イベント
[E3 2017]ALIENWARE,「Area-51」デスクトップPCのRyzen Threadripper搭載モデルを7月27日,Core i9搭載モデルを8月22日に発売
なお,価格は現在のところ未公開。Alienwareは「まもなく公開する」としている。
というわけで,いやが上にも注目度の上がるであろうArea-51 Threadripper Editionだが,本製品は16コアもしくは12コアのRyzen Threadripperを搭載し,全コアをファクトリーオーバークロック(=メーカー保証付きクロックアップ設定)しての出荷になるそうだ。プレスリリースによると,16コア32スレッド対応の上位モデルでは,定格クロックこそ未公開ながら,全コアを3.6GHz駆動する状態で出荷するとのことである。
Area-51 Threadripper Editionではもう1つ,4基あるDDR4メモリスロット用のBTO選択肢として,標準のPC4-21300(DDR4-2667)とは別に,XMP(Xtreme Memory Profile)対応のPC4-23400(DDR4-2993)モジュールも用意するとのことだ。メインメモリ容量は最大64GBを実現できるという。
CPUとメモリのファクトリーオーバークロックに対応しながら,グラフィックスカードのファクトリーオーバークロックを行う予定はないとのことだが,その理由を尋ねてみると,Olmsted氏からは,「それをやるとNVIDIAの保証を受けられなくなるため」(※Dellはカードメーカーではなく,NVIDIAと直接取引している)という回答が返ってきた。よって,グラフィックスカードの動作クロック引き上げだけは,将来的にも自己責任ということになるだろう。
発表時点におけるBTOの選択肢は10コア20スレッド対応の「Core i7-7900X」,8コア16スレッド対応の「Core i7-7820X」,そして6コア12スレッド対応の「Core i7-7800X」で,現在のところファクトリーオーバークロックに関する情報は明らかになっていない。
メモリモジュールとGPUの選択肢はArea-51 Threadripper Editionと同じで,ストレージ構成も基本的には同じだが,BTOで「Optane Memory」を選択できる点は「Area-51 featuring Core X-Seriesならでは」ということになるだろう。
ストレージ周りの仕様を確認しておくと,Area-51 Threadripper EditionとArea-51 featuring Core X-SeriesはいずれもPCI Express x4接続のM.2 Type2280スロットを1基搭載しており,M.2接続型SSDと3.5インチHDDといったドライブ構成をとれるそうだ。
なお,取材時点で,日本での発売に関する情報は明らかになっていない。「出ない」というのは考えにくいので,続報を待ちたいところである。
(Olmsted氏取材:小山安博,本文構成:佐々山薫郁)
DellのAlienware製品情報ページ(英語)
4GamerのE3 2017取材記事一覧
- 関連タイトル:
Alienware
- この記事のURL:
キーワード
(C)2012 Dell