「LJL 2020 Summer Split」Week4の試合結果をお届け。V3が無敗の快進撃，王者DFMは2連敗で4位と大苦戦

　2020年7月4日，「リーグ・オブ・レジェンド」の国内プロリーグ「League of Legends Japan League 2020 Summer Split」（以下，LJL）のWeek4の試合がヨシモト∞ホールで行われた。以下，その試合結果をお届けする。
　なお，試合は先週に引き続き，無観客で開催された。

Week4 試合結果

-	勝利チーム	-
第1試合	Rascal Jester	SoftBank HAWKS Gaming
第2試合	V3 Esports	Rascal Jester
第3試合	SoftBank HAWKS Gaming	AXIZ
第4試合	V3 Esports	AXIZ
第5試合	Barning Core	Crest Gaming Act
第6試合	Sengoku Gaming	Barning Core
第7試合	Crest Gaming Act	DetonatioN FocusMe
第8試合	Sengoku Gaming	DetonatioN FocusMe

　首位のV3は，下位チームのRJとAXZに対して危なげなく勝利し，全勝をキープした。第4試合のAXZ戦では，Bugi選手のリー・シンが3対5の場面でクアドラキル（4人をキル）するなど，V3の快進撃を勢いづけるような試合となった。


　対照的に，苦しい戦いが続いているのは王者DFM。CGA戦では序盤に有利な状況を作るもそれを活かすことができず，集団戦を仕掛けるタイミングがチームで合わないまま，敗北を喫してしまった。
　また，続けて行われたSG戦では，Evi選手のウーコン，Steal選手のジャーバンIVのエンゲージが，Apamen選手のモルデカイザーのRスキル「死の国」で完全に対応されてしまい，相手にペースを握られることに。DFMにチャンスが訪れる場面もあったが，決定打には結びつけることができず，DFMはこの日，手痛い2連敗を喫した。

Week4 順位表

　前半戦が終了した時点で，王者DFMはなんと4勝4敗の4位という順位に。しかも4敗の内訳は，SGに0勝2敗，V3に0勝1敗，CGAに0勝1敗というものだ。現在の上位チームにまったく勝利できておらず，事態はかなり深刻といえるだろう。はたして，ここからのDFMの巻き返しはあるのか，後半戦に注目したい。

Week4　ロール別　ピック回数TOP3

ロール	TOP	JG	MID	ADC	SUP
1位	エイトロックス	リー・シン	ガリオ	アッシュ	スレッシュ
	2勝2敗	4勝1敗	2勝1敗	6勝2敗	4勝2敗
2位	オーン	グレイブス	カルマ	アフェリオス	ノーチラス
	3勝0敗	2勝1敗	1勝1敗	1勝2敗	2勝1敗
3位	ウーコン	トランドル	シンドラ	カリスタ	セト
	0勝3敗	2勝0敗	1勝1敗	1勝1敗	1勝2敗

　ADCはアッシュの評価が非常に高まっており，今週は8試合すべてでピックされ，6勝2敗という好成績を残している。強みは，アフェリオスやエズリアルというメタチャンピオンに対して有利な点と，Rスキル「クリスタルアロー」でローリスクにエンゲージができる点。

　「アッシュをピックして序盤から中盤にかけて試合を動かしていくか，アフェリオスやエズリアルをピックして後半の集団戦に勝負をかけていくか」というのは，チームにとって最初に迫られる大きな選択の1つとなっている。

Week4　バン回数TOP5

順位	チャンピオン	バン回数
1位	ヴァルス	6バン／0ピック
2位	セト	4バン／4ピック
3位	アフェリオス	4バン／3ピック
4位	カルマ	4バン／2ピック
4位	シンドラ	4バン／2ピック

　依然としてバン率の高いヴァルスだが，「あえてヴァルスをオープンにして相手にピックさせる（そしてカウンターする）」という戦術も研究が進んでいるようで，今週2試合でオープンとなったヴァルスはいずれの試合でもピックされなかった。
　
　一方，8試合すべてでピックされたADCのアッシュ。次回以降，このアッシュというチャンピオンがバン／ピックでどう扱われるのかに注目したい。

Week5 試合予定

　Week5は，7月25日，13時にSG vs. AXZの試合で開幕する。
　開催までにかなりの間があくため，各チームの練習・研究によって，これまでとは大きく流れが変わる可能性は十分にあるだろう。

　レギュラーシーズンは残り3週。各チームの熱い順位争いに期待したい。

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