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βテストID付きFFXIV Readyモデルも登場! HPがゲーマー向けPCの夏モデルを発表
まず,目玉となるのは,「ファイナルファンタジーXIV冒険Ready PC」という二つ名を持った「HP Pavilion Desktop PC HPE 290jp/CT」だ。FFXIVの推奨スペックがまだ確定していないため,現時点で「推奨PC」という呼び方はされていないものの,同作をプレイするために構成されたPCであり,もちろん世界初の対応機種となる。「冒険Ready」とあるのだが,現状ではPCだけあってもFFXIVはプレイできない。では,このPCのどこがReadyなのかというと,1000台限定でFFXIVのβテストIDが付いてくるというオマケ付きとなっているのだ(販売はHP Directplus限定)。
HPE 290jp/CTの基本スペックを挙げておくと,CPUに「Core i7-960/3.20GHz」,メインメモリ容量12GB,HDDは1TB,GPUに「GeForce GTX 260」を搭載となっている。本体はミニタワー仕様ながら,そこそこのハイスペックでまとめられている。価格は16万4330円(税込)。
なお,搭載されている電源ユニットは定格460Wのものなので,搭載できるGPUは,GeForce GTX 260がBTOオプションでの最高のものとなる。発表会場での話では「一般的なATX規格の電源なので,自己責任で容量の大きなものに取り換えられなくはない」とのことではあったが,電源の入れ換えまでする人はそう多くないだろう。電源容量的には,GeForce GTX 260が載るなら,「ATI Radeon HD 5850」は余裕でいけるはずなので,グラフィックスパワーアップを目指すなら,そちらのほうが無難だろうか(どちらにしても自己責任となるが)。
メディアドライブは,リムーバブルHDDを差し込めるスロットで,オプションでドライブを購入すると,そのままスロットに差して利用できる。160GBで3990円,250GBで9450円程度の価格になっている。USB接続で,ほかのPCにつないで使うこともできるので,大きなデータを持ち歩く際には便利そうだ。
中を覗くと,倒立配置となったマザーボードが目を引く。通常のATXマザーボードのレイアウトだと,拡張スロットの上側にCPUがあるのだが,このマザーボードでは右下に配置されていることが分かる。サイドから風を当て,ヒートパイプ付きアルミフィンを通して真っ直ぐに前面ファンに排気するCPU周りのエアフローがとられている。
ちなみに,HP Pavilion HPE 290にはファイナルファンタジーXI推奨認定モデルも同時に発表されている。CPUのグレードが,「Core i7-930/2.80GHz」と,やや下がっている程度で基本部分はFFXIVモデルと同じ。ただ,Blu-ray REドライブを搭載し,HDDも4TB(!)載せてくるというゲームには直接関係ない部分に力を入れているためか,20万円前後と,FFXIVモデルよりも価格が高い製品となっている。
そのほか,「HP Pavilion HPE 280」ではTower of AION推奨認定PCは,CPUに「Core i7-860/2.80GHz」,メインメモリ容量4GB,HDD 1TB,GPUには「ATI Radeon HD 5770」を搭載して11万9910円から。
「HP Pavilion p6570jp/p6595jp」では,ハンゲーム ジックリゲーム動作確認モデルとして,ドラゴンネストの推奨認定を受けたモデルが発売される。CPUには,Core i5/i7シリーズ,GPUには「GeForce 315」が搭載されている。価格は,p6570が9万円前後,p6595が12万円前後とのこと。GeForce 315は,「GeForce GT 220」のダウングレード版なので,3Dゲームで過大な期待は禁物だ。
液晶ディスプレイとのオールインワンタイプのPCでも,ゲーム推奨PCが用意されている。「雀龍門」ゴールド推奨認定PCとなっている「TouchSmart 600」は,CPUに「Core i3-330m/2.13GHz」,そしてCPU内蔵グラフィックスを使ったPCで,タッチセンサーを搭載したフルHD液晶パネルを使用している。価格は10万9830円から。麻雀だと画面を直接タッチして遊ぶのは卓を囲んだような雰囲気が出てよさそうだ。
オールインワンタイプながら,The Tower of AION推奨認定PCとして登場するのが,「TouchSmart 600-1290jp」だ。TouchSmart 600の最上位モデルとなる。CPUには「Core i7-820QM/1.73GHz」,メインメモリ容量8GBでGPUに「GeForce GT 230」を搭載している。もちろん,フルHDパネルでタッチ操作可能。タッチ液晶なら,ターゲッティングも軽々……なのだろうか。
最後にPCではないのだが,今後発売予定の3画面ディスプレイセットについて紹介しておこう。これは,PCとディスプレイ3台をセットにしたもので,確実に3画面が楽しめる。3画面というのは,3台つなぐだけだと甘く見ているとちょっとハマりがちな構成で,DisplayPort対応のディスプレイがないと実現できないなど,意外と難物でもあるのだ。
3画面に対応したゲームというのは,それほど多くないためか,会場ではThe Tower of AIONの画面を,ウィンドウモードで左右一杯に引っ張った状態でデモが行われていた。この方法であれば,多くのゲームで対応は可能だ。
ただ,The Tower of AIONは左右の視野角は解像度によらず一定で,画面がワイドであるかどうかで対人戦などの有利不利が生じにくい設計になっている。これをこのまま3画面にすると……キャラの足元も見えないくらいに横長にトリミングされた状態になるので,雰囲気は出るものの,あまり実用的とは言い難い。Aion 2.0では,大きく引いた視点が追加されるので,そちらに期待してみるといいかもしれない(Raid時以外にも使えるのだろうか?)。
すでに試している人もいるだろうが,ランダムでキャラが変わるように設定できるなど,店頭デモ向けらしい仕様も入っている。
じゃあ,どのキャラでベンチを取るのがよいかとスクウェア・エニックスの人に聞いてみたところ,とくにどのキャラのスコアを標準にするとかいうのはないとのこと。キャラクターのポリゴン数はほとんど変わらないため,スコアの変動は微々たるものしかないという。ピクセルシェーダなどは,描画面積で微妙に負荷が変わることも予想されるので,キャラの大小などの影響があるかと思ったのだが,まあ,その程度は誤差ということだろう。
もちろんベンチマークテストは,ゲーム内と同じ処理になっており,これが動けば実際のゲームもだいたい同じくらいには動くことが期待できる。十分高性能なPCを使っていれば問題ないが,どのくらい動けば安心なのか,そのあたりに不安がある人は,FFXIV冒険Ready PCを検討してみるのもいいだろう(1000台限定なのでお早めに)。
HPのデスクトップ製品ページ(販売は6月17日午後から)
- 関連タイトル:
HP Pavilion Gaming(旧称:HP ENVY,HP Pavilion)
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FINAL FANTASY XIV(旧)
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ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア
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