パッケージ
X-Men Origins: Wolverine公式サイトへ
読者の評価
80
投稿数:2
レビューを投稿する
海外での評価
77
Powered by metacritic
お気に入りタイトル/ワード

タイトル/ワード名(記事数)

最近記事を読んだタイトル/ワード

タイトル/ワード名(記事数)

LINEで4Gamerアカウントを登録
特集記事一覧
注目のレビュー
注目のムービー

メディアパートナー

印刷2009/06/15 11:13

連載

海外ゲーム四天王 / 第4回:「X-Men Origins: Wolverine」

海外ゲーム四天王 〜戦うおじさん〜
第4回:今週のミュータント:「X-Men Origins: Wolverine」
image

 番号! 一。二。三。よし,四天王全員集合だ! 毎週月曜日は,「4Gamerの」という割とニッチな形容詞つきの「海外ゲーム四天王」,すなわちライターの朝倉氏とUHAUHA氏,そして編集部の松本の三人が海外ゲームを紹介する連載の日だ。楽しみにしていた読者も多いに決まっており,その点における反論はあまり受け付けない予定になっている。

 というわけで,第4回となる今週は,家族の間では映画通として知られるUHAUHA氏が,ヒット映画をベースにしたタイトルを紹介する。映画のライセンスものといえばカジュアルと相場が決まっており,まあ,それはそれで別によくて,今回のゲームも基本はそうなのだけど,微妙にコアな部分が用意されているのだ。

本来の野蛮な姿を取り戻した筆者,じゃなくてウルヴァリン 強烈なゴア表現を持つ,いいのか的ライセンスタイトル登場

 

image

 アメコミで最も人気のあるヒーローチームの一つ「X-Men」の主人公は,突然変異により,生まれながらにして特殊能力を持ったミュータント達だ。超人的能力で人間を制圧しようとするマグニートが率いるミュータント軍団と,彼らの野望を阻止し,人間とミュータントが共存できる社会を目指すX-Menが激しく争うという物語である。
 映画化もされており,今まで「X-メン」「X-MEN2」「X-MEN:ファイナル ディシジョン」の三作が公開された。どれも世界的な大ヒットを記録しており,映画館に足を運んだ読者も多いだろう。さらに今年(2009年),アメリカで公開された「X-Men Origins: Wolverine」は,X-Menのメンバーの中でも最も人気と知名度の高いミュータント「ウルヴァリン」(愛称,ローガン)の過去を描いたスピンオフ作品で,北米ではすでに大ヒットを記録している。日本では「ウルヴァリン: X-MEN ZERO」として9月の公開が予定されており,お目にかかれるのはしばらく先のことだ。

 

image

 というわけで,今回紹介するアクションゲーム「X-Men Origins: Wolverine」は,その最新映画をベースにしたもの。つまり本作をプレイすれば,映画の内容を一足先に味わえるわけだが,本当に映画と同じなのかは,映画を観ていないのでよく分からないという問題は残るだろう。まあ,全然違うってことはないと思うけど。
 2009年5月にPC版,Xbox 360版,PLAYSTATION 3版など,合計六機種向けにリリースされており,上記三プラットフォームを開発したのは,残酷FPS「Soldier of Fortune」などで知られるRaven Software。グラフィックスエンジンとして「Unreal Engine」を採用したPC,Xbox 360版,PS3版は北米では「M指定」(18歳以上)となっており,これは,女性に手が早いウルヴァリンだけにムフフなシーンがあるからだなと期待していたのだが,実は血しぶきが飛び,体がバラバラになるという強烈な残虐シーン満載だったからで,ちょっとビックリだ。苦手な人はパスしたほうが無難と思えるほどで,これがX-Menで大丈夫なのかという感じさえする。Ravenという時点で気がつくべきだったかもしれない。

 

image

 

