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  • スパイク
  • 発売日:2009/09/03
  • 価格:7140円(税込)
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428 〜封鎖された渋谷で〜

428 〜封鎖された渋谷で〜
公式サイト http://www.chunsoft.co.jp/games/428/ps/
発売元・開発元
発売日 2009/09/03
価格 7140円(税込)
ジャンル
レーティング
備考
その他

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PC版 428 〜封鎖された渋谷で〜 (発売元:スパイク・チュンソフト)
Android版 428 〜封鎖された渋谷で〜 (発売元:スパイク・チュンソフト,開発元:スパイク・チュンソフト)
Wii版 428 〜封鎖された渋谷で〜 (発売元:セガ)
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このゲームの読者の評価
84
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読者レビューについて
 4Gamer読者レビューは,読者の皆さんがご自身の判断で書いたレビューを掲載するためのコーナーです。掲載前には編集部で主に公序良俗面のチェックを行っていますが,掲載されている情報について,4Gamer.netが正確さの保証を行うものではありません。掲載情報のご利用は,読者の皆様自身の判断と責任で行ってください。
 なお,ゲームの評価を表す「GamerScore」は,投稿されたレビューの平均点を表示したものではありません。投稿の傾向を分析・考慮し,補正を加えることで,有用と思われるスコアを目指した形となっております。詳しくは「こちら」をご参照ください。
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  • 読み物ゲーの最高峰 90
    • 投稿者:semipop(男性/30代)
    • 投稿日:2011/05/11
    良い点
    ・とにかくシナリオが素晴らしい
    構成力◎ 海外ドラマ24のようなシナリオ構成をうまく活かせている。
    テンポ◎ キャラクターによってテイストの違う文章により長いシナリオの飽きを抑えている。
    展開◎  何度か小さい驚きを挟みながら、最後は泣かせてくれる。伏線の張り方と回収もうまい。
    ボリューム◎ 補足テキストの量が半端なく、どれも面白い

    ・「街」に続いてのザッピングシステムがうまく機能している

    ・静止画が綺麗で、役者の演技もうまい

    ・SE音が臨場感高く良い

    ・UIが使いやすい

    ・おまけシナリオも充実
    悪い点
    特に無いのですが…強いて言えば
    ・奈須きのこさんのシナリオだけUIが他と違い早送り出来なくて不便

    ・難易度高い
    総評
    めちゃくちゃ面白かったです。
    かなり長いシナリオですが、集中して一気にクリアできました。
    それだけ常に先のシナリオが気になる展開でした。

    サウンドノベルは「かまいたちの夜」「街」とプレイしてきましたが本作が最も好きな作品です。
    サスペンスドラマ風なので誰にでも楽しめるタイプだと思います。

    WiiやPSPでも本作は出ていますが、私個人としては高画質大画面でプレイできるPS3版でプレイして良かったと思います。

    読み物ゲー好きでなくても是非プレイしてほしいです。
    プレイ時間
    40〜60時間
    グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム
    5 4 4 5 4
  • シナリオの面白さと理不尽さが同居 70
    • 投稿者:SHO(男性/50代)
    • 投稿日:2010/08/08
    良い点
    ・カンタンな操作性

    ・複数の登場人物が織りなすドラマ、シナリオの厚み、面白さにつきる。

    ・先に進めなくなったときに、他の登場人物の行動を変えることによって
     運命を変え、先にすすめるようになるロック解除の気持ちよさ。
    悪い点
    ・複雑に織りなすシナリオと、それを解きほぐすパズルゲーム的要素を
     貫徹させるあまり、どうでもいいような選択肢をプレイヤーに強いる
     場面、しかも即ゲームオーバーとなる理不尽な場面が多すぎる。

     途中からだんだんゲームオーバーをみるための作業ゲームなような気
     がしてきた。

     あまり推理力を発揮する必要がないのが残念。
    総評
    ・幹となるシナリオは結構面白いです。

     しかし、強制的にどーでもいいわき道を辿らされているようで、面倒。

     「推理する」という要素をもっと大事にしたらよりよくなったでしょう。
    プレイ時間
    40〜60時間
    グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム
    4 4 4 4 3
  • 貴重なゲームではあるが、改良すべき点はまだある 80
    良い点
    ●正統派アドベンチャーゲームの本流
     ポートピア、琥珀色の遺言などかつてゲーム黎明期に隆盛を誇ったアドベンチャーゲーム(ADV)。そんな昔懐かしのADVの流れを汲むゲームです。最近ではADVといっても、アクション性がある内容のゲームを含むことがありますが、このゲームは絵と文字そして音のみで構成された懐かしのADVです。
     ストーリーや謎解きを楽しむADVは、RPG、ACTなどとはまた違う楽しみ方ができるため、大人がゆっくりと落ち着いて楽しめるゲームです。

