イベント
[E3 2010]コーエーテクモのアクションRPG「TRINITY Zill O’ll Zero」の発売は2010年9月予定。E3会場にプレイアブル出展されていた試遊台でプレイしてみた
本作は,「新・三國無双」シリーズなどを手がけたオメガフォースの最新作となるタイトルだ。
2009年6月の発表以降,東京ゲームショウ 2009で映像出展されたあとはゲーム情報がほとんど公開されず,謎の多いままだった本作だが,今回のプレイアブル出展で,ゲームの新情報を知るチャンスが訪れたというわけだ。
今回は試遊台でプレイさせてもらい,どのような作品なのかを確認してきたので,そのレポートを早速お届けしよう。
“トリニティ”という言葉が示すとおり,ハーフエルフの魔法剣士「アレウス」,戦闘能力が高いボルダン族の戦士「ダグザ」,吸血種族ダルケニス族のレンジャー「セレーネ」という,特徴が異なる三人のキャラクターを切り替えながら戦うのが,本作の特徴である。
キャラクターの変更はボタン一つの操作で瞬時に行える。たとえば,アレウスが水を氷に変える魔法で敵を氷の中に閉じ込めたあと,操作キャラクターをダグザに切り替えて,氷ごと敵を打ち砕くといった連係プレイも可能だ。
なお,三人のプレイヤーキャラクター全員が戦闘不能になると,ゲームオーバーとなってしまう。それぞれのキャラクターは,倒されてもしばらくすれば戦線に復帰する仕組みになっている。
ただし,キャラクターは戦闘不能になるたびに体力の最大値が減少するため,倒される回数が多くなればなるほど,戦況は不利になっていく。「どうせ倒されても復帰するからいいや」といった,緊張感のない戦闘にはならないだろう。
ちなみに試遊台でプレイできたステージでは,丸まったワラがところどころに転がっており,そのワラを燃やすことができた。燃えたワラが当たった対象が敵であればダメージを与えられるし,別のワラであれば火が燃え移った。プレイヤーの発想力次第で,さまざまな楽しみ方の可能性が広がりそうである。
※この囲み内は,試遊台の画面をカメラで撮影した写真です
怪力のダグザは,柱を破壊し持ち上げて,武器にして戦うこともできる
試遊台でプレイできたステージのボス戦の写真。三つの頭を倒すと本体を攻撃できるのだが,パーティメンバーが頭に食べられてしまうことも。食べられている間は体力が減少し続けるので,早めに救出したいところ。ちなみに,ボスモンスターは,ターゲットが赤く光ったときに攻撃すれば,大ダメージが与えられる
ボスモンスターに一定以上のダメージを与えると,特殊なマークが表示される。そのときにキャラクターアイコンの左側にあるゲージが満タンの状態だと,トドメを刺す特殊攻撃が繰り出せる
また会場では,プロデューサーの鈴木亮浩氏に少しだけだが話を聞くことができた。鈴木氏によれば,アクションRPGとしては戦闘に“満足感”が必要だと考えていたものの,当時はそこまでに達していなかったという理由から,発売延期を決定したそうだ。その後,AIやゲームバランスなどを含めて,大部分を作り直したとのこと。
E3でプレイアブル出展され,さらには発売時期が2010年9月に決まったと発表されたことから,本作の開発スタッフには完成形が見えていることだろう。
前作からのファンはもちろん,この記事を読んで興味を持った人も,今後の展開を期待して待とう。
- 関連タイトル:
TRINITY Zill O’ll Zero
- この記事のURL:
キーワード
(C)TECMO KOEI GAMES CO., LTD. All rights reserved.