Codemasters，開発中の「Colin McRae: DiRT 2」のPC版がDirectX 11をサポートすると発表

　イギリスのデベロッパ/パブリッシャであるCodemastersは，現地時間7月6日，開発中のレースゲーム，「Colin McRae: DiRT 2」のPC版をDirectX 11に対応させると海外のサイトで発表した。この措置のため，DiRT 2の発売時期は従来の9月から12月に延期される（コンシューマ機版は予定どおりに2009年9月に発売）。

　Windows Vista/7用として2009年10月の投入が予定されているDirectX 11。Codemastersは，DiRT 2がこのDirectX 11をサポートすることで，ハードウェア・テッセレーション（Hardware Tessellation），マルチスレッディング，そしてシェーダーモデル5.0といった最新のグラフィックス技術が使えるようになるとしている。


　Codemastersの技術主任（Chief Technical Officer）であるBryan Marshall氏は，発売延期について，「PC版をコンシューマ機と同時の2009年9月に発売してしまうと，その直後にリリースされるDirectX 11に対応できなくなる。それはあまりにも惜しい」としており，たとえ発売日を延期しても，新技術を取り入れる方向へ動いたわけだ。
　PC版はコンシューマ機版から3か月ほど遅れての発売となるが，その時点における最新のグラフィックス技術がサポートされて登場するのだから，待つ甲斐はあるだろう。
　ちなみに，以上はあくまで欧米での話であり，発売時期を含め，日本語版に関する公式発表は今のところない。

　FPSと並んでグラフィックスの高度化にしのぎを削るレースゲームジャンルだけに，いち早くDirectX 11をサポートしてアドバンテージを獲得しようというDiRT 2。もともと優秀なEGOエンジンを搭載する本作だけに，最新のグラフィックスがどのようになるのか興味深い。