Microsoft，アカウント乗っ取りを防ぐ「2段階認証機能」をMicrosoftアカウントに導入

Microsoftのblogで公開された，2段階認証機能導入の設定画面。現時点では，まだすべてのユーザーが利用できるわけではない

　米国時間2013年4月17日，米Microsoftは「Xbox LIVE」や「Games for Windows」，「Windows Live」「Skype」など，同社が提供するインターネットサービスの共通アカウントである「Microsoft Account」（Microsoftアカウント）に，不正ログインを防止するための2段階認証機能（Two-step verification）を導入したと，公式blogのポスト「Microsoft Account Gets More Secure」内で発表した。

「Microsoft Account Gets More Secure」（英語サイト）

　ユーザーはこの機能を利用することで，他者によるMicrosoftアカウントの不正利用を防ぎやすくなる。2段階認証機能は無償で提供され，利用可能になるタイミングに時間差は生じるものの，今後数日以内に全世界のユーザーが利用できるようになるとのことだ。対象となるのは，Windows 8やWebブラウザからのアクセス，マイクロソフトのアプリとサービス，およびiOS端末とAndroid端末。Xbox 360については，既存のシステムのまま利用可能になる。
　2段階認証はオプション機能であり，利用は必須ではない。

　ちなみに2段階認証とは，オンラインサービスのアカウントを不正利用から守るために考え出された仕組みのひとつ。簡単に言えば，サービスにログインするときのパスワード認証を2回に増やして，それぞれに異なるパスワードを使うことで，2つのパスワードが両方とも盗まれない限り，他者による不正なログインを防げるというものだ。家の玄関ドアに，二重の鍵をかけるのと似たようなイメージと考えれば分かりやすいか。
　もちろん，これによって不正利用を完全に防げるわけではないが，防げる可能性は大きく高まる。そのため，Googleなどでも2段階認証機能を導入して，ユーザーに利用を促している。Microsoftでも，同社が提供するオンラインサービスの一部で2段階認証機能を導入していたが，今回はそれをMicrosoftアカウント全体に広げたということのようだ。

　オンラインゲームのアカウントが不正利用される事例が後を絶たない昨今だが，Xbox LIVEだけでなく，PCでも多様なサービスが利用できるMicrosoftアカウントが不正利用されてしまうと，その被害はとても大きい。設定に多少手間がかかるとはいえ，自分のアカウントを守るためにも，2段階認証の利用をお勧めする。

Xbox 公式サイト

日本マイクロソフト 公式サイト