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マフィア梶田の二次元が来い! / 第37回:マジックマスターを広げる美少女通訳募集中のスタルカァ
ニュースを見てビックリしたんですが,2011年,ついにチェルノブイリ原子力発電所周辺の立ち入り制限が解除されるらしいですね。観光地として,正式に開放する方針なんだとか。
「観光地としてって……」と思う人も多いでしょうが,実は結構前から,管理当局公認のガイドによる観光ツアーは行われてるんですよ。“世界で最もユニークな観光地”のひとつとして大人気らしいです。まだ現地の放射能レベルは低くないというのに,やはり人間,本能的に強い刺激を求めるものなんでしょうかね……。
実は,かく言う俺もすごく興味があったりします。もちろん,過去に起きた悲惨な原発事故を面白がっているわけではありません。ご存知の方も多いと思いますが,チェルノブイリは「Call of Duty 4: Modern Warfare」や「S.T.A.L.K.E.R.」シリーズなど,数々の名作ゲームの舞台になってるんですよ。ゲームを通じて原発事故の悲惨さの一端を思い知らされたゲーマーの原点回帰。ぜひとも現地の空気を生で感じ,あらためて平和な日常の大切さについて考えてみたいんです。……でもひとりじゃ不安なので,ウクライナ語かロシア語を喋れる通訳さん(美少女)を募集中です。
RADIO 4Gamerの第37回では,12月9日にレベルファイブから発売されたニンテンドーDS用ソフト「二ノ国 漆黒の魔導士」を特集しました。
本作は,主人公の少年オリバーが病気で死んだ母親を蘇らせるため,“二ノ国”と呼ばれる異世界で冒険を繰り広げるRPG。ソフトに“マジックマスター”という350ページ以上ある“魔道書”が付属しており,そこに記されている呪文などを使ってゲームを攻略していくという,斬新なコンセプトが大きな特徴となっています。
なお,ゲーム内アニメーションをスタジオジブリ,音楽を作曲家の久石 譲さんが担当しているんですが,いやはや……さすがに文句なしのクオリティですね。序盤をプレイしただけでも,まるで劇場でジブリ映画を観ているかのような没入感を味わえる作品でした。
そして何より,個人的に気に入ったのがマジックマスターの存在です。ゲームハードの高性能化が極まってきたこの時代に,あえてアナログなゲームブックを彷彿とさせる遊びを入れてくるなんて,ロマンに溢れていますわ。つーか,あんな立派な魔道書を見てワクワクしないゲーマーなんていません。手に持った時にズシッとくるあの感じ,たまらんですよ。
遊び心にあふれ,ぜひともなるべく多くの人に遊んでほしい作品ですね。本当にオススメ!
チェルノブイリ繋がりということで,今回はPC用ソフト「S.T.A.L.K.E.R.: Call of Pripyat」を紹介します。
本作は2010年2月に“日本語マニュアル付き英語版”が発売され,4月にはゲーム中のテキストを翻訳した“日本語版”も発売された,「S.T.A.L.K.E.R.」シリーズの最新作。記事冒頭でも少々触れましたが,同シリーズは原発事故の影響で“アノーマリー”と呼ばれる超常現象や凶暴なミュータントが蔓延る危険な“ZONE”に変貌してしまった,架空のチェルノブイリ周辺を舞台としています。
独特の世界観とストイックなゲーム性で高い評価を得ている同シリーズですが,最新作ではUIの改良や睡眠要素の追加など,システム面がブラッシュアップ。より遊びがいのある作品に進化しました。
とはいえ,相変わらず銃の命中率はとことんリアル志向だし,弾が掠れば治療するまで出血ダメージを受け続けるしと,シリーズの特徴でもあるシビアなゲームバランスは健在です。一瞬の油断も許されない戦闘は,プレイヤーに最高のスリルと達成感を提供してくれますよ。
最新作のメインストーリーはちょっと短めなんですが,相変わらずさまざまなサブタスクが存在しています。ゲームを存分に楽しみたいなら,せっかちにクリアを目指すよりも,ZONEを隅々まで観光するつもりで気長に遊ぶことをオススメしたいですね。
ただ,個人的に少々残念だったのが,リアリティを追求した結果なのか,状態の悪い武器が売れなくなってしまった点です。そのせいでゲーム中盤くらいから,敵の所持している武器を奪っても性能は低いし売れないし,荷物を圧迫するゴミにしかならないんですよ。従来シリーズに比べて,倒した敵の身ぐるみを剥ぐ楽しみが薄れてしまったように思えました。
いやしかし,話は戻りますけど,来年には本物のチェルノブイリを観光できるようになるってんですから,時の流れの早さには驚かされますよね。ZONEが俺を呼んでいる……イディーカムニェー……。
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- 関連タイトル:
二ノ国 漆黒の魔導士
- 関連タイトル:
ストーカー 〜コール オブ プリピャチ〜 日本語版
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