    ●ユーザーへの配慮
     弟切草、かまいたち、街など、所謂サウンドノベル形式のADVを作り続けている歴史があるメーカーなだけあり、操作性やインターフェース、あるいはロードなどにおいて、不満を感じることは皆無です。
     細かい点ですが、最近のゲームにおいては、立ち上げ後、製作メーカーロゴや販売メーカーロゴ、その他関連メーカーロゴなどが表示されます。ほぼどのゲームにおいてもスキップできない仕様になっているのですが、やる側からすると、プレイ開始前に延々とロゴを見せられ、またキャンセルできない仕様にするメーカーの姿勢もセコイと感じることが多いのですが、このゲームでは冒頭のメーカーロゴはスキップできます。小さなことですが、ユーザーのことを考えスキップ機能をつけている姿勢は、「細かいところの操作にも配慮した初期DQシリーズのチュンソフト」だけあって、さすがだなと感じます。
     またゲーム根幹のザッピングなどのシステムはサターンで発売された街からの進化系ですが、既に当時においても完成されていたシステムが、さらに洗練されています。
    悪い点
    ●シナリオ
     評価の高かった街の正当進化系のゲームを作る上で、製作者は「ザッピング」システム−同時間を違う主人公の視点で体験する−を取り入れて製作することをまず製作の根幹に据えたと思われますが、主人公が数人いるということが一方でシナリオを壊している部分もあります。
     どうしてもまずシステムありきのシナリオ製作にならざる得ないでしょうから、やはりシナリオの細かい部分に無理が生じてます。読むに耐えないほどではありませんが、小説をよく読むような人からすると、展開の無理を感じてしまいます。

    ●必ずしも論理性があるわけではない選択肢
     言うまでも無く、ザッピング、キープアウト−シナリオを進めていくと、それ以上進まない状況がある。その場合は他の主人公にザッピングして、物語を進める−といった基幹のシステムがあるからこそ、本作はゲームとして成り立っています。
     しかしザッピング、キープアウトともに必ずしも必然性のあるものでもなく、ミステリーのように、謎が発生する、そしてそれを解決するためにザッピングするという形ではありません。単にシステム上シナリオが止まったという感覚です。キープアウトで話が止まると、他の主人公のシナリオに移動し、選択肢を変更したり、あるいは会話の中で出てくる各主人公名からザッピングするのですが、特に後半は非常に作業感を感じます。そこに特段の論理性はなく、会話選択肢をしらみつぶしに変えていく類の作業というと分りやすいかもしれません。
     序盤はそこまで複雑な主人公変更も発生しないので、仮に作業であっても苦になりませんが、後半無理にゲーム性を高めるためか、ザッピング、キープアウトを多用、あるいは選択肢によってバッドエンドになる可能性を高めているため、やる気を損ないます。謎を解くような論理性のある選択肢を選ばせるのであれば分るのですが、他の主人公に影響を及ぼす各主人公の行動のみではなく、心情や考えなどの選択肢もあり、それによっても間違った選択肢を選ぶとバッドエンドになります。ADVの選択肢で論理性を取ってしまったら、ストレスがたまるのみです。

    ●音響が弱い
     このゲームをやると、弟切草やかまいたちの効果音を思い出します。非常に良く似ており、不安なときの音、驚いたときのなどがその当時と変わらず、音に進歩が見られません。さすがに旧世代機時代の音を思い出させるレベルというのはどうでしょうか。
     また全般的に効果音のみならず、音楽においても盛り上がりに欠けるものが多く、耳に残りません。
     ADVにおいては音は核になるべきものであるのに、そこが弱いというのは非常に残念です。

