにスペアをとってきたりするので,こちらも真面目に投球しないと負けを喫するおそれあり。
ヘタに変化球を投げようとせず,まっすぐスピードのある球でピンを狙っていったほうがよい結果につながるようだ。ボーリングを終え,Michelleをアパートまで送ればミッションクリアとなり,今後はNikoのほうからも携帯電話を使ってデートに誘えるようなる。ミッションの合間などの息抜きにいろいろな場所へ出かけてみるとよいだろう。
こんな風に,さまざまな娯楽施設がいたるところにあるLiberty City。いやー,やっぱり手間暇かかってますね,このゲーム。
RomanミッションのEASY FAREをクリアすると,Vladから仕事を手伝うようにと電話がかかってくる。Romanの借金を楯に脅しをかけられ,否応なく従うしかないのがつらいところ。Romanめ,役に立たないヤツだ。
最初にVladから頼まれる仕事は,チャイナショップのオーナーからショバ代を取り立ててくるお使いミッション。だがNikoが店に赴いてもオーナーは中から出てこようとせず,「ヤツに払う金などない!」とドア越しに追い払われてしまうのだ。気持ちは分かるぞ。
だが,それでスゴスゴ立ち去ってしまってはこちらとしても取り立てに来た意味がないので,レーダーで示されている場所からブロックを拾ってきて,店に向かって投げつけてやろう。このとき右側のドアにぶつけても跳ね返されてしまうだけなので,しっかりとショーウィンドウを狙うこと。オレの剛速球を見よ!
次の仕事は,Vladから借りた金を返さないコインランドリーのオーナーに対して取り立てを行うこと。内容的にはBULL IN A CHINA SHOPと同じようなものなのだが,こちらはちょっとばかり面倒だ。というのも,Nikoがコインランドリーに顔を出して金のことを告げると,オーナーは脱兎の如く逃げ出してしまうからだ。
車に乗り込み,ものすごい勢いで走り去っていくので,こちらも急いで追跡しなければならない。入り口へ戻って自分が乗ってきた車を使ってもよいが,コインランドリーの裏口に止めてある車を使ったほうがルート的には分かりやすいだろう。逃走車はそれほどスピードが出ておらず,こちらが運転をミスしない限り容易に追いつけるはず。追いついたら相手が車を止めるまで,とにかくぶつけまくればいいのだ。カーブのときに車体の側面を狙ったり,幅寄せで建物に突っ込ませたりすると止めやすいということを覚えておけば,これからの暮らしにきっと役立つはずだ。
このミッションも,ある意味取り立てのようなもので,借金の代わりにシルバーのBlista(車)を奪ってこいという内容だ。うっかり変な人からお金を借りるとひどい目にあうという教訓を教えてくれるといっていいだろう。違うかもしれないが。
目的地までの移動手段が鉄道に限られているため,まずは徒歩でHove Beachの駅まで行く必要がある。電車に乗ってE.I.C駅に到着したら,ターゲットの車までさらに徒歩で移動するのだ。車のそばには持ち主とその友人らしき人物がおり,当然ながら素直に渡してはくれないわけで,力まかせに黙らせて奪っていくしかない。きちんと借金を返していればこんな目にはあわなかったのに。
Nikoが車を入手した件でVladに電話を入れると,偉そうな口調で「洗車してこい」と言われるので,洗車機に通してから所定のガレージまで運べばお仕事終わり。
Vladの元を訪れると,Ivanという男がRomanのタクシー会社から書類を盗み出そうとしていると告げられる。さらにIvanは,VladのボスであるFaustinに楯突いたということで怒りを買っており,ジャマになる人物は始末してしまおうという腹だ。
Vladの情報の信憑性はともかくとして,まずはタクシー会社の様子を窺いに行くことになるが,建物が目視できるあたりまで来ると駐車場からIvanの乗った車が飛び出てくる。やましいところがないなら堂々としていればよいものを,逃げ出したとなればこちらも追いかけるしかない。そうでしょ?
ひたすら追跡を続けるとIvanは車を捨てて工事現場へ逃げ込むので,こちらも車を降りてさらに追走。ハシゴを登り,ビルからビルへと飛び移り,いよいよ行き場がなくなったところでIvanが屋上の縁から落下しそうになる。ここで彼を蹴り落とすか,手を伸ばして命を救ってやるかの選択肢が表示される。実のところ,どちらを選んでもメインストーリーに支障はないが,生かしておけばいずれ顔を合わせる機会もあるかもしれない。
Nikoが仕事を進めていくうえで出会う人物の中には,ゲーム終盤までフレンドとして付き合える場合がある。一度知り合うと,ミッションとは無関係に電話がかかってきて,食事に誘われたり,遊びに誘われたりするのだが,そういった誘いにマメに応えていくと各フレンドとの親交度が上がり,さまざまな恩恵が受けられるようになるのだ。
例えばRomanと仲良くなった場合には,携帯電話のメニューから”Taxi”を選ぶことで,どこにいてもタクシーを呼び無料で目的地まで乗せてもらうことが可能となる。長距離運転が面倒なとき,これほど便利なものはない。
またLittle Jacobは,電話一本で近場まで武器を売りに来てくれる。そのほか,指名手配ランクを下げてくれる人,ヘリコプターに乗せてくれる人などがいるので,とにかく誘われたらできるだけ断らない方向で動きたいところだ。断り続けていたり,承諾したのに待ち合わせ場所に行かなかったりすると親交度が下がってしまうため,ミッションとの兼ね合いにも十分気を遣う必要がある。自分から電話をかけて誘うことも可能なので,時間を持てあましているときは積極的にフレンドと出歩き,親交度を保つようにするとよいだろう。
仮にフレンドの誘いをすべて無視したとしても,恩恵が受けられないというだけの話で,どこかでゲームに行き詰まったりするようなことはない。ドライに進めたい人はフレンドに関知しないというのも一つの選択だ。
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