 ゲームはストーリーに沿って進むが,分岐はなくほぼ一本道だ。全部で五つのチャプターがあり,各チャプターはチェックポイントで細かく分けられている。プレイ中は随所にムービーシーンが挿入され,まるで映画を観ているかのようだが,音声はすべて英語で字幕もないため,話の流れはさっぱり分からない。でもまぁ,X-Menを観たことのある人なら,なんとなく想像できそうなので,楽しめるだろう。
 過去を振り返るという設定のため,ステージにも「現在」と「過去」があり,バリエーションは豊富だ。ステージ内で迷うことは少ないと思うが,もし迷っても野生の勘(Feral Sense)を使えば向かうべき方向が示されるから方向音痴の人でも安心だ。また,トラップをクリアしたり,オブジェクトを移動したりするパズル要素もあるが,あまり難しくはないので安心してほしい。

 

image

 戦いは,爪攻撃(強弱),投げ,飛びつき,ジャンプを組み合わせたコンビネーション(コンボ)を使って,現れる敵をばっさばっさとなぎ倒していくだけだ。とはいえ,最初からすべてのコンボが使えるわけではなく,戦闘で経験値を溜めなくてはならない。
 敵を倒したり,破壊可能オブジェクトを壊したりするとメーターが上がり,強烈なダメージを与えられる四種類の特殊攻撃を使えるようになる。また,スキルをアップグレードすればウルヴァリンの能力強化ができ,ステージ内に落ちているシンボルを拾うと,より早く体力を回復したり,ダメージを減らしたりなどの特殊能力を三つまでセットできる。
 ウルヴァリンには体が傷ついても再生するミュータントパワーがあるので,ダメージを受けずにいると体力は自然に回復するが,攻撃を受けて傷口の開いた彼は,筋肉や肋骨,内臓などが見えちゃってかなりグロテスク。だが,体力ゲージが回復していくにつれて傷が消えていくなど,ウルヴァリンならではの特徴がちゃんと再現されているところはイイ感じだ。

 

コラム:ここまで必要だったのか? と思えるゴア表現

攻撃を浴びせれば首は飛び,腕が取れ,両足が吹っ飛び,倒れてからももがいていたり,ヒクヒクしたりするから,ハードすぎだ。今まで観てきたX-Menの映画にはこんなシーンはなかったし,ここまで表現する必要があったのかと思えるほどの残虐的なゴア表現の数々が登場するので,筆者のように「ちょっと苦手」という人は注意したほうがいいだろう

image
image

 

image

 典型的なライセンスゲームだと思って油断していたのだが,とてもじゃないけど「ご家族みんなで楽しもう」とはいえないゴア表現が驚きの本作。本来の野蛮な姿のウルヴァリンの豊富なコンボと豪快かつアクションはかなり楽しめるし,操作は適当にボタン連打していれば大丈夫と,ストレス解消にもオススメだ。
 それにしても,攻撃がヒットすると敵の首がスパッと取れ,腕や胴体はちぎれ飛ぶなど,これほどの肉片と血しぶきのオンパレードなゲームをプレイするのは久しぶり。本来,深刻で暗いテーマを扱うX-Menにはふさわしいかと思ったりもしたが,日本での発売は難しいかもしれない。

 

image
image
image
image
image
image
image
image
image
image

 

■■UHAUHA(ライター/四天王)■■
 4GamerのE3レポート中,気になったタイトルは何かと聞いたところ,「Assassin's Creed II」「Blur」「Forza Motorsport 3」,そして「PROTOTYPE」の名前を挙げたUHAUHA氏だが,本当にそうなのかと問い詰めたところ,実はメガネ魔女がときどき薄着になったりする「BAYONETTA」だと白状した。やはりそうか,こいつめ。ちなみに,もうジェイド・レイモンド氏はプロデューサーを務めていないと教えたところ,Assassin's Creed IIに対する興味は10%ほど下がったらしい。こいつめ。
  • 関連タイトル:

    X-Men Origins: Wolverine

  • この記事のURL:
4Gamer.net最新情報
プラットフォーム別新着記事
総合新着記事
企画記事
スペシャルコンテンツ
注目記事ランキング
集計:11月22日〜11月23日