発売日の10月29日が間近に迫り,多くの人がやきもきしているに違いない,“∞クライマックス”アクション
「BAYONETTA(ベヨネッタ)」(
Xbox 360版 /
PlayStation 3版)。
今回は,ベヨネッタの魔導術「ビーストウィズイン」,大魔獣召喚「ファンタズマラネア」,新しい武器やアクセサリー,そして敵キャラクターを紹介しよう。
ベヨネッタさん近影
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ビーストウィズイン
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まず「ビーストウィズイン」(内なる獣)だが,これは人が誰しも体の中に持っている“太古の昔から脈々と続く進化の記憶”を応用した魔導術。たとえばネコ科の猛獣をイメージし,その姿に変化した者は,風のような速さで駆け,いかなる崖さえも一足で飛び越えるという。
今回は,黒ヒョウに姿を変える「ビーストウィズイン」,カラスに姿を変える「クロウウィズイン」,コウモリに姿を変える「バットウィズイン」のスクリーンショットを掲載する。なお,
公式サイトの「アクション」タブにある「ビーストウィズイン」,また
E3 2009で公開されたトレーラームービーでは,動画でビーストウィズインを確認できるので,併せてチェックしてほしい。
クロウウィズイン |
バットウィズイン |
次に大魔獣召喚について。以前
「こちら」の記事に掲載したスクリーンショットから,
「ゴモラ」以外にも漆黒の鳥のような
「マルファス」をベヨネッタが召喚できるらしいことが分かったのだが,今回は新たに“亡霊の蜘蛛”という意味を持つ
「ファンタズマラネア」を召喚できることが判明した。どういったシチュエーションでどんな大魔獣を召喚できるのか気になった人は,ぜひ実際にゲームをプレイして確認してほしい。
Phantasmaraneae
ファンタズマラネア
地獄の地中の奥深くにある、マグマの海に棲む悪魔。ほとんど地表には姿を現さず、魔界でも滅多にその姿が見られる事がないため、この名前(亡霊の蜘蛛)が付いた。
そして,
「こちら」や
「こちら」や
「こちら」の記事で紹介してきた,ベヨネッタが身に着ける武器やアクセサリーの新情報をお届けしよう。なお,ドゥルガーは
公式サイトの「Action」タブの「武器」,アクセサリーは「Power UP」タブの「アクセサリー」でそれぞれムービーを確認できるので,こちらのチェックも忘れずに。
■新しい武器
Durga
ドゥルガー
千本の腕を持つと言われる悪魔「ドゥルガー」を封じ込めた魔導器。先端のポータルより、炎と雷の二種類の腕を呼び出し、自在に操ることが出来る。
■新しいアクセサリー
・魔界交信器
悪名高き悪魔の愚連隊「リトルデビルズ」を呼び出すのに用いる、魔界との交信装置。使用者はこの魔導器を使って彼らと短期契約を結び、攻撃に使役することが出来る。
・セレーネの光
古代エジプトの魔女クレオパトラが所有した古の魔導器。使用者が攻撃を受けると、魔力と引き換えにウィッチタイムを発動させる。魔導術の指導者として長けたクレオパトラが、ウィッチタイムを上手く扱えない修行者のために作り上げたと言われる。
・悪因悪果の数珠
倭国の女王 卑弥呼に仕えた魔女悪狐(あっこ)が用いた魔導器。使用者が身に迫る危険を回避した時、攻撃者に対して応報の魔法攻撃を行ってくれる。攻撃の面では高い効果を発揮するが、使用者の精神力を激しく消耗させるため、その力はウィッチタイムの発動と引き換えになる。
今回最後に紹介するのは,新しい敵を4種類。中でも注目は,
フォルティトゥード(忍耐/勇気)/
テンパランチア(節制)/
ユスティジア(正義)に続いて公開された,「四元徳」(カーディナル バーチュズ)の最後の一人(?)である
サピエンチア(思慮/叡智)と,天使のヒエラルキー最上位である“織天使”の
ジョイ。本作のクライマックス中のクライマックスに登場しそうな敵である。
記事を読んで,いてもたってもいられなくなった人(筆者含む)は,発売日に買い逃すことがないよう,準備を万端に整えつつ,現在配信中の体験版をプレイして発売日の10月29日を楽しみに待とう。
■新しい敵
・DEAR & DECORATIONS
ディア&デコレイションズ
霊的な力が低く、物質世界、つまり人間界でも比較的目撃例の多い天使。威厳に満ちた顔を持つディアが、赤子の顔のデコレイションズを無数に伴って現れる。気まぐれに矢を放つ姿から、キューピッドと混同されることも多いが、その矢で信者の心を打って夢中にさせる様は、さながら愛の女神のようでもある。
・IRENIC
アイレニック
もしも人がこの天使を見たならば、きっとその姿を車と重ね合わせるに違いない。しかし言うまでもない事だが、この天使は有史以前の遥か昔より存在している。
アイレニックは、天の意思をあまねく天界に伝令する役目を担うとされ、箱型の体に4つの車輪を付け、猛スピードで走る姿で表されることが多い。その速度は風よりも速く、人間界の数千倍とも言われる広大な天界を、僅か一日で走り抜ける。
この天使が人間の前に姿を現すようになったのは18世紀の中頃、ちょうど産業革命に湧き始めた時代のことであり、人類初の蒸気機関で走る自動車が現れた頃と符合する。
・JOY
ジョイ
天使のヒエラルキーの最上位に君臨する「熾天使」の一人。このクラスの天使は、物質的な概念を越えた霊的な存在である。彼らがとる姿も川の流れのように不定形で、一時的なものでしかない。時に人間の女性形に似た姿を見せる熾天使ジョイは、姿を変えるどころか、その身を分離させて複数の意識を持つことすら自在だという。
・SAPIENTIA
サピエンチア
実体として描かれる「思慮、叡智(サピエンチア)」の意思は、大海原を泳ぐ海獣のような姿で表されることが多い。人々が生命の源たる“母なる海”に、思慮、叡智のイメージを重ねたためであろう。
サピエンチアが人界に及ぼす影響は、津波や潮の満ち引きなどに例えられる。大いなる海の営みこそ、天の意思の働きに他ならないという雄大な考えは、サピエンチアが「四元徳(カーディナル バーチュズ)」の中で、慈愛に満ちた天の意思を代表するものであることを表している。
奴隷として生まれた救世主が、民を率いて支配階級から逃れようとしたとき、海を裂いてその逃亡の手助けをしたのがこのサピエンチアだという言い伝えもある。