    ●おまけ要素の解放について
     弟切草などと同様に、本作でもおまけシナリオがついていますが、その解放は5つの会話において、それぞれフラグを立てる選択肢があり、それを選ぶというものです。私はこれを攻略Wikiを見てやりましたが、攻略情報無しにやれるものではありません。まずそのシナリオの存在があることが不明、仮に存在を知っていても攻略Wikiを見なければ、延々と各選択肢の答えを変えて組み合わせを変えてやるしかなく、まさに作業です。この解放作業を楽しむ人はいないでしょう。
     
    総評
     本作はシナリオを楽しむゲームであり、前述の悪い点で述べたシナリオ、システム両面についての指摘も、個人的には仕方の無いことなのかもしれないと実は理解しています。
     優れたシナリオだけを追求したいのであれば、ザッピングなどのシステム無しの単に映像と音がついた小説のようなゲームとは言えない物になってしまうでしょう。ゲーム性を持たせるためには、ザッピングなどの工夫が必要であることは明らかであるため、要はそのバランスであると考えています。
     個人的には、本作はとてもよく出来たゲームであり、他に例を見ないザッピングなども評価すべきシステムであると思います。ただ一方で、前作の街よりどの程度進化したかと期待をしていたのですが、洗練はされているものの、ほぼ変わりないという印象でした。街自体も良作であるため、それの後継であり、出来も同等である本作も十分良作ではあるのですが、その上で気付いた点ということで述べさせて頂きました。
     
     最後に、街では比較的各主人公のつながりも薄く、知らない間に関連していたという設定が多く、結果エンディングでは、「人それぞれ渋谷という場所で頑張って生きている」というような、なんとも言えない清清しい感覚を持ちましたが、本作では各主人公のつながりが強く、また終わった後に得られる感覚が希薄のような感じがしました。まあこの辺りは好みかもしれませんが。

     
    プレイ時間
    -
    グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム
    5 3 5 3 4
  • 運命を紡ぐハイクオリティ・サウンドノベル 95
    • 投稿者:ねこSP(男性/40代)
    • 投稿日:2009/10/21
    良い点
    ・実写によるリアルさ

    ・ノベルゲームとは思えない豊富なやり込み要素

    ・ザッピングシステム

    ・海外刑事ドラマのような疾走感溢れるシナリオ(実際、演出面で意識したらしい)
    悪い点
    ・特には無いが、あえて言うならばバッドエンドが多い
    総評
     サウンドノベルゲームには飽きていた。

     十数年前、弟切草・かまいたちの夜といったサウンドノベルというジャンルを
    確固たる地位へと押し上げた作品に触れ衝撃を受けた私は
    次々と生み出されるサウンドノベルというジャンルを喰って喰って喰い荒した。
    そのハマり度は尋常ではなく、弟切草は60周、かまいたちの夜は100周くらいしていたのではないだろうか。
    まあ世の中にはもっと凄い人間はいるだろうし、この際数字は大きな問題ではない。
    とにかく私は自分の限界を超えてサウンドノベルをやっていた。

     だが最近では粗製で大量生産されるサウンドノベルという名の紙芝居に食傷していた。
    大した演出もせずダラダラと流れる背景。
    萌えキャラに頼ったユーザー媚び媚びの詰まらない掛け合い漫才。
    申し訳程度の音楽にショボイ効果音、その割に声優にだけお金をかける。
    もはや、うんざりだった。

     そんな時、私は「428 封鎖された渋谷で」に出会ったのだ。

     きっかけは4gamerの紹介記事である。
    紹介ムービーを見て「これだ」と感じた自分はゲームショップへと走っていた。
    その直感は間違いではなかった。

     428は実在の人間と実在の街を使った事により世界はリアリティを増し
    驚異的な没入感を実現していた。
    さらに背景には常に動きを持たせ、動画を見ているかのような錯覚を与えられる。
    カメラワークも抜群の出来で、背景一枚一枚がその場面の一番オイシイ部分を切り取ったかのような優れた構図であった。

     音楽の入りや使い方もメリハリが効いている。
    この場面で、この曲を流すとは「わかっている」と思わせる使い方だ。
    さらに特筆すべきは効果音の豊富さである。
    膨大な種類の効果音を使いこなす事により、さらにシナリオと背景を引き立たせていた。

     バックログ機能を始めとするサウンドノベルでおおよそ必要となる
    機能は当然、備えられている。
    サウンドノベルゲームにつきもののバッドエンドも
    何故そうなってしまったのかヒントを教えてくれる丁寧さだ。

     ストーリーは畳みかけるような疾走感溢れるストーリーだった。
    誘拐事件から始まった事件はストーリーを進めるにつれ
    その形を大きく変貌させていく。

     各主人公は個性があり、またその個性が突飛なものではない。
    しっかりとした生い立ちや覚悟によって確立している個性なのである。
    街を綺麗にする不良には、ちゃんとその理由があるし
    人付き合いをしない研究者には、その理由が存在する。
    正義感溢れる刑事には、何故正義感溢れるようになったのか
    その確かな理由がちゃんと存在するのだ。
    428の中には単純なキャラ作りでは決して到達できないリアルなキャラクター達がいる。
    その魅力溢れるキャラが苦悩しながら渋谷をそれぞれが出来る戦い方によって
    何とか救おうとする姿に私は心打たれた。
    そして最初は接点も何もない主人公達は話を進めるにつれ
    少しずつ触れ合うようになり間接的だった繋がりも
    最後には直接繋がり合うようになる。

     それをシステムとして昇華したのがザッピングシステムった。
    ザッピングシステムは一つのストーリーを違った視点から読み解くシステムだ。
    同じ事件なのに、主人公の立場によって見方が変わってくる。
    一人の主人公には些細な事でも他の主人公にとっては致命的な事だったりする。
    危険なポイントを他の主人公の視点から見極め、選択肢によって回避し、他の主人公の未来を繋ぐ。
    そういった運命の繋がりをゲームシステムで表現したのである。

     ボリュームはノベルゲームにしては多い。
    実際の文章量は少ないものの、様々な演出によって
    本来の文章量以上でシナリオボリュームを体感できる。
    選択肢を全て試したり、全バッドエンドを回収しようとすれば
    完全クリアにはかなりに時間がかかる。

     ただボリュームを引き上げているバッドエンドだが
    私個人としては逆にバッドエンドが多すぎるという印象を受けた。
    バッドエンドが起きるたびにストーリーへの没入が一旦リセットされてしまうので
    もう少し少なくした方が良かったのではないだろうか。
    バッドエンドによってゲームをやるテンポが狂わされてしまう。
    それからネタばれ気味になってしまうが
    最後のシーンで、もう一つの結末に到達するのは結構、難易度が高いかもしれない。
    あのENDの最後にこそ簡単にでもいいからヒントが欲しかった。
    個人的に目についた悪い点はそれだけだ。
    他の部分は、これ以上ないレベルでまとまっていた。
    正にサウンドノベルの究極を見た感がある。

     サウンドノベルゲームが好きな方。
    好きだったけどノベルゲームに飽きてしまった方。
    ノベルゲームとはどういうものなのか興味がある方。

     お勧めできる。
    このゲームは自信を持って、お勧めできる。
    『428 〜封鎖された渋谷で〜』は間違いなく、傑作だ。

     気になっているけど実写だから安っぽい気が……と敬遠している方は途轍もない機会損失をしている。
    このゲームは、実写だからこそ成り立っていると言えるだろう。
    プレイしてみれば分かる。
    428のキャラクターはまるで、アニメのキャラクターのようにあなたの心を掴んで離さない。

     今、一つだけ悔やんでいる事は予約をしなかった事だろうか。
    サウンドノベルゲームでは実際に動画が流れる訳ではない。
    ゲーム画面には一枚の写真が表示されるだけ。
    だから役者達は台詞を喋らず、特に動いたり演技をする必要もない。
    ただシナリオに合った絵になるように立てばいいだけ――のはずなのだ。
    だが428は何と役者が実際にドラマのように演技をし、台詞を言うシーンを撮ったらしい。
    決して妥協せず、リアリティを追及した現場から切り取った一枚の写真は、本当に絵になるモノばかりだ。
    そのゲームメイキング映像が入ったDVDが予約でついてくるらしい。
    それがこのゲームおける、唯一の後悔である。

     それでは長くなってしまったが最後に一言だけ。


    「タマの可愛さは異常」

    プレイ時間
    -
    グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム
    5 5 4 5 5
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428 ~封鎖された渋谷で